歯科医院ホームページ制作の相場は?2026年版・価格帯別の内容比較
目次
1. 2026年の歯科医院HP制作相場:最新データ
2. 価格帯別の内容比較:10万円/50万円/100万円の違い
3. 制作会社選定の5つのチェックポイント
4. 見積書の読み方と隠れコストの見抜き方
5. 格安制作のリスクと高額制作の落とし穴
6. 費用対効果を最大化する発注方法
7. 補助金・助成金の活用で実質負担を削減
8. まとめ
1.2026年の歯科医院HP制作相場:最新データ

歯科医院のホームページ制作費用は、依頼先や内容によって大きく異なります。
業界平均の価格帯
当社の調査(2026年1月、制作会社100社のサンプル調査)によれば、歯科医院HP制作の相場は以下の通りです。
格安パック: 5〜15万円 標準プラン: 30〜60万円 フルオーダー: 80〜150万円 プレミアム: 200万円以上
最も多いのは「標準プラン(30〜60万円)」で、全体の約45%を占めます。
制作費の内訳
50万円のホームページ制作費の内訳例を示します。
- デザイン費: 15万円(30%)
- コーディング費: 12万円(24%)
- ディレクション費: 8万円(16%)
- コンテンツ作成費: 10万円(20%)
- 撮影費: 3万円(6%)
- その他(ドメイン、サーバー設定など): 2万円(4%)
TT歯科医院の3社見積比較
東京都のTT歯科医院が、3社に見積を依頼した結果です。
A社(格安Web制作会社): 12万円
- テンプレートデザイン
- ページ数: 5ページ
- スマホ対応: あり
- 撮影: なし
- 納期: 2週間
B社(歯科専門制作会社): 48万円
- オリジナルデザイン
- ページ数: 10ページ
- スマホ対応: あり
- 撮影: あり(半日)
- SEO対策: 基本設定のみ
- 納期: 2ヶ月
C社(大手広告代理店): 120万円
- 完全オリジナルデザイン
- ページ数: 15ページ
- スマホ対応: あり
- 撮影: あり(1日、プロカメラマン)
- SEO対策: 詳細設定 + 運用サポート3ヶ月
- 動画制作: あり
- 納期: 3ヶ月
TT歯科医院はB社を選択しました。理由は「歯科医院の制作実績が豊富で、相場感も適切だったから」とのことです。
2.価格帯別の内容比較:10万円/50万円/100万円の違い
価格帯によって、何が違うのかを具体的に比較します。
10万円プランの内容
提供会社: 格安Web制作会社、フリーランス
内容:
- デザイン: テンプレート使用(WordPress既成テーマなど)
- ページ数: 5〜7ページ(トップ、診療内容、医院紹介、アクセス、お問い合わせなど)
- スマホ対応: あり(レスポンシブデザイン)
- 撮影: なし(フリー素材使用、または医院側で用意)
- 文章作成: なし(医院側で原稿用意)
- SEO対策: 最低限(タイトルタグ、メタディスクリプション設定のみ)
- 納期: 1〜2週間
メリット: 圧倒的に安い。すぐに公開できる。
デメリット:
- 他の医院と似たデザインになる
- オリジナリティがない
- SEO効果が低い
- 撮影・原稿は自分で用意する手間
向いている医院:
- 開業直後で予算がない
- とりあえずHPがあればいい
- 自分で写真撮影・文章作成ができる
50万円プランの内容
提供会社: 歯科専門制作会社、中堅Web制作会社
内容:
- デザイン: セミオーダー(既存テンプレートをカスタマイズ)
- ページ数: 10〜15ページ(上記 + 治療メニュー詳細、スタッフ紹介、よくある質問など)
- スマホ対応: あり
- 撮影: あり(半日、プロカメラマン、院内・スタッフ撮影)
- 文章作成: あり(基本的な文章はライターが作成、専門的な内容は医院が監修)
- SEO対策: 基本〜中級(キーワード選定、内部SEO設定、Googleマイビジネス登録代行)
- 予約フォーム: あり
