歯科医院経営におけるネットマーケティング
歯科医院のホームページ作成をしている東京歯科経営ラボの小澤です。
皆さんは今、このコラムをどの端末からご覧いただいているでしょうか?院長室や自宅のパソコン、スマートフォン、iPad・・・。
今は、誰でも簡単にインターネットに接続できる機器を持っています。
そして、今回のコロナ禍により、一層デジタル化が加速しています。歯科医院でも「3密」回避のため、医院内に患者さまがとどまる時間を出来る限り抑えなければなりません。
そうなると、今まで通りに院内で患者さんを啓発するのには限界があります。
歯科ではホームページやSNSがベターなコミュニケーション
時代背景から、さらに重要度を増しているのが「歯科医院独自のホームページ」や「SNS」。
ホームページやSNSを通して患者さんを啓発したり、コミュニケーションを取ることが急務なのです。
これからは、デジタルとリアルを上手に使い分けて、マーケティングを行う必要があります。
では、歯科医院が今やるべき対策とはどんなことでしょうか?
モバイル対応の重要性
まずはこの表をご覧ください。
出展:令和2年版 情報通信白書|総務省
インターネットを利用する際の「利用機器」に関する調査ですが、総務省の調べによると、2010年以降「モバイル」からのインターネット利用率が「パソコン」からの利用率を超え、年々その差は拡大傾向にあります。
モバイルとは、スマートフォンや携帯電話PHSを示しますが、その中でもスマートフォンによる利用はグングン増え続けているのが分かります。
逆に携帯電話(ガラケーと呼ばれるもの)の利用率がどんどん下がっています。
スマートフォン単体で見ても、パソコンを上回っており、これからこの数値はどんどん上昇することが予想されます。
ひと昔前までは、スマートフォンは難しくて「若い人が使うもの」という印象が強く、先生達の中にも、うちの患者さんは年齢層が高いから、スマートフォンの対策はしなくても良いと考える方も多くいらっしゃいました。
では、こちらのグラフもご覧ください。
出展:令和2年版 情報通信白書|総務省
2018年の時点でみても幅広い世代でモバイルによるインターネットの利用率は増加傾向にあることが分かります。
なぜモバイル端末による利用が増加しているのか、それは言うまでもありませんが、モバイルならどこにいても見たいコンテンツがいつでも見られるという利点があるからです。
自宅のパソコンからじゃないとインターネットが利用できないという時代が終わり、特にモバイルを使用した平均利用時間が大幅に増加しています。
出展:令和2年版 情報通信白書|総務省
幅広い世代で患者さんは、気になる事があれば、すぐに「検索」します。
いくら医院前の看板に力を入れても、インターネットで検索してホームページが無ければ・・・。ホームページが古ければ・・・。知りたい情報が載っていなければ・・・。
大事な新患候補を逃がしてしまっているかもしれません。
それでは、歯科医院がこれから力を入れるべき「インターネットマーケティング」とはどんなものでしょうか。具体的に見ていきましょう。
自分の歯科ホームページを確認する
では、ここからは、コラムを読み進めながら、ご自分の医院のホームページを確認してみてください。
ホームページのココを確認しよう!
まず最初に確認するべき点は、スマートフォンに対応しているかどうか。
スマートフォンの画面幅に合わせてホームページのレイアウトが変化し、文字サイズなどが適正なサイズになりますか?
スマートフォンなら指を使って拡大縮小できますが、それでは非常に閲覧しにくいのではないでしょうか?
次に確認する点。
これはマーケティング上非常に重要な項目です。
医院のアピールしたい要素が伝わる内容になっていますか?
ブランディングのコラムでもお話しましたが、医院が得意としている治療や患者さんを呼び込みたい治療などをアピールする内容になっていますか?
必ず医院の「強み」があるはずです。トップページに分かりやすく掲載してください。
ブランディングコラムもお読みください↓
放任主義は歯科ホームページではダメ戦略
そして、これはよくありがちなことですが、ホームページを作ってそのまま放置になっていませんか?
