口腔外科の強みをアピール!親知らず・顎関節症で新患を獲得するページ設計

口腔外科を得意とする歯科医院にとって、親知らずの抜歯や顎関節症の治療は、新患獲得の大きなチャンスです。これらの治療を必要とする患者さんは、一般的な虫歯治療とは異なり、「専門性の高い医院」を積極的に探す傾向があります。

しかし、多くの歯科医院のホームページでは、口腔外科の情報が不十分であったり、患者さんの不安に応えていなかったりするケースが見られます。本記事では、口腔外科の強みを効果的にアピールし、新患獲得につなげるページ設計について解説します。

目次
1. 口腔外科領域で新患を獲得できる理由
2. 親知らず抜歯ページの設計
3. 顎関節症ページの設計
4. その他の口腔外科治療ページ
5. 専門性を証明する要素
6. 症例紹介の効果的な見せ方
7. よくある質問(FAQ)の活用
8. 予約・問い合わせへの導線設計
9. まとめ

 

1.口腔外科領域で新患を獲得できる理由

口腔外科領域、特に親知らずの抜歯や顎関節症の治療は、新患獲得において大きなポテンシャルを持っています。

患者が「専門性」を求めて探す

一般的な虫歯治療では、患者さんは「近くの歯医者」を探す傾向があります。しかし、親知らずの抜歯や顎関節症では、「難しい治療を任せられる医院」を探して、少し遠くても専門性の高い医院を選ぶ傾向があります。

これは、口腔外科領域の治療に対する不安や恐怖が大きいためです。「下手な先生に当たったら大変なことになる」という心理から、慎重に医院を選びます。

他院からの紹介・転院需要がある

「かかりつけの歯医者で親知らずを抜けないと言われた」「他院で顎関節症の治療を受けたが改善しない」といった理由で、専門性の高い医院を探している患者さんも多くいます。

一度来院すればかかりつけになる可能性

親知らずの抜歯をきっかけに来院した患者さんが、その後の定期検診や他の治療でもかかりつけとして継続する可能性があります。口腔外科治療は、長期的な患者関係を築く入り口になり得ます。

2.親知らず抜歯ページの設計

患者が検索するキーワード

親知らず関連で患者さんが検索するキーワードは多岐にわたります。主要なものを把握し、コンテンツに反映させます。

症状・状態に関するキーワードとして、「親知らず痛い」「親知らず腫れた」「親知らず横向き」「親知らず埋まっている」などがあります。

治療に関するキーワードとして、「親知らず抜歯」「親知らず抜くべきか」「親知らず抜かない方がいい」「親知らず抜歯怖い」などがあります。

地域に関するキーワードとして、「親知らず抜歯〇〇市」「親知らず〇〇駅」「親知らず口腔外科〇〇区」などがあります。

費用・保険に関するキーワードとして、「親知らず抜歯費用」「親知らず抜歯保険適用」などがあります。

これらのキーワードを意識して、ページタイトル、見出し、本文を構成します。

伝えるべき情報と構成

親知らず抜歯ページの効果的な構成例を示します。

導入部

親知らずでお悩みの方への共感を示し、当院で対応できることを伝えます。「親知らずの痛みや腫れでお困りではありませんか?当院では口腔外科専門医が難症例にも対応しています」といった形です。

親知らずとは

親知らずの基本的な説明、生え方のパターン(まっすぐ、横向き、埋伏など)を図解を交えて説明します。患者さんが自分の状態を理解する助けになります。

抜歯が必要なケース・必要でないケース

すべての親知らずを抜く必要はないことを説明し、抜歯が推奨されるケースと経過観察でよいケースを明確に示します。患者さんは「自分は抜くべきなのか」を知りたがっています。

