院内ツアー動画で来院前の不安を解消!
目次
1. なぜ今、歯科医院に動画コンテンツが必要なのか
2. 院内ツアー動画の効果と制作ポイント
3. 歯科医院で効果的な動画コンテンツ6選
4. YouTube活用のメリットと運用のコツ
5. 短尺動画(ショート動画)の可能性
6. 動画制作の実践ガイド
7. 医療広告ガイドラインと動画コンテンツ
8. まとめ:動画で「選ばれる歯科医院」へ
1. なぜ今、歯科医院に動画コンテンツが必要なのか

1-1.動画マーケティングの時代が到来
2024年の調査によると、企業の91%がマーケティングツールとして動画を活用しており、これは過去最高の水準を維持しています。さらに、82%の消費者が動画を見て製品やサービスの購入を決定しているというデータもあり、動画コンテンツの影響力は年々増大しています。
歯科医院においても、この流れは例外ではありません。ほぼ100%の患者さんが来院前に歯科医院のホームページを見る時代において、動画は文章や写真では伝えきれない情報を効果的に届ける強力なツールとなっています。1分の動画はWebページ3,600ページ分以上の情報量に相当するとも言われており、医院の雰囲気や院長の人柄、スタッフの対応など、来院の意思決定に影響を与える要素を短時間で伝えることができるのです。
1-2. 歯科医院における動画の特別な価値
歯科医院にとって動画が特に効果的な理由は、患者さんの「不安解消」に直結するからです。多くの人が歯科治療に対して恐怖心や不安を抱えている中、動画を通じて院内の雰囲気、設備の清潔感、スタッフの笑顔、治療の様子などを事前に見ることができれば、来院への心理的ハードルは大きく下がります。
また、動画は文字情報よりも「人の雰囲気」を伝えることに優れています。院長やスタッフが話す様子、口調、表情を見ることで、視聴者は「この先生なら信頼できそう」「このスタッフなら安心できそう」という判断を無意識のうちに行います。街の看板や紙媒体、口コミだけで集患できた時代は終わりを迎え、インターネット上でいかに信頼感と安心感を訴求できるかが重要になっているのです。
2.院内ツアー動画の効果と制作ポイント
2-1. 院内ツアー動画がもたらす安心感
院内ツアー動画は、来院前の不安を解消するために最も効果的なコンテンツの一つです。診察室、待合室、受付、設備などを紹介して回る動画は、院内の雰囲気を視覚的に伝えることができ、初めて訪れる患者さんに「こんな場所なんだ」というイメージを持ってもらえます。
特に歯科医院は、患者さんにとって「未知の空間」であることが多く、どんな椅子に座るのか、どんな機械があるのか、待合室はどんな雰囲気なのかといった情報が事前にわかるだけで、来院時の緊張感は大きく軽減されます。院内ツアー動画は、文章や静止画では伝わりにくいリアルな空間の雰囲気を、最も効果的に伝える手段なのです。
2-2. 効果的な院内ツアー動画の構成
院内ツアー動画を制作する際は、患者さんの動線に沿った構成を心がけましょう。最寄り駅や駐車場からの道案内に始まり、エントランス、受付、待合室、診療室、そして帰りの流れまでを順を追って紹介することで、視聴者は実際に来院した時のイメージを持ちやすくなります。
動画の長さは2〜3分程度が理想的です。あまり長すぎると視聴者が途中で離脱してしまいますし、短すぎると十分な情報を伝えられません。重要なのは、清潔感が伝わる明るい映像、スタッフの自然な笑顔、そして最新設備や院内のこだわりポイントをバランスよく見せることです。BGMやナレーションを加えることで、より親しみやすく、プロフェッショナルな印象を与えることができます。
3.歯科医院で効果的な動画コンテンツ6選

院内ツアー動画以外にも、歯科医院で効果的な動画コンテンツは多数あります。それぞれの特性を理解し、目的に応じて使い分けることで、より効果的な動画マーケティングが実現できます。
3-1. 院長・ドクター紹介動画
院長やドクターが自ら語る紹介動画は、信頼構築に最も効果的なコンテンツです。歯科医師を志した理由、診療に対する想い、患者さんとどのように向き合いたいかといったメッセージは、文章で読むよりも動画で見る方が心に響きます。話す様子や表情から人柄が伝わり、「この先生なら任せられそう」という安心感につながるのです。
3-2. 治療説明・治療の流れ動画
矯正治療、インプラント、ホワイトニングなど、特に自費診療の治療内容を動画で説明することは非常に効果的です。治療の流れ、使用する器具、施術時間の目安などを視覚的に示すことで、患者さんの理解が深まり、治療への不安が軽減されます。特に高額な自費診療を検討している患者さんにとって、治療内容を具体的にイメージできることは、予約の後押しになります。
3-3. 患者さんの声・インタビュー動画
実際に治療を受けた患者さんのインタビュー動画は、検討中の方にとって最も参考になるコンテンツの一つです。治療を受ける前の不安、治療中の感想、治療後の満足度など、リアルな声は他のどんな宣伝よりも説得力があります。ただし、患者さんのプライバシーには十分配慮し、事前に書面での同意を得ることが必須です。
3-4. 口腔ケア・セルフケア指導動画