- お問い合わせフォーム: あり
- 納期: 1.5〜2ヶ月
メリット:
- ある程度のオリジナリティ
- プロの撮影で見栄えが良い
- SEO対策もそこそこ
- 手間がかからない(ほぼお任せ)
デメリット:
- 完全オリジナルではない
- 高度なSEO対策は含まれない
向いている医院:
- 標準的な歯科医院(一般歯科中心)
- 予算と効果のバランスを重視
- プロに任せたいが、予算は抑えたい
100万円プランの内容
提供会社: 歯科専門制作会社(上位プラン)、大手広告代理店、マーケティング会社
内容:
- デザイン: 完全オリジナル(コンセプト設計から、複数案提示)
- ページ数: 20〜30ページ(治療メニュー各1ページ、症例ページ、ブログ機能など)
- スマホ対応: あり
- 撮影: あり(1日、プロカメラマン + スタイリスト、院内外・スタッフ・院長のプロフィール撮影)
- 動画制作: あり(院長メッセージ動画、施設紹介動画など)
- 文章作成: あり(プロのライター、医院の強みを引き出す取材・インタビュー実施)
- SEO対策: 上級(詳細なキーワード調査、競合分析、被リンク対策、3〜6ヶ月の運用サポート)
- ブログ・更新機能: あり(CMS導入、操作研修付き)
- 予約システム連携: あり(Web予約システムの導入・設定)
- Googleマイビジネス最適化: あり
- アクセス解析設定: あり(Googleアナリティクス、サーチコンソール設定・解説)
- 納期: 3〜4ヶ月
メリット:
- 完全オリジナルで、他院と差別化
- プロの撮影・動画でブランディング
- SEO効果が高い
- 集患に直結する設計
デメリット:
- 高額
- 制作期間が長い
向いている医院:
- 審美歯科・矯正歯科・インプラント特化など、自費診療中心
- ブランディングを重視
- 長期的な集患を見据えている
- 開業3年以上で、ある程度の売上がある
3.制作会社選定の5つのチェックポイント

価格だけで選ぶと失敗します。以下のポイントを確認します。
チェック1: 歯科医院の制作実績
歯科医院の制作実績が豊富な会社を選びます。理由は、歯科医院特有の要件(医療広告ガイドライン遵守、治療メニューの見せ方、患者心理の理解など)を理解しているからです。
確認方法: 「歯科医院の制作実績を見せてください」と依頼。最低でも10件以上の実績があることが望ましい。
チェック2: SEO対策の実績
「SEO対策込み」と言っても、レベルは様々です。具体的に何をするのか確認します。
確認すべき項目:
- キーワード調査はするか?
- タイトルタグ、メタディスクリプション、見出しタグの最適化はするか?
- Googleマイビジネスの登録・最適化は含まれるか?
- 被リンク対策はあるか?
- 公開後の順位レポートはあるか?
「SEO対策します」だけで、具体的な内容がない会社は要注意です。
チェック3: 納期の明確化
「2ヶ月で完成」と言われても、「2ヶ月後に公開」なのか「2ヶ月後に初稿提示」なのか、曖昧なケースがあります。
確認すべき項目:
- 契約から公開までの具体的なスケジュール
- 各フェーズの期限(デザイン案提示、修正、コーディング、公開など)
- 医院側の確認期間は含まれているか
チェック4: アフターサポートの内容
公開後のサポート内容を確認します。
確認すべき項目:
- 公開後の修正は何回まで無料か?(1年以内、3回まで無料など)
- 緊急対応(サーバーダウン、表示崩れなど)はあるか?
- 電話・メールサポートの対応時間は?
- 運用サポート(更新代行、SEO改善提案など)はあるか?
「公開したら終わり」という会社は避けます。
チェック5: 契約内容の透明性
契約書に以下が明記されているか確認します。
- 納品物(デザインデータ、ソースコード、写真データなど)
- 著作権の帰属(医院側に移転するか、制作会社が保持するか)
- 解約条件(途中解約は可能か、違約金は?)
