歯科助手ベテランさんを辞めさせたい場合
スタッフが返事をしなくなってしまった院長へ
歯科コンサルタントの小澤です。
出来る限りのお給料を沢山支払い、お休みも多く与え、儲かれば賞与で還元してきた院長。
先生のようにお優しい経営者の場合、逆にスタッフが労働者の権利ばかりを主張しだすことがあります。その場合は、毅然として対処しなければ他のスタッフが毒され、患者さんに負担がかかるという本末転倒の事態に陥ります。
労働法の縛りがあり、どんでも社員でも簡単にはクビにはできません。しかし、決してスタッフに迎合することなく当たり前のことを1つずつやっていきましょう。
目次
まずは、現在勤務しているスタッフがやる気があるのかないのか、確認してみましょう。
スタッフの就業意欲を確認する
貴医院のスタッフはどの様な状況で勤務されていますか。
長く働かれたスタッフさんがマイナスのオーラを出している場合、なかなか後輩のスタッフが逆らうことはできません。ましてや後からやってきた新しい院長はとても苦労します。そんなときは、まずスタッフの就業意欲レベルを客観的に把握しましょう。
もし、下記のようなことが2つ以上あてはまれば、すぐに改善活動をしなければなりません。医院経営は危機的状態といえます。
1.朝礼に出ない
2.突然休む
4.院長に命令をする
5.昼休みに電話にでない
6.勝手にシフトを変更する
7.院長の悪口を新人スタッフに言う
8.終業前のアポイントは入れない
その他、医院の状態を冷静に見つめていただき、どう考えてもおかしいスタッフが居る場合は、最優先の経営課題はスタッフ教育です。
経営改善活動を実施する
このような医院の場合は、当該のスタッフへの教育と他のスタッフへのフォロー。また採用計画の見直しも同時に行わなければなりません。
教育と採用。とてもハードルが高い課題ですが、ここを乗り越えれば医院は強くなります。いずれ戦わなければいけないときが必ずきます。それは、今かもしれません。
では何をするか?ということですが・・・
医院をよくする診療以外の取り組みを1つやってみてください。例えば前述の5番。昼休みの電話にスタッフが交代で出る。でも良いと思います。
なぜ昼休み電話に出なくなりましたか?
開業当初はスタッフにお願いして出させていた。でも今は誰も出ていない。
それは先生が趣旨を伝えていないからです。その意味を伝えて、それでも納得しなければ当該のスタッフは辞めていただいて結構です。
その趣旨は、・・・いくつも考えられます。でも一番は患者さんのためです。
痛みがあって困って電話してくる患者さんの電話に昼休みだから出ないというのはありえません。ぜひ交代で出るようにご指導してください。
退職していただくしかない場合
まとめ
今回は簡単な例を挙げましたが、前述の業務などいくつか重なり不満を抱えたのであれば、退職していただかなくてはなりません。
先生が間違っていない場合は、そのスタッフさんが貴医院の方針に合わなかったとお考えください。いずれお辞めいただく方向で、業績をみながら採用計画をつくりましょう。
売り手市場だからといって、ひるむことはありません。
スタッフを大切にしてこれからもやっていく、という思想があれば、いつか絶対に先生の診療方針に賛同してくれる従業員が集まってきます。
労働基準監督署から「労務管理に関する調査」が送られてきた経験がおありの先生。その場合は一度ご相談ください。
先生の教育が足りなかった場合もありますし、行き過ぎている場合もあります。まずはお話を聞かせてください。
求人・教育に困ったら今すぐ連絡をください
歯科医院経営をする上で一番重要といえる採用・教育問題。お話を伺い、内容を整理して本質的な解決に向けて一歩ずつ前進していきましょう。1人で悩まずに、今すぐご相談ください。