正しい歯磨きの方法、フロスの使い方、電動歯ブラシの選び方など、日常的な口腔ケアに関する動画は、多くの視聴者の関心を集めます。こうした教育コンテンツは、直接的な集患につながらないように見えますが、医院の専門性をアピールし、信頼を構築する効果があります。また、YouTubeなどで検索上位に表示されることで、潜在患者との接点を生み出すことができます。
3-5. スタッフ紹介・日常風景動画
歯科衛生士や受付スタッフの紹介動画、院内の日常風景を切り取った動画は、医院の親しみやすさを伝えるのに効果的です。スタッフの笑顔や和やかなチームワークが見えることで、「この医院なら居心地が良さそう」という印象を与えることができます。また、採用活動においても、こうした動画は求職者に医院の雰囲気を伝える有効なツールとなります。
3-6. アクセス・道案内動画
最寄り駅からの道順や、駐車場からの行き方を案内する動画は、地味ながら非常に実用的なコンテンツです。初めて来院する患者さんが迷わずに到着できるよう、わかりやすい目印とともに道案内をすることで、来院当日のストレスを軽減できます。特に駅から離れた場所にある医院や、複雑な経路が必要な場合は、道案内動画の効果は大きいでしょう。
【表1】歯科医院向け動画コンテンツの種類と効果
|
動画の種類 |
主な効果 |
推奨尺 |
|
院内ツアー |
来院前の不安解消、院内イメージの可視化 |
2〜3分 |
|
ドクター紹介 |
信頼構築、人柄の訴求 |
1〜2分 |
|
治療説明 |
治療への理解促進、自費診療の促進 |
3〜5分 |
|
患者インタビュー |
第三者視点での信頼性向上 |
2〜3分 |
|
口腔ケア指導 |
専門性アピール、SEO効果 |
1〜3分 |
|
道案内 |
来院時のストレス軽減 |
1〜2分 |
4.YouTube活用のメリットと運用のコツ
4-1. YouTubeが歯科医院に適している理由
日本国内でYouTubeの月間利用者数は7,000万人を超えており、主要SNSの中でもトップクラスの利用率を誇ります。歯科医院にとってYouTubeが特に有効なのは、検索エンジンとの連携が強く、SEO効果が期待できる点です。YouTubeに投稿した動画はGoogle検索の結果にも表示されるため、「地域名+歯科」「治療名+歯医者」といったキーワードで検索した潜在患者にリーチできる可能性があります。
また、YouTubeにはチャンネル登録機能があり、一度登録してもらえば継続的に情報を届けることができます。定期的に動画を投稿することで、視聴者との接触回数が増え、医院のファンを育成することが可能です。現時点では、YouTubeを本格的に活用している歯科医院はまだ多くないため、競合が少なく、先行者利益を得やすい状況にあると言えます。
4-2. YouTube運用を成功させるポイント
YouTubeで成果を出すためには、継続的な投稿が不可欠です。動画をアップロードして数日で結果が出るわけではなく、効果が見えるまでには最低でも4ヶ月から1年程度の時間がかかることを覚悟しておく必要があります。しかし、ノウハウや知見が蓄積されれば、集患に大きな影響をもたらすことができます。
運用にあたっては、目的を明確にすることが重要です。「新規患者の獲得」「自費診療の促進」「医院のブランディング」など、何を達成したいのかによって、制作すべき動画の内容は変わってきます。また、KPI(成果指標)を設定し、再生回数、視聴時間、チャンネル登録者数などを定期的に確認しながら、改善を繰り返していくことが成功への近道です。
5.短尺動画(ショート動画)の可能性

5-1. 短尺動画が注目される理由
TikTok、Instagram Reels、YouTube Shortsなど、15秒から60秒程度の短尺動画プラットフォームが急速に普及しています。2024年の調査では、短い動画(30〜60秒)が最も効果的だと報告されており、視聴者の注意を引きつけ、瞬間的にメッセージを伝えるための手段として多くの企業が活用しています。
歯科医院においても、短尺動画は有効なマーケティングツールになり得ます。特に若年層へのリーチを考えると、TikTokの国内月間アクティブユーザー数は3,300万人を超え、15〜19歳の利用率は67.2%、20代の利用率は42.5%に達しています。矯正歯科やホワイトニングなど、若い世代がターゲットとなる治療を訴求するには、短尺動画プラットフォームの活用を検討する価値があります。
5-2. 歯科医院での短尺動画活用アイデア
短尺動画は、視聴者の「なんとなく見る」という行動に適しています。そのため、インパクトのある冒頭、テンポの良い展開、記憶に残るメッセージが重要です。歯科医院であれば、「30秒でわかる正しい歯磨き」「ホワイトニングのビフォーアフター」「歯科衛生士の1日」といったコンテンツが考えられます。
また、長尺動画の中から特に反響の良かったシーンを切り出して短尺動画として再利用する「ワンソース・マルチユース」の考え方も有効です。一度撮影した素材を様々な形式で活用することで、制作コストを抑えながら多くのプラットフォームで情報発信を行うことができます。