- 追加費用の発生条件(修正回数超過、ページ追加など)
曖昧な契約書の会社は、後でトラブルになる可能性があります。
4.見積書の読み方と隠れコストの見抜き方
見積書に書かれていない「隠れコスト」に注意します。
見積書の一般的な項目
典型的な見積書の項目は以下の通りです。
- デザイン費: 〇〇円
- コーディング費: 〇〇円
- ディレクション費: 〇〇円
- 撮影費: 〇〇円
- 原稿作成費: 〇〇円
- ドメイン取得費: 〇〇円
- サーバー初期設定費: 〇〇円
- 合計: 〇〇円
隠れコスト1: 月額保守費用
見積書に「制作費50万円」と書かれていても、別途「月額保守費用15,000円」がかかる場合があります。
年間18万円、5年で90万円になり、実質的な総額は140万円です。
確認方法: 「月額費用は発生しますか?」と明確に質問。
隠れコスト2: 修正回数の制限
「デザイン修正3回まで無料、4回目以降は1回3万円」という制限がある場合があります。
デザインにこだわる医院は、修正が5〜10回に及ぶことも珍しくなく、追加費用が膨らみます。
確認方法: 「修正は何回まで無料ですか?」
隠れコスト3: 素材の追加費用
「撮影費込み」と書かれていても、「撮影は半日のみ、追加1時間ごとに2万円」という制限がある場合があります。
確認方法: 「撮影時間はどれくらいですか?追加料金は?」
隠れコスト4: ページ追加の費用
「10ページ制作」と書かれていても、「11ページ目以降は1ページ3万円」というケースがあります。
制作途中で「やっぱりこのページも欲しい」となると、追加費用が発生します。
確認方法: 「ページを追加する場合の費用は?」
透明性の高い見積書の例
良心的な制作会社は、以下のように明記します。
【制作費用】
デザイン費: 150,000円
コーディング費: 120,000円
ディレクション費: 80,000円
撮影費: 30,000円(半日、追加1時間あたり20,000円)
原稿作成費: 100,000円(10ページ分、追加1ページ10,000円)
合計: 480,000円
【月額費用】
サーバー・ドメイン管理費: 5,000円/月
保守費用: 10,000円/月(軽微な修正3回/月まで含む)
合計: 15,000円/月
【修正について】
初稿提示後の修正: 5回まで無料、6回目以降1回10,000円
【著作権】
納品後、著作権は貴院に移転します。
5.格安制作のリスクと高額制作の落とし穴

安すぎても高すぎても、リスクがあります。
格安制作(10万円以下)のリスク
リスク1: テンプレートそのまま
他の医院と全く同じデザインになる可能性があります。「あれ?この医院、前に見たことある」と患者が混乱します。
リスク2: SEO効果ゼロ
格安制作は、SEO対策がほぼ含まれていません。公開しても、Google検索で上位表示されず、アクセスが来ません。
リスク3: サポートなし
公開後、「文章を修正したい」「写真を差し替えたい」と思っても、「それは別料金です」と言われます。
リスク4: スマホ対応が不十分
「スマホ対応」と書かれていても、実際には文字が小さい、ボタンが押しにくいなど、使いにくい場合があります。
高額制作(150万円以上)の落とし穴
落とし穴1: 過剰な機能
「動画制作」「多言語対応」「会員制機能」など、実際には使わない機能が含まれていることがあります。
例: 外国人患者がほとんど来ない地方の医院に、英語・中国語対応を提案される。
落とし穴2: ブランド料
大手広告代理店の場合、「〇〇社が作った」というブランド料が上乗せされています。実際の作業は下請けに丸投げされているケースもあります。
落とし穴3: 長期契約の縛り
「150万円で制作、ただし3年間の保守契約必須(月額3万円)」という条件があり、実質的な総額は258万円になります。
6.費用対効果を最大化する発注方法
賢く発注するコツを紹介します。
コツ1: 複数社から見積を取る
最低3社から見積を取り、比較します。
比較項目:
- 総額(制作費 + 月額費用 × 12ヶ月)
- ページ数
- 撮影の有無
- SEO対策の内容
- 修正回数
- 納期
コツ2: 段階的に発注
初期は最低限のページ数(5〜7ページ)で制作し、公開後に反応を見てからページを追加する方法もあります。
メリット: 初期費用を抑えられる。反応が良いページを重点的に強化できる。
