歯科医院のスタッフ紹介ページ改革!顔出しNGスタッフへの対応策

「スタッフ紹介ページを充実させたいけど、顔出しを嫌がるスタッフがいる」。多くの歯科医院が抱えるこの悩みは、ホームページ制作における大きな課題の一つです。

スタッフの顔が見えることは、患者さんに安心感を与え、医院の雰囲気を伝える上で効果的です。しかし、プライバシーへの配慮やSNS時代特有の懸念から、顔写真の掲載を望まないスタッフが増えています。本記事では、顔出しNGのスタッフがいても効果的なスタッフ紹介ページを作る方法を解説します。

目次
1. なぜスタッフ紹介ページが重要なのか
2. 顔出しNGが増えている背景
3. 顔出しNGスタッフへの対応の基本方針
4. 顔写真の代替手段7選
5. 顔出しなしでも魅力が伝わるコンテンツ設計
6. スタッフ紹介ページの構成パターン
7. 顔出しOKのスタッフを増やす工夫
8. 採用ページとの連携
9. よくある質問
10. まとめ

 

1.なぜスタッフ紹介ページが重要なのか

まず、スタッフ紹介ページの重要性を確認しましょう。

患者さんの安心感につながる

歯科医院を選ぶ際、患者さんは「どんな人が対応してくれるのか」を気にしています。特に初めての医院に行くときは、「怖い先生じゃないか」「スタッフは優しそうか」といった不安を抱えています。

スタッフの顔や人柄がわかると、「この人たちなら大丈夫そう」という安心感が生まれ、予約への心理的ハードルが下がります。

医院の雰囲気を伝えられる

スタッフ紹介ページは、医院の雰囲気を伝える重要なコンテンツです。スタッフの笑顔、チームワーク、明るい雰囲気が伝われば、「通いやすそうな医院だ」という印象を与えられます。

差別化につながる

技術や設備で差別化しにくい場合でも、「人」で差別化することは可能です。スタッフの人柄、チームの雰囲気、患者さんへの想いなど、人に焦点を当てたコンテンツは、他院との差別化ポイントになります。

採用にも効果的

スタッフ紹介ページは、求職者も見ています。働いているスタッフの様子がわかると、「この医院で働きたい」という気持ちにつながります。

2.顔出しNGが増えている背景

近年、顔写真の掲載を望まないスタッフが増えています。その背景を理解しましょう。

SNS・ネット上のリスク

SNSの普及により、ネット上の写真がどのように拡散・利用されるかわからないという不安があります。顔写真が悪用されるリスク、プライベートを特定されるリスクを懸念するスタッフがいます。

ストーカー・つきまとい被害への懸念

残念ながら、医療従事者がストーカー被害に遭うケースは少なくありません。特に女性スタッフは、顔写真の公開に慎重になる傾向があります。

プライバシー意識の高まり

個人情報保護の意識が高まる中、「仕事の場に自分の顔を出したくない」という価値観を持つ人が増えています。仕事とプライベートを明確に分けたいという考え方です。

転職時への影響

将来的に転職を考えたとき、現在の勤務先のホームページに顔写真が残っていることへの懸念もあります。

単純な恥ずかしさ

深刻な理由ではなく、単純に「写真に写るのが恥ずかしい」「自分の顔が好きではない」といった理由で顔出しを避けるスタッフもいます。

3.顔出しNGスタッフへの対応の基本方針

顔出しNGのスタッフがいる場合の基本方針を解説します。

スタッフの意思を尊重する

最も重要なのは、スタッフの意思を尊重することです。顔出しを強制すると、スタッフのモチベーション低下や、最悪の場合は離職につながりかねません。

顔出しの可否は、あくまでスタッフ本人の同意を得た上で決定します。

段階的な選択肢を用意する

「顔出しOK」「顔出しNG」の二択ではなく、段階的な選択肢を用意することで、より多くのスタッフの協力を得やすくなります。

選択肢として、フルで顔出しOKの場合は正面からの顔写真を掲載します。一部OKの場合は横顔、後ろ姿、マスク着用などの写真を使用します。写真NGの場合はイラストやアイコンで対応します。名前もNGの場合はイニシャルや「歯科衛生士A」などで対応します。

