リニューアル後に問合せが増えた歯科医院と増えなかった医院の差

歯科医院のホームページをリニューアルしたのに「問合せが増えない」「新患が変わらない」という声を聞くことがあります。一方で、リニューアルをきっかけに新患が大幅に増え、医院経営が好転したケースも数多く存在します。同じリニューアルをしたのに、なぜここまで結果が変わるのでしょうか。

その差は「デザインを新しくしたかどうか」ではありません。リニューアルの目的を正しく設定できていたか、集患に必要な要素が揃っていたか、公開後の運用を継続できていたかという点にあります。この記事では、リニューアル後に問合せが増えた歯科医院と増えなかった医院の具体的な差を解説します。現在リニューアルを検討している院長、またはリニューアルしたのに効果が出ていない院長はぜひ参考にしてください。

 

そもそもリニューアルで問合せが増えない理由とは

リニューアル後に問合せが増えない医院には、共通したパターンがあります。最も多いのが「デザインを新しくすることがゴールになってしまっている」ケースです。

ホームページのデザインは確かに重要です。古くて見づらいデザインは患者に悪い印象を与えます。しかしデザインを刷新しても、患者が求める情報が揃っていなければ問合せにはつながりません。また検索から患者がアクセスしてこなければ、どれだけ美しいデザインのホームページを作っても意味がありません。

リニューアルで問合せを増やすためには、デザインだけでなくSEO・コンテンツ・導線という3つの要素をすべて整えることが必要です。この3つのうち1つでも欠けていると、リニューアル後の問合せ増加は期待できません。

 

差① リニューアルの目的設定

問合せが増えた医院と増えなかった医院の最初の差は、リニューアルを始める前の目的設定にあります。

問合せが増えた医院は「新患を月に何人増やしたいか」「どんな患者に来てほしいか」「インプラントや矯正などの自費患者を増やしたいか」という具体的な目標を持った上でリニューアルに取り組んでいます。目標が明確であれば、どのページを充実させるべきか、どのキーワードを狙うべきか、どんな写真を撮影すべきかという制作の方向性が自然と定まります。

一方、問合せが増えなかった医院の多くは「古くなったから新しくしたい」「競合医院がリニューアルしたから」という漠然とした理由でリニューアルに取り組んでいます。目的が曖昧なままでは、制作会社への指示も曖昧になり、結果として「きれいだけど集患につながらないホームページ」が完成してしまいます。

リニューアルを検討している院長は、まず「このリニューアルで何を達成したいか」を具体的に言語化することが最初のステップです。

 

差② SEO設計が制作前に行われているか

リニューアル後に検索順位が上がって問合せが増えた医院と、リニューアルしても検索順位が変わらなかった医院の差は、SEO設計が制作前に行われているかどうかにあります。

問合せが増えた医院では、制作を始める前にキーワード調査を行い、どのページでどのキーワードを狙うかを設計した上でコンテンツを作っています。たとえばトップページは「地域名+歯医者」、インプラントページは「地域名+インプラント」、矯正ページは「地域名+矯正」というように、ページごとに狙うキーワードを明確にした上で、タイトルタグ・見出し・本文の構成を設計しています。

一方、問合せが増えなかった医院では、デザインと内容を先に決めてからSEO設定を後付けで行うケースが多く見られます。あるいはSEO対策を「タイトルタグとメタディスクリプションを設定すること」程度にしか捉えておらず、キーワード戦略まで踏み込んでいないケースも多いです。

SEOはリニューアル後に効果が出るまでに3〜6ヶ月程度かかります。制作前にしっかりとしたSEO設計を行うことで、リニューアルから半年後に検索順位が上昇し始め、問合せが増えるという流れが生まれます。逆にSEO設計なしでリニューアルすると、半年経っても検索順位が変わらず「リニューアルしたのに効果がなかった」という結果になりがちです。

 

差③ コンテンツの質と情報量

リニューアル後に問合せが増えた医院のホームページには、患者が知りたい情報が網羅的に掲載されています。一方、問合せが増えなかった医院のホームページは、見た目は新しくなっていても内容は以前と大差ない薄いコンテンツのままというケースが多く見られます。