抜歯を推奨するケース

経過観察でよいケース

痛みや腫れを繰り返す

まっすぐ生えて機能している

横向きや斜めに生えている

完全に骨の中に埋まり問題がない

手前の歯を圧迫している

清掃が十分にできている

虫歯や歯周病になっている

矯正で活用できる可能性がある

当院の親知らず抜歯の特徴

口腔外科専門医・認定医の在籍、歯科用CTによる精密診断、難症例への対応実績、痛みを抑える工夫など、自院の強みを具体的に示します。

治療の流れ

初診から抜歯、術後の経過までの流れを時系列で説明します。「初日は検査と説明のみ、後日改めて抜歯」など、患者さんが心の準備をできる情報を提供します。

費用について

保険適用であること、費用の目安を明記します。「親知らず抜歯は保険適用です。3割負担の場合、1本あたり2,000〜5,000円程度が目安です(難易度により異なります)」といった形です。

術後の注意点

抜歯後の腫れ、痛み、食事、生活上の注意点を説明します。患者さんは術後のことも心配しているため、事前に情報を提供することで安心感を与えます。

不安を解消するコンテンツ

親知らず抜歯を検討している患者さんは、様々な不安を抱えています。これらの不安に直接答えるコンテンツを用意します。

「痛くないか」への回答

麻酔の方法、術中の痛みへの対応、術後の痛みのコントロールについて詳しく説明します。「表面麻酔を使用してから注射するため、麻酔自体の痛みも最小限です」「術後の痛みは処方する痛み止めでコントロールできます」といった具体的な情報が安心につながります。

「腫れるのか」への回答

腫れの程度と期間、腫れを抑える工夫について説明します。「下の親知らずの場合、2〜3日程度腫れることがありますが、1週間程度で落ち着きます」といった現実的な情報を伝えます。

「仕事や学校は休む必要があるか」への回答

抜歯の難易度によるケースバイケースであることを説明しつつ、一般的な目安を示します。「上の親知らずで簡単なケースであれば、翌日から通常の生活が可能なことが多いです」といった情報です。

「難しいケースでも対応できるか」への回答

横向きや埋伏している親知らず、神経に近いケースなど、難症例への対応実績を示します。歯科用CTによる事前診断で安全に抜歯できることを説明します。

3.顎関節症ページの設計

患者の特徴と検索行動

顎関節症の患者さんは、親知らずとは異なる特徴があります。

症状が多様で原因がわかりにくい

顎の痛み、口が開かない、カクカク音がするなど、症状は様々です。患者さん自身が「これは顎関節症なのか」わからないまま検索していることも多いです。

どこに行けばいいかわからない

顎関節症を歯科で診てもらえることを知らない患者さんもいます。整形外科や耳鼻科を受診してから歯科にたどり着くケースも少なくありません。

慢性的に悩んでいる

急性の痛みというより、長期間にわたって症状に悩んでいる患者さんが多いです。「どこに行っても治らない」という経験から、専門的な医院を探しています。

伝えるべき情報と構成

導入部

顎関節症の症状を具体的に列挙し、「これらの症状でお悩みなら、当院にご相談ください」と呼びかけます。

「口を開けると顎が痛い」「口が大きく開かない」「顎を動かすとカクカク、ジャリジャリ音がする」「噛み合わせに違和感がある」「頭痛や肩こりがひどい」といった症状を挙げ、患者さんが「自分のことだ」と感じられるようにします。

顎関節症とは

顎関節症の概要、原因、種類について説明します。専門的になりすぎず、患者さんが理解できる言葉で解説します。

原因として、噛み合わせの問題、歯ぎしり・食いしばり、ストレス、姿勢、外傷など複合的な要因があることを説明します。

セルフチェック

患者さんが自分で症状をチェックできる項目を用意します。これにより「受診すべきかどうか」の判断材料を提供できます。

当院の顎関節症治療の特徴

専門的な検査体制、治療方法のバリエーション、実績などを示します。

検査・診断について

どのような検査を行い、どのように診断するのかを説明します。「まずは問診と視診、触診で状態を確認し、必要に応じてレントゲンやCTで顎関節の状態を詳しく調べます」といった流れを示します。