統一感を保つ工夫をする

顔出しOKのスタッフと顔出しNGのスタッフが混在すると、ページ全体の統一感が損なわれがちです。後述する方法で、統一感を保つ工夫をします。

4.顔写真の代替手段7

顔出しNGのスタッフに対応するための代替手段を紹介します。

  1. イラスト・似顔絵

スタッフの特徴を捉えたイラストや似顔絵を使用する方法です。

メリットとして、本人の雰囲気を伝えられること、温かみのある印象を与えられること、全スタッフを統一したタッチで描けばデザインの統一感が出ることが挙げられます。

デメリットとして、制作にコストがかかること、イラストレーターの手配が必要なこと、スタッフが増減するたびに追加制作が必要なことが挙げられます。

費用目安として、1人あたり5,000円〜15,000円程度(イラストレーターによる)です。

導入のポイントとして、全スタッフをイラストで統一すると、顔出しOK・NGの差が目立たなくなります。医院の雰囲気に合ったタッチを選び、ナチュラル、ポップ、シンプルなど、ブランドイメージに合わせることが大切です。

  1. シルエット・アイコン

人型のシルエットや、職種を表すアイコンを使用する方法です。

メリットとして、コストがかからないこと、すぐに対応できること、スタッフの増減に対応しやすいことが挙げられます。

デメリットとして、個性が伝わりにくいこと、「顔を隠している」印象を与える可能性があること、親近感が生まれにくいことが挙げられます。

導入のポイントとして、シルエットだけでは寂しいため、プロフィール文を充実させて人柄を伝える工夫が必要です。

  1. 横顔・後ろ姿の写真

顔の正面ではなく、横顔や後ろ姿の写真を使用する方法です。

メリットとして、写真ならではのリアリティがあること、雰囲気は伝わること、正面よりも抵抗が少ないスタッフもいることが挙げられます。

デメリットとして、「誰だかわからない」という印象を与える可能性があること、撮影に工夫が必要なことが挙げられます。

導入のポイントとして、診療中の様子、患者さんと話している後ろ姿など、自然なシーンでの撮影が効果的です。

  1. マスク・ユニフォーム着用の写真

マスク着用の状態、またはユニフォーム姿の写真を使用する方法です。

メリットとして、歯科医院らしい写真になること、ある程度の個性は伝わること、衛生面のアピールにもなることが挙げられます。

デメリットとして、表情が伝わりにくいこと、「素顔を見せたくない」という印象を与える可能性があることが挙げられます。

導入のポイントとして、マスク着用でも目元の表情で人柄を伝えられます。目が笑っている写真を選ぶことが大切です。

  1. 手元・パーツの写真

顔ではなく、手元や体の一部をクローズアップした写真を使用する方法です。

メリットとして、プロフェッショナルな印象を与えられること、プライバシーを完全に守れること、おしゃれなデザインになりやすいことが挙げられます。

デメリットとして、人柄が伝わりにくいこと、やや冷たい印象になる可能性があることが挙げられます。

導入のポイントとして、器具を持つ手、カルテを書く手、患者さんに説明する手元など、仕事のシーンを切り取ると効果的です。

  1. アバター・キャラクター

デフォルメしたアバターやキャラクターを作成する方法です。

メリットとして、親しみやすい印象を与えられること、ポップな医院のイメージに合うこと、SNSなどでも活用できることが挙げられます。

デメリットとして、真面目な医院のイメージには合わない場合があること、制作にコストがかかること、好みが分かれることが挙げられます。

導入のポイントとして、小児歯科やファミリー向けの医院では、ポップなキャラクターが雰囲気に合うこともあります。

  1. 集合写真での対応

個人の顔写真は使わず、集合写真のみで対応する方法です。

メリットとして、チームワークの良さをアピールできること、個人を特定されにくいこと、撮影が1回で済むことが挙げられます。

デメリットとして、個人の紹介としては不十分なこと、集合写真が苦手なスタッフもいることが挙げられます。

導入のポイントとして、集合写真+個人プロフィール(写真なし)という組み合わせで、チームの雰囲気と個人の情報の両方を伝えることができます。

5.顔出しなしでも魅力が伝わるコンテンツ設計

顔写真がなくても、スタッフの魅力を伝えるコンテンツの作り方を解説します。

プロフィール文を充実させる

顔写真がない分、プロフィール文でしっかりと人柄を伝えます。

基本情報として、役職・職種、勤続年数、資格などを記載します。

人柄が伝わる情報として、歯科医療への想い、仕事で大切にしていること、やりがいを感じる瞬間、趣味・休日の過ごし方などを記載します。

患者さんへのメッセージとして、一言メッセージや、どんな対応を心がけているかを記載します。

具体的なエピソードがあると、顔が見えなくても人柄が伝わります。

インタビュー形式にする

単なるプロフィール羅列ではなく、インタビュー形式にすると読みやすくなります。

「この仕事を選んだ理由は?」「患者さんと接する上で大切にしていることは?」「休日は何をしていますか?」「当院の好きなところは?」といった質問と回答の形式で、人柄を引き出します。