特に差が出やすいのが自費診療のページです。問合せが増えた医院では、インプラントや矯正の専用ページに治療の流れ・費用・期間・リスク・よくある質問・症例写真・患者の声などを網羅的に掲載しています。患者が「この医院に問合せしよう」と決断するまでに必要な情報をすべてHP上で提供することで、問合せの質と量が向上しています。

問合せが増えなかった医院では、自費診療ページが数行の説明と「詳しくはご相談ください」という一文で終わっているケースが多く見られます。高額な自費診療を検討している患者は、情報が少ないホームページに問合せる勇気が持てません。「詳しくはご相談ください」という言葉は、患者の不安を解消するどころか「この医院は費用を教えてくれないのかもしれない」という不安を与えてしまうリスクがあります。

また院長プロフィールの充実度も大きな差になります。問合せが増えた医院では、院長の経歴だけでなく、歯科医師を志したきっかけ・診療への思い・患者への姿勢・取得資格と実績など、人柄と専門性が伝わるプロフィールを掲載しています。患者は「この先生に診てもらいたい」と感じて初めて問合せをします。経歴の羅列だけのプロフィールでは、その感情を引き出すことができません。

 

差④ 写真のクオリティ

リニューアル後に問合せが増えた医院と増えなかった医院の差として、見落とされがちなのが写真のクオリティです。

問合せが増えた医院では、リニューアルに合わせてプロカメラマンによる撮影を行っています。明るく清潔感のある院内写真、自然な笑顔のスタッフ写真、信頼感のある院長写真は、患者に「この医院に行ってみたい」という感情を引き起こします。特に院内写真は患者が「自分が実際に通う場所」をイメージするための重要なコンテンツです。プロが撮影した写真と、スマホで撮影した写真では患者が受ける印象がまったく異なります。

問合せが増えなかった医院では、デザインは新しくなっても写真は以前のものをそのまま使い回しているケースが多く見られます。古いスタッフ写真、暗くて狭く見える院内写真、解像度の低い院長写真がリニューアル後も掲載されたままでは、デザインだけ新しくなった違和感を患者に与えてしまいます。リニューアルの際は写真の刷新も必ずセットで行うことが重要です。

 

差⑤ 公開後の運用を継続しているか

リニューアル後に問合せが増えた医院と増えなかった医院の最大の差の一つが、公開後の運用を継続しているかどうかです。

問合せが増えた医院では、リニューアル後もブログの定期更新・Googleビジネスプロフィールの最適化・アクセス解析に基づいた改善を継続しています。リニューアルはゴールではなくスタートであるという認識を持っており、公開後も継続的にコンテンツを追加しています。その結果、リニューアルから半年・1年と時間が経つにつれて検索順位が上がり、問合せが増え続けるという好循環が生まれています。

一方、問合せが増えなかった医院では「リニューアルが完了した」という時点で取り組みが終わっています。公開後の更新もなく、アクセス解析も確認していないため、どこに問題があるかを把握できないまま時間が過ぎていきます。

リニューアル後の運用継続は、問合せを増やし続けるために不可欠です。月2〜4本のブログ更新、月1回のアクセス解析確認、半年に1回のコンテンツ見直しという流れを仕組みとして組み込むことで、リニューアルの効果を最大化することができます。

 

問合せが増えた医院と増えなかった医院の差まとめ

項目

問合せが増えた医院

問合せが増えなかった医院

リニューアルの目的

具体的な目標を設定

漠然とした動機のみ

SEO設計

制作前にキーワード設計

後付けまたは未対応

コンテンツの質

患者の疑問を網羅的に解消

薄い内容・情報不足

写真のクオリティ

プロカメラマンによる撮影

以前の写真を流用

公開後の運用

ブログ更新・解析を継続

公開後は放置

 

まとめ

リニューアル後に問合せが増えた医院と増えなかった医院の差は、デザインの新しさではなく、目的設定の明確さ・SEO設計の有無・コンテンツの質・写真のクオリティ・公開後の運用継続という5つの要素にあります。リニューアルは正しく取り組めば強力な集患手段になりますが、デザインの刷新だけにとどまると費用対効果が出ません。これからリニューアルを検討している院長は、まず無料相談フォームよりお気軽にご相談ください。集患につながるリニューアルの進め方についてアドバイスいたします。

 

投稿者プロフィール

NAOKI OZAWA
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。

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