デメリット: 後からページを追加すると、割高になる場合がある。
コツ3: 自分でできることは自分でやる
撮影、原稿作成など、自分でできる部分は自分でやることで、費用を削減できます。
撮影: スマホで十分。明るい時間帯に、整理整頓された状態で撮影。 原稿: 治療内容の説明など、自分で書けるものは書く。
ただし、プロに任せた方が仕上がりが良いのも事実です。時間とお金のバランスで判断します。
コツ4: 長期契約を避ける
「3年契約で割引」という提案は、一見お得に見えますが、途中で不満が出ても解約できないリスクがあります。
推奨は、「1年契約」または「契約縛りなし(いつでも解約可能)」です。
7.補助金・助成金の活用で実質負担を削減

ホームページ制作に使える補助金・助成金があります。
IT導入補助金
中小企業のIT導入を支援する補助金です。ホームページ制作も対象になる場合があります。
補助額: 最大450万円(補助率1/2) 対象: ITツール(予約システム、電子カルテなど)と一体で導入する場合 申請時期: 年に数回公募
例: ホームページ制作50万円 + Web予約システム30万円 = 80万円 → 補助金40万円(1/2) → 実質負担40万円
小規模事業者持続化補助金
小規模事業者の販路開拓を支援する補助金です。ホームページ制作も対象です。
補助額: 最大200万円(補助率2/3) 対象: 従業員5人以下の小規模事業者 申請時期: 年に数回公募
例: ホームページ制作60万円 → 補助金40万円(2/3) → 実質負担20万円
地域独自の補助金
自治体によっては、独自の補助金があります。
例: 「〇〇市IT化支援事業補助金」など
確認方法: 市役所のホームページ、または商工会議所に問い合わせ。
注意点
補助金は「後払い」です。先に全額を制作会社に支払い、後日補助金が振り込まれます。一時的な資金繰りが必要です。
また、審査があり、必ず採択されるとは限りません。
8.まとめ
歯科医院ホームページ制作の相場は、30〜60万円が標準です。安すぎると品質に問題があり、高すぎると過剰投資になります。重要なのは、自院の目的・予算に合った適切なプランを選ぶことです。
価格帯別の推奨医院タイプ
【10万円プラン】
・開業直後で予算がない
・とりあえずHPがあればいい
【50万円プラン】
・標準的な一般歯科
・予算と効果のバランス重視
【100万円プラン】
・自費診療中心(審美歯科、矯正、インプラント)
・ブランディング重視
今日から始める5ステップ
- □ 自院の予算を決める(制作費 + 月額費用3年分)
- □ 3社以上から見積を取る
- □ 実績・SEO・サポート内容を比較
- □ 隠れコストがないか確認
- □ 補助金の申請を検討
見積依頼のテンプレート
件名: ホームページ制作の見積依頼
お世話になっております。
〇〇歯科クリニックの△△と申します。
ホームページ制作を検討しており、
お見積りをお願いしたく、ご連絡いたしました。
【医院情報】
医院名: 〇〇歯科クリニック
住所: 東京都渋谷区○○1-2-3
診療内容: 一般歯科、小児歯科、ホワイトニング
開業: 2024年4月
【希望内容】
予算: 50万円前後
ページ数: 10ページ程度
撮影: 希望
SEO対策: 希望
納期: 3ヶ月以内
【質問事項】
- 歯科医院の制作実績はありますか?
- 月額費用は発生しますか?
- 修正は何回まで無料ですか?
- SEO対策の具体的な内容を教えてください
お見積りをお願いいたします。
最後に
安さだけで選ぶと、後悔します。「安物買いの銭失い」にならないよう、実績・品質・サポートを総合的に判断しましょう。
「どの制作会社が良いかわからない」「見積書の内容が適切か判断してほしい」という院長先生は、株式会社リバティーフェローシップ(東京歯科経営ラボ)にご相談ください。
制作会社の紹介、見積内容の精査、発注サポート、補助金申請サポートまで、ホームページ制作を成功に導くお手伝いをしています。
【無料相談受付中】 あなたの医院に最適な制作プランは?予算・目的に合った提案を無料でします。
投稿者プロフィール
-
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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