動画・音声を活用する

顔を出さなくても、声や話し方で人柄を伝えることができます。

音声メッセージとして、患者さんへのメッセージを音声で収録し、再生できるようにする方法があります。

手元のみの動画として、治療の説明をしている手元だけを映した動画を使用する方法があります。

後ろ姿の動画として、院内を案内する後ろ姿の動画を使用する方法があります。

患者さんからの声を添える

そのスタッフに対する患者さんからの声があれば、掲載することで第三者視点の魅力を伝えられます。

「〇〇さんの説明がわかりやすかった」「いつも優しく声をかけてくれる」といった声は、顔写真以上にスタッフの魅力を伝えることがあります。

6.スタッフ紹介ページの構成パターン

顔出しOK・NGが混在する場合のページ構成パターンを紹介します。

パターン1:全員イラストで統一

全スタッフをイラストで統一することで、顔出しOK・NGの差をなくす方法です。

メリットとして、統一感があること、温かみのある印象を与えられること、顔出しNGスタッフが目立たないことが挙げられます。

デメリットとして、制作コストがかかること、写真のリアリティがないことが挙げられます。

適している医院として、スタッフの入れ替わりが少ない医院、デザインにこだわりたい医院が挙げられます。

パターン2:院長のみ顔出し+スタッフはイラスト

院長は顔写真を掲載し、スタッフはイラストで対応する方法です。

メリットとして、院長の信頼感は伝わること、スタッフのプライバシーは守れること、よく見かける構成で違和感がないことが挙げられます。

デメリットとして、院長とスタッフで扱いに差が出ることが挙げられます。

適している医院として、院長を前面に出したい医院、スタッフの顔出しOK率が低い医院が挙げられます。

パターン3:写真OKの人は写真、NGの人はイラスト

顔出しOKのスタッフは写真を使い、NGのスタッフはイラストで対応する方法です。

メリットとして、それぞれの希望に対応できること、写真のリアリティも活かせることが挙げられます。

デメリットとして、統一感が出にくいこと、NGスタッフが目立つ可能性があることが挙げられます。

工夫のポイントとして、イラストを写真と同じサイズ・配置にする、イラストの背景色を統一するなど、デザイン面での工夫で統一感を出します。

パターン4:チーム紹介形式

個人紹介ではなく、チーム単位で紹介する方法です。

「歯科衛生士チーム」「受付チーム」といった形で、集合写真+チーム全体の紹介文を掲載します。個人の顔写真は使用しません。

メリットとして、顔出しNGが問題にならないこと、チームワークをアピールできることが挙げられます。

デメリットとして、個人の魅力が伝わりにくいこと、患者さんが「この人」と特定しにくいことが挙げられます。

パターン5:写真なし+プロフィール充実

写真やイラストを使わず、テキストベースのプロフィールのみで構成する方法です。

メリットとして、コストがかからないこと、すべてのスタッフを平等に扱えることが挙げられます。

デメリットとして、ビジュアルの訴求力がないこと、「顔を隠している」印象を与える可能性があることが挙げられます。

工夫のポイントとして、テキストを読みやすくデザインし、人柄が伝わる内容を充実させることで補います。

7.顔出しOKのスタッフを増やす工夫

顔出しに協力してくれるスタッフを増やすための工夫を紹介します。

プロカメラマンによる撮影を提案する

「スマホで適当に撮った写真」と「プロが撮影したきれいな写真」では、スタッフの抵抗感が大きく異なります。

「プロのカメラマンがきれいに撮影してくれる」「ヘアメイクもつける」といった条件を提示すると、顔出しOKになるスタッフが増えることがあります。

掲載期間・範囲を限定する

「ホームページだけ」「在職中のみ」といった掲載範囲・期間を明確にすることで、安心感を与えられます。

「退職したらすぐに削除する」「SNSには転載しない」といった約束も、協力を得やすくなるポイントです。

インセンティブを設ける

顔出しに協力してくれたスタッフに対して、何らかのインセンティブを設ける方法もあります。写真撮影の日に特別休暇を与える、プロの撮影写真をプレゼントするなどです。

複数の選択肢を提示する

「顔出しするかしないか」の二択ではなく、「どのような形なら協力できるか」を聞くことで、妥協点が見つかることがあります。

「マスク着用ならOK」「横顔ならOK」「後ろ姿ならOK」など、段階的な選択肢を提示します。

先輩スタッフの協力を得る