6.動画制作の実践ガイド
6-1. 自院で制作する場合のポイント
動画制作は、スマートフォン1台あれば始められます。最近のスマートフォンは十分な画質と音質を備えており、特別な機材がなくても視聴に耐える動画を撮影することが可能です。ただし、撮影時にはいくつかのポイントを押さえておく必要があります。
まず、照明です。歯科医院は清潔感が重要なため、明るく自然な光が入る環境で撮影しましょう。暗い映像は不安感を与えてしまいます。次に、音声です。診療中のドリル音や雑音が入らないよう、静かな時間帯を選んで撮影することをお勧めします。また、撮影前には院内の整理整頓を徹底し、不要なものが映り込まないよう注意してください。
6-2. プロに依頼する場合の選び方
より高品質な動画を制作したい場合は、プロの動画制作会社に依頼することも選択肢の一つです。その際は、医療業界の実績があるかどうかを確認しましょう。歯科医院の動画制作には、医療広告ガイドラインへの理解や、患者心理を踏まえた構成力が求められるため、実績のある会社を選ぶことが重要です。
制作費用の相場は、内容やクオリティによって幅がありますが、シンプルな院内紹介動画であれば10〜30万円程度、本格的なプロモーション動画であれば30〜50万円程度が目安となります。費用対効果を考慮し、まずは低予算で始めて効果を検証しながら、徐々に投資を拡大していくアプローチがお勧めです。
【表2】動画制作の費用目安
|
制作方法 |
費用目安 |
メリット・デメリット |
|
自院で制作 |
0〜5万円程度 |
低コスト、機動性高い/クオリティに限界 |
|
フリーランス依頼 |
5〜15万円程度 |
コスパ良好/品質にばらつき |
|
制作会社(標準) |
15〜30万円程度 |
安定品質/ある程度の費用 |
|
制作会社(高品質) |
30〜50万円以上 |
プロクオリティ/高コスト |
7.医療広告ガイドラインと動画コンテンツ

7-1. 動画でも守るべきルール
動画コンテンツを制作・公開する際も、医療広告ガイドラインを遵守する必要があります。虚偽広告、比較優良広告、誇大広告は禁止されており、「日本一」「最高の技術」「絶対に痛くない」といった表現は使用できません。また、治療前後の写真を用いる場合は、治療内容、費用、リスク・副作用を併記するなど、限定解除の要件を満たす必要があります。
患者さんのインタビュー動画を制作する場合は、特に注意が必要です。治療効果を保証するような内容や、個人の体験を一般化するような表現は避け、あくまでも「個人の感想であり、効果には個人差があります」といった注意書きを入れることが望ましいでしょう。
7-2. 安全に動画マーケティングを行うために
医療広告ガイドラインに抵触するリスクを避けるためには、動画制作前に内容を十分に検討し、必要に応じて専門家(弁護士やコンサルタント)に確認を依頼することをお勧めします。特に自費診療のプロモーション動画を制作する場合は、表現に細心の注意を払いましょう。
また、動画に患者さんやスタッフが出演する場合は、書面での同意(肖像権の許諾)を必ず取得してください。後々のトラブルを防ぐためにも、同意書には動画の使用目的、公開範囲、公開期間などを明記しておくことが重要です。
8.まとめ:動画で「選ばれる歯科医院」へ
動画コンテンツは、歯科医院のマーケティングにおいて大きな可能性を秘めています。院内ツアー動画をはじめ、ドクター紹介、治療説明、患者インタビューなど、様々な形式の動画が来院前の不安を解消し、患者さんとの信頼関係を構築するツールとなります。
重要なのは、動画を「単なる宣伝ツール」としてではなく、「患者さんとのコミュニケーションの一環」として位置づけることです。患者さんが知りたい情報、不安に感じていることを理解し、それに応える内容の動画を制作することで、視聴者の心に響くコンテンツが生まれます。
【この記事のポイント】
- 動画マーケティングは企業の91%が活用、82%の消費者が動画を見て購入を決定
- 院内ツアー動画は来院前の不安解消に最も効果的なコンテンツの一つ
- YouTubeの月間利用者数は7,000万人超、SEO効果も期待できる
- 短尺動画(30〜60秒)が最も効果的という調査結果あり
- 動画制作はスマートフォンでも可能、まずは低予算から始めて効果検証を
- 医療広告ガイドラインは動画でも適用、表現には注意が必要
- 動画は「患者さんとのコミュニケーションツール」として位置づける
歯科医院のホームページにおける動画コンテンツの企画・制作、YouTubeチャンネルの開設・運用支援など、動画マーケティングに関するご相談はお気軽にお問い合わせください。貴院の強みや特性を活かした、効果的な動画戦略をご提案いたします。
投稿者プロフィール
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歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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