自費売上が50%以上の医院は極めて危険
こんにちは。歯科医院専門の経営コンサルタントの小澤直樹です。今日は自由診療の売上が極端に高い医院のリスクについて、考察していきたいと思います。今回は理想的な売上構成について、ご理解いただける内容になります。参考にされてください。
自費の魔の手にはまった医院
皆さんの医院の自費率はどのくらいですか?実は自費には実は適正な売上比率があります。
25~35%
これが、モデル指標です。この数値から上回ってもよくないですし、下回っても理想的ではありません。
その理由を解説します。
自費が少ないのは、売上げが低いばかりではなく患者満足度も下げてしまいます。
理由は容易に想像できます。自費をやる可能性がある患者さんの取りこぼしがあるからです。
極端な例で言いますと、セラミックにしようかどうか迷っている患者さんに、何も説明せず勝手に保険のクラウンを入れようとしたという事がありました。患者さんがとても困って、スタッフに相談したそうです。
患者さんは30代の女性。前歯左上2番です。先生は50代前半、地域では評判の良い先生です。そこまで保険に執着するのは何故でしょうか・・・。
また、一年を通しての平均自費率が35%を超えているような医院も要注意。
無理に患者をあおったり、押し付けたりしている可能性があります。よっぽどの信念と戦略がないと、患者数がドンドン減っていきます。
たとえ一時的に高自費率を維持しても、必ず評判を落とします。近くに理想的な医院ができれば即アウト!です。
(ちなみに、レセプト250枚以上の場合のお話です。250未満の先生は状況が異なりますので無料相談をご利用ください)
では保険医を返上できますか?
今、よっぽどの信念と申しましたが、この10年でお話させていただいた1,000人程の先生で、お一人だけ、自ら保険医登録を返上された方がおられました。
保険制度に納得できず、患者さんお一人お一人に最適な治療を最適な材料をつかって行っているそうです。
剥奪された訳でもなく、保険医登録を自ら返上。すごい信念がおありの方だなと思いました。
しかし、その信念はもしかしたら保険医を返上しなくても貫くことはできたかも知れないですね。
コンサルタントの立場からしますと、保険医返上は全力で止めさせていただきます。
たとえどんなに信念がおありでも、目的を明確にし、先生の成功イメージを具現化してみてください。それでもどうしても必要であれば、賛成します。
話を元にもどします。これほどのお考えがおありの先生であれば、自費だけで治療されても良いと思います。そうでない場合は、35%程度までとお考えください。
本当に成功したいのですか?
さてここで、先生は歯科医師として成功したいと思われているかどうか、という質問をさせていただきます。
成功とか興味がない・・・という先生は、それもあり。それも人生だと思いますし、先生の思考のとおりに診療をされて良いと思います。
歯科医師としての成功は「売上●●万円以上でなければならい」という基準はありません。
ちなみに私達のお客様は、今よりもっと成功したいと思われる先生のみです。
それが売上であっても構いませんし、今よりもっと楽しく毎日診療したいでもOKです。はたまた、息子に引き継ぐまでにレセプトを500枚以上にしておきたい。というご希望でも良いと思います。それが、先生の「成功した状態」ですので、達成できるまでお手伝いをさせていただきます。そして多くの先生の成功には必ず下記の要素が含まれます。
やりたい治療をする&経済的にうるおう
この2つの要素を満たすには、自費率の最適化が重要です。モデル指標外の先生は、ぜひトライしてみてください。
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