先輩スタッフや院長が積極的に顔出ししていると、新人スタッフも協力しやすくなります。「みんなやっている」という雰囲気づくりも重要です。

8.採用ページとの連携

スタッフ紹介ページは、採用活動にも大きな影響を与えます。

求職者が見るポイント

求職者がスタッフ紹介ページで確認するのは、働いているスタッフの雰囲気、年齢層・勤続年数、スタッフが何を大切にしているか、職場の人間関係といった点です。

これらの情報が充実していると、「この医院で働きたい」という気持ちにつながります。

顔出しNGでも採用に効果的なコンテンツ

顔写真がなくても、採用に効果的なコンテンツは作れます。

スタッフインタビューとして、仕事のやりがい、成長できた点、職場の雰囲気などを詳しく紹介します。

1日のスケジュールとして、実際の勤務の流れを紹介することで、働くイメージを持ってもらえます。

チームの雰囲気が伝わる写真として、個人の顔はわからなくても、チームで働いている様子、笑顔で話している後ろ姿などは掲載できます。

9.よくある質問

スタッフ紹介ページに関して、よくある質問に回答します。

顔出しNGのスタッフがいることを、患者さんはどう思いますか?

多くの患者さんは、スタッフ全員の顔写真が揃っていないことをそれほど気にしません。むしろ、「プライバシーに配慮している医院」という印象を持つ方もいます。大切なのは、顔写真の有無よりも、スタッフの人柄や医院の雰囲気が伝わるコンテンツになっているかどうかです。イラストやプロフィール文が充実していれば、顔写真がなくても十分に魅力を伝えられます。

イラストは誰に依頼すればいいですか?

イラストレーターへの依頼方法はいくつかあります。クラウドソーシング(ランサーズ、クラウドワークス、ココナラなど)で個人のイラストレーターに依頼する方法、イラスト制作会社に依頼する方法、ホームページ制作会社に一括で依頼する方法などがあります。費用は1人あたり5,000円〜15,000円程度が目安ですが、タッチや詳細度によって異なります。依頼時には、医院の雰囲気に合ったタッチのサンプルを提示し、統一感のあるイラストを依頼することが大切です。

退職したスタッフの写真はどうすればいいですか?

退職したスタッフの写真は、速やかにホームページから削除します。これは、退職者のプライバシー保護のためだけでなく、「いないスタッフが載っている」という情報の不正確さを避けるためでもあります。スタッフの入れ替わりが多い医院は、更新しやすい構成(チーム紹介形式など)を検討するか、更新体制を整えておくことが大切です。

スタッフ紹介ページは必ず必要ですか?

必須ではありませんが、あった方が患者さんの安心感につながります。特に、「どんな人が対応してくれるか」を気にする患者さんは多く、スタッフ紹介ページの有無が来院の決め手になることもあります。顔写真がなくても、職種ごとの紹介、チームの雰囲気が伝わるコンテンツなど、何らかの形でスタッフ情報を提供することをお勧めします。

10.まとめ

顔出しNGのスタッフがいても、効果的なスタッフ紹介ページを作ることは可能です。

スタッフの意思を尊重しながら、段階的な選択肢(横顔、後ろ姿、マスク着用など)を提示することで、協力を得やすくなります。

顔写真の代替手段として、イラスト・似顔絵、シルエット・アイコン、横顔・後ろ姿の写真、マスク着用の写真、手元・パーツの写真、アバター・キャラクター、集合写真での対応などがあります。

顔写真がない場合は、プロフィール文やインタビュー形式のコンテンツを充実させることで、人柄を伝えることができます。

ページ全体の統一感を保つ工夫として、全員イラストで統一する、デザインフォーマットを揃えるなどの方法があります。

スタッフ紹介ページは、患者さんの安心感、医院の雰囲気の伝達、採用活動など、多くの目的に貢献する重要なコンテンツです。顔出しNGのスタッフがいても諦めず、工夫を凝らして魅力的なページを作りましょう。

株式会社リバティーフェローシップ/東京歯科経営ラボでは、スタッフ紹介ページの設計から、イラスト制作、撮影ディレクションまで、トータルでサポートしています。「顔出しNGスタッフの対応に困っている」「効果的なスタッフ紹介ページを作りたい」といったご相談も、お気軽にお寄せください。

 

 

投稿者プロフィール

NAOKI OZAWA
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。

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