5年以上更新していない歯科HPが抱えるリスクとは
「ホームページは開業時に作ったけど、それ以来ほとんど更新していない」「患者さんは口コミで来てくれているから、ホームページはとりあえずあればいい」。こうした考えで、5年以上ホームページを放置している歯科医院は少なくありません。
しかし5年という期間は、Web業界においては非常に長い時間です。スマートフォンの普及、GoogleのSEOアルゴリズムのアップデート、患者の情報収集行動の変化など、この5年間でホームページを取り巻く環境は大きく変わっています。5年以上更新していないホームページは、気づかないうちに深刻なリスクを抱えている可能性があります。
この記事では、5年以上更新していない歯科ホームページが抱える具体的なリスクを詳しく解説します。「うちのホームページは大丈夫だろうか」と感じている院長はぜひ最後まで読んでください。
リスク① 検索順位が大幅に低下している

5年以上更新していないホームページが抱える最大のリスクは、Google検索での順位が大幅に低下していることです。
Googleは検索順位を決定する際に、ホームページの更新頻度をコンテンツの鮮度という観点で評価しています。長期間更新されていないホームページは「管理が行き届いていない」「情報が古い」とGoogleに判断され、検索順位が徐々に下がっていきます。5年前は「地域名+歯医者」で検索1ページ目に表示されていたホームページが、今では3ページ目以降に表示されているというケースは珍しくありません。
さらにこの5年間でGoogleのSEOアルゴリズムは大きく変化しています。以前は有効だったSEO対策が現在は通用しなくなっているケースも多く、5年前に制作されたホームページはSEOの観点から見て時代遅れになっている可能性が高いです。
ほとんどの患者は検索結果の1ページ目しか見ません。2ページ目以降に表示されているホームページは、患者にとって「存在していない」に近い状態です。検索順位の低下は、そのまま新患数の減少に直結します。
リスク② スマホ対応・SSL化が未対応のまま
5年以上前に制作されたホームページの多くは、スマートフォン対応とSSL化が不十分な状態です。
スマートフォンが普及し始めたのは2010年代前半ですが、ホームページのスマホ対応が一般的になったのは2015年前後です。5年以上前に制作されたホームページはスマホ非対応のケースが多く、現在の患者の80〜90%を占めるスマホユーザーにとって非常に見づらい状態になっています。
SSL化については、Googleが2018年からSSL化されていないホームページに「保護されていない通信」という警告を表示するようになりました。5年以上前に制作されたホームページでSSL化が未対応の場合、患者がホームページを開いた際にブラウザに警告が表示され、医療機関としての信頼性が著しく低下します。
スマホ非対応とSSL化未対応は、現代の歯科医院ホームページにおいて致命的な問題です。これらが未対応のまま5年以上が経過しているホームページは、集患ツールとしてほぼ機能していないと考えてください。
リスク③ 掲載情報が現実と乖離している

5年以上更新していないホームページには、現在の医院の実態と乖離した情報が掲載されたままになっているケースが多く見られます。これは患者との信頼関係を損なう深刻なリスクです。
具体的にはどのような乖離が生じているかを以下の表で整理します。
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掲載情報の種類 |
5年間で起こりうる変化 |
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スタッフ写真・紹介 |
スタッフの入退職による顔ぶれの変化 |
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診療時間・休診日 |
変更や追加休診日の未反映 |
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料金・費用 |
診療報酬改定による保険点数の変化 |
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治療メニュー |
新しい治療の導入や廃止 |
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院内写真 |
内装リニューアルや設備追加の未反映 |
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院長・スタッフの資格 |
新たに取得した認定医・専門医資格の未掲載 |
この中で特に問題なのは診療時間と料金の乖離です。ホームページに記載されている診療時間を見て来院した患者が「休診日だった」という事態は、患者の信頼を一度で失う原因になります。また保険診療の費用については、診療報酬改定のたびに変化するため、5年前の情報がそのまま掲載されている場合、患者とのトラブルにつながるリスクもあります。
リスク④ 競合医院との差が広がり続けている
5年以上ホームページを放置している間にも、競合医院はホームページを継続的に改善・強化しています。この5年間で新規開業した医院は、最初から集患を意識した高品質なホームページを持っています。既存の競合医院も定期的なリニューアルやコンテンツ追加を行っているケースが増えています。
患者は歯科医院を選ぶ際に複数の医院のホームページを比較します。その比較において、5年以上更新していないホームページは圧倒的に不利な状態に置かれています。デザインの古さ・情報量の少なさ・写真のクオリティの低さなど、あらゆる面で競合医院に見劣りするホームページでは、比較の段階で患者に選ばれることができません。
この競合との差は、放置し続けるほど広がっていきます。5年前は互角だった競合医院のホームページが、今では圧倒的に充実している、というケースは非常に多く見られます。
リスク⑤ セキュリティ上の脆弱性が生じている