治療方法

顎関節症の治療は複数のアプローチがあるため、それぞれを説明します。

治療法

内容

対象

スプリント療法

マウスピースで顎の負担を軽減

多くのケースで第一選択

薬物療法

痛み止め、筋弛緩剤など

痛みが強いケース

理学療法

開口訓練、マッサージなど

筋肉の緊張が強いケース

噛み合わせ調整

噛み合わせの改善

原因が噛み合わせにあるケース

治療期間と費用

治療期間の目安、保険適用の範囲、費用の目安を説明します。

専門性をアピールするポイント

顎関節症は専門性が求められる領域であり、「この医院なら治してもらえそう」と思ってもらうことが重要です。

担当医の専門性として、口腔外科の専門医・認定医資格、顎関節症に関する研修・学会活動、治療実績などを示します。

検査・診断体制として、顎関節のCT撮影、咬合検査など、精密な診断ができることをアピールします。

他院で改善しなかったケースへの対応実績があれば、それも強調します。「他院で治療を受けたが改善しなかった方もご相談ください」というメッセージは、そうした患者さんに響きます。

4.その他の口腔外科治療ページ

親知らずと顎関節症以外にも、口腔外科領域でページを作成できる治療があります。

歯根端切除術

根管治療で治らない歯の根の先を外科的に切除する治療です。「抜歯を避けたい」患者さんに響くコンテンツです。

外傷(歯の破折、脱臼など)

事故やスポーツでの歯の外傷に対応できることをアピールします。緊急対応可能であることを明記すると、いざというときに選ばれやすくなります。

粘膜疾患(口内炎、できもの)

口腔内のできものや長引く口内炎の診断・治療ができることを示します。「口の中のできものが気になる」という検索に対応できます。

小帯切除

上唇小帯や舌小帯の切除について説明します。小児歯科と連携したアピールも可能です。

これらのページを充実させることで、口腔外科全般に強い医院としてのブランディングができます。

5.専門性を証明する要素

口腔外科の強みをアピールするには、「専門性がある」という主張を裏付ける要素が必要です。

資格・経歴

口腔外科専門医、認定医、指導医といった資格は、最も説得力のある専門性の証明です。資格の意味(取得の難易度、認定基準など)も補足すると、患者さんに価値が伝わります。

大学病院や総合病院の口腔外科での勤務経験も、専門性を示す要素です。「〇〇大学病院口腔外科で10年間勤務」といった経歴は信頼感につながります。

設備

歯科用CTは、親知らずの位置や神経との距離を正確に把握するために必須の設備です。「CTで事前に精密診断を行い、安全に抜歯します」というメッセージは安心感を与えます。

その他、口腔外科専用の器具、滅菌設備、モニタリング機器なども、対応力の高さを示す要素です。

実績

年間の親知らず抜歯本数、顎関節症の治療実績など、具体的な数字を示せると説得力が増します。「年間親知らず抜歯500本以上」「顎関節症治療実績300症例以上」といった形です。

症例写真

実際の治療症例を写真で示すことで、対応力を視覚的に伝えられます。

6.症例紹介の効果的な見せ方

口腔外科治療の症例紹介は、専門性をアピールする強力なコンテンツです。

親知らず症例の見せ方

レントゲン写真のビフォーアフターを中心に、症例の難易度、治療時間、術後経過などを説明します。

「横向きに埋まった下顎の親知らず」「神経に近接したケース」「他院で抜歯不可と言われたケース」など、難症例への対応実績を示すと、専門性が伝わります。

顎関節症症例の見せ方

顎関節症は視覚的な変化がわかりにくいため、症状の改善度を数値や患者さんの声で示します。

「治療前:開口量25mm → 治療後:開口量45mm」「3ヶ月の治療で痛みがほぼ消失」といった形で、具体的な改善を示します。

掲載時の注意点

症例写真の掲載には患者さんの同意が必要です。また、医療広告ガイドラインに準拠し、治療内容、期間、費用、リスク・副作用を併記する必要があります。

7.よくある質問(FAQ)の活用

患者さんが持つ疑問に先回りして答えるFAQは、SEOにも効果的で、患者さんの不安解消にも役立ちます。

親知らずFAQ

「親知らずは必ず抜かなければいけませんか?」に対して、「すべての親知らずを抜く必要はありません。まっすぐ生えていて、清掃もでき、問題を起こしていない場合は、経過観察でよいこともあります。当院では、CT検査と診察の結果をもとに、抜歯が必要かどうかを丁寧にご説明します。」と回答します。