最後に修正作業などをしたのはいつでしょうか?
例えば、院長先生の写真がホームページを作った時のままになっている場合。患者さんもあれ?と思ってしまいますよね。
スタッフを紹介している場合も同じです。あれ、ホームページに載っているスタッフさん全員居ない・・・なんてことはありませんか?
一番注意しなければならないのは治療について。
今やっていない治療を掲載していませんか?
今は行っていない治療や今は対応していない症例は掲載されていませんか?逆に、新しくした治療などはちゃんと更新されていますか?
更に昨今では、感染症対策について掲載することは、患者さんに安心してご来院いただきたいという医院の気持ちを表す重要な項目です。
ただホームページがあれば良い。というものではなくなりました。そしてそれはこれから先、年々強くなっていきます。
せっかくホームページがあるのなら、常に新しい情報を更新し続けられるように気を配りましょう。
ホームページが無いという先生はぜひ作成しましょう。
歯科ホームページのセカンドオピニオン募集
今は、ホームページはあって当たり前の時代です。そこでどれだけ近隣の医院との差別化が図れるかが勝負です。
ホームページがあっても、先ほどの項目に1つでも思い当たる点がある場合は、管理されている業者さんに連絡をして、対応しましょう。
弊社でのセカンドオピニオンも承っております。この場合どのように業者さんに依頼すれば良いのか?などのご質問にもご対応いたしますので、不明点がある場合はいつでもご連絡ください。
歯科の積極戦略SNS
そしてこれからの時代、ホームページと同様に力を入れるべきコンテンツに「SNS」があります。
代表的なSNSとして、Facebook・Instagram・Twitter・LINEなどが挙げられます。そして、最近では、YouTubeやTikTokなどの動画配信サービスも注目されています。
出展:令和2年版 情報通信白書|総務省
特にモバイル端末からSNSや動画を閲覧する時間が2012年から2018年までの6年間で約4倍にまで増加しています。
歯科医院でも、SNSや動画コンテンツは十分に活用が可能です。
医院の強みをアピールするために、医院用のアカウントを作成し、定期的に更新を行ってください。
医院の顧客層(来院して欲しい層)によって使うコンテンツは変わってきますが、FacebookやInstagramは同時に配信することが可能です。
幅広く対応したい場合には、同時更新もオススメです。※Instagramは写真が必須です。
YouTubeなどの動画は撮影や編集など難しいイメージもありますが、今は、iPhoneなどで撮影してそのまま編集するアプリもたくさんありますし、最初のうちは「ただ撮影しただけ。」という動画でも十分です。
ただし、あまりマニアック過ぎる内容は避けましょう。先生同士だと盛り上がる内容であっても、もしかすると患者さんは興味を持ってくれないという可能性もあります。
SNSや動画の更新内容の一例
・医院の普段の様子
(掃除や消毒・滅菌の様子や休憩中にみんなでワイワイしているだけでもOK)
・ホワイトニングや矯正など経過が見られるもの
(患者さんの協力が得られるのであれば、治療の経過を配信する方法もあります)
※ただし、医療広告ガイドラインに抵触しないように注意しましょう。
LINEは他のSNSと少し活用方法が違いますが、LINEにもタイムラインという機能がありますので、上記のように更新することもできます。
また、個別にメッセージもできますので、キャンセル防止のために予約確認の連絡をしたり、定期検診の案内をしたり、幅広く活用ができます。
まとめ
最後まで読まれた先生「たくさんやる事があるな・・・。」と思いましたよね。
そうなんです。
インターネットを活用したマーケティングはまだまだたくさんできる事があります。
まずは、ホームページを充実させる。次にSNSや動画配信サービスを活用する。この順番でぜひ取り組んでみてください。
インターネット関連は本当に疎くて・・・。という先生はいつでもご相談ください。
分からなくてたくさん費用をかけてしまった。という先生も多くいらっしゃいます。たくさん費用をかけてしまう前にご連絡いただければと思います。
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