あまり知られていませんが、長期間更新していないホームページにはセキュリティ上のリスクも存在します。
多くの歯科医院のホームページはWordPressなどのCMSで制作されています。WordPressはバージョンアップやプラグインのアップデートが定期的に行われており、これを怠るとセキュリティの脆弱性が生じます。5年以上更新されていないWordPressサイトは、ハッキングや改ざんのリスクが高い状態になっている可能性があります。
ホームページが改ざんされると、患者が閲覧した際に不審なページに誘導されたり、マルウェアに感染するリスクが生じます。医療機関のホームページがこうした被害に遭うことは、医院の信頼性に取り返しのつかないダメージを与えます。またGoogleからスパムサイトと判定されると、検索結果から除外されるケースもあります。
リスク⑥ 患者の世代交代に対応できていない
5年以上前に制作されたホームページは、現在の患者層の変化に対応できていない可能性があります。
この5年間で患者の情報収集行動は大きく変化しました。Googleでの検索だけでなく、InstagramやLINEを活用した情報収集が一般化しています。特に20〜30代の若い世代は、ホームページの見た目や使いやすさに対して非常に敏感です。古くて使いにくいホームページは、この世代の患者を取り込むことができません。
また予約方法についても変化があります。5年前は電話予約が主流でしたが、現在はWeb予約やLINE予約を希望する患者が大幅に増えています。特に働いている世代は診療時間内に電話をかけることが難しいため、24時間対応のWeb予約やLINE予約の有無が医院選びの決め手になるケースが増えています。5年以上前に制作されたホームページにこうした機能が実装されていない場合、若い世代の患者を競合医院に奪われ続けることになります。
放置コストを数字で考える
5年以上ホームページを放置し続けることの機会損失を数字で考えてみます。
ホームページの集患力低下により月に失う新患が5人だとすると、保険診療メインでも月の機会損失は15〜25万円程度になります。年間では180〜300万円規模です。5年間では900万円から1,500万円規模の機会損失になる計算です。リニューアル費用が40〜100万円であることを考えると、早期にリニューアルした方が経済的に圧倒的に合理的であることがわかります。
「ホームページのリニューアルは費用がかかる」という考えは理解できます。しかしリニューアルをしないことにも、見えない形でコストが発生し続けているという視点を持つことが重要です。
まとめ
5年以上更新していない歯科ホームページは、検索順位の低下・スマホ非対応・掲載情報の乖離・競合との差の拡大・セキュリティリスク・患者層の変化への未対応という6つの深刻なリスクを抱えています。これらのリスクは放置し続けるほど深刻化し、競合医院との差は広がり続けます。「まだ大丈夫」と思っている間にも、機会損失は積み重なっています。現在のホームページが5年以上更新されていない院長は、まず無料相談フォームよりお気軽にご相談ください。現状のホームページの問題点と改善の方向性についてアドバイスいたします。
投稿者プロフィール
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歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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