「親知らず抜歯は痛いですか?」に対して、「抜歯中は麻酔が効いているため、ほとんど痛みを感じません。麻酔注射自体の痛みも、表面麻酔を使用することで軽減しています。術後は麻酔が切れると痛みが出ることがありますが、処方する痛み止めで十分コントロールできます。」と回答します。

「抜歯後、どのくらい腫れますか?」に対して、「上の親知らずはほとんど腫れないことが多いです。下の親知らず、特に埋まっているケースでは、2〜3日をピークに腫れることがあります。通常1週間程度で落ち着きます。」と回答します。

顎関節症FAQ

「顎関節症は治りますか?」に対して、「多くの顎関節症は適切な治療で改善します。ただし、症状や原因によって治療期間は異なります。当院では、まず正確な診断を行い、患者さんに合った治療計画をご提案します。」と回答します。

「顎関節症の治療費はいくらくらいですか?」に対して、「検査や診断、スプリント(マウスピース)療法は保険適用です。3割負担の場合、スプリント作製で5,000〜10,000円程度が目安です。詳しくは診察時にご説明します。」と回答します。

8.予約・問い合わせへの導線設計

口腔外科のページを見た患者さんが、スムーズに予約・問い合わせに進めるよう、導線を設計します。

CTAの配置

ページの複数箇所に予約・問い合わせへの導線を配置します。ページ上部(ファーストビュー内)、コンテンツの中間、ページ最下部に、電話番号とWeb予約ボタンを設置します。

心理的ハードルを下げる文言

「まずはご相談だけでもOK」「検査の結果を見てから治療を決められます」といった文言で、いきなり治療を受けることへの抵抗感を和らげます。

親知らずの場合、「痛みがある方は早めにご連絡ください」「当日対応も可能な場合があります」といった緊急性を示す文言も効果的です。

問い合わせ方法の選択肢

電話、Web予約、LINE予約など、複数の方法を用意します。「親知らずが痛い」という緊急性の高いケースでは電話が選ばれやすく、「顎関節症について相談したい」というケースではWeb予約やLINEが選ばれやすい傾向があります。

9.まとめ

口腔外科の強みを活かした集患を実現するためには、患者さんの不安と疑問に正面から答えるページ設計が重要です。

親知らず抜歯ページでは、「痛くないか」「腫れるか」「難しいケースでも対応できるか」といった不安を解消し、専門性の高さをアピールします。

顎関節症ページでは、多様な症状に対応できることを示し、「この医院なら治してもらえそう」という信頼感を構築します。

いずれのページでも、専門医・認定医の資格、CT等の設備、豊富な治療実績といった専門性を証明する要素を効果的に配置します。症例紹介やFAQを充実させることで、SEO効果と患者さんの納得感の両方を高められます。

口腔外科領域は、専門性を求める患者さんが多いため、適切な情報発信ができれば、少し遠くからでも患者さんが来院してくれる可能性があります。自院の口腔外科ページを見直し、患者さんに選ばれるコンテンツに育てていってください。


株式会社リバティーフェローシップ/東京歯科経営ラボでは、歯科医院のホームページ制作において、口腔外科をはじめとした専門分野のページ設計もサポートしています。「口腔外科の集患を強化したい」「専門性をもっとアピールしたい」といったご相談も、お気軽にお寄せください。

 

投稿者プロフィール

NAOKI OZAWA
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。

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