20代・40代・60代で変わる!世代別・歯科医院ホームページの訴求ポイント

歯科医院のホームページを訪れる患者さんは、20代の若者から60代以上のシニア層まで幅広い年代にわたります。しかし、世代によって歯科医院に求めるものは大きく異なります。
「若い患者さんを増やしたい」「ファミリー層を取り込みたい」「シニア層の自費治療を増やしたい」。こうした目標を達成するためには、ターゲット世代に響く訴求ポイントを理解し、ホームページに反映させることが重要です。本記事では、20代・40代・60代それぞれの世代に響くホームページの作り方を解説します。
目次
1. なぜ世代別のアプローチが必要なのか
2. 20代に響くホームページの作り方
3. 40代に響くホームページの作り方
4. 60代に響くホームページの作り方
5. 世代別キーワード戦略
6. 複数世代に対応するサイト設計
7. よくある質問
8. まとめ
1.なぜ世代別のアプローチが必要なのか
歯科医院のホームページで世代別のアプローチが必要な理由は、世代によって歯の悩み、情報収集方法、重視するポイントが異なるためです。
歯の悩みの違い
20代は虫歯、親知らず、審美(ホワイトニング、矯正)が中心です。40代は歯周病の進行、詰め物・被せ物のやり直し、審美的な衰えへの対応が増えます。60代は歯の喪失、入れ歯、インプラント、歯周病の重症化といった悩みが中心になります。
情報収集方法の違い
20代はスマートフォン中心、SNSの影響が大きく、口コミサイトやInstagramなども参考にします。40代はスマートフォンとPCの両方を使い、検索エンジンでしっかり調べる傾向があります。60代はPCとスマートフォンを使いますが、電話での問い合わせを好む方も多いです。
重視するポイントの違い
20代は利便性、見た目、費用のバランスを重視します。40代は技術力、信頼性、時間効率を重視します。60代は安心感、丁寧さ、実績を重視します。
これらの違いを理解し、ターゲット世代に合わせたコンテンツを用意することで、効果的な集患が可能になります。
2.20代に響くホームページの作り方

20代の特徴と歯科ニーズ
20代は社会人になりたての若者から、キャリアを築き始めた層までを含みます。この世代の歯科に関する特徴を理解しましょう。
歯の状態として、虫歯リスクがある、親知らずの問題が出やすい時期であること、歯並びや見た目への関心が高いことが挙げられます。
ライフスタイルとして、仕事やプライベートで忙しい、美容・外見への投資意欲がある、SNSで情報収集し口コミを重視することが特徴です。
歯科への態度として、予防意識は高くないが見た目は気にする、痛みや問題が出てから行く傾向がある、歯医者への苦手意識を持つ人も多いことが挙げられます。
訴求ポイントとコンテンツ
20代に響く訴求ポイントとコンテンツを紹介します。
審美歯科・ホワイトニング
20代は見た目への関心が高い世代です。ホワイトニング、セラミック、矯正といった審美メニューを前面に打ち出します。
「就活・面接前に歯を白く」「結婚式前のホワイトニング」「マスクを外しても自信が持てる笑顔に」といった、ライフイベントや具体的なシーンに紐づけたメッセージが効果的です。
マウスピース矯正
ワイヤー矯正に抵抗がある20代には、マウスピース矯正(インビザラインなど)が人気です。「目立たない」「取り外しできる」「周りにバレにくい」といったメリットを強調します。
費用面でのハードルを下げるため、デンタルローンや分割払いの情報も重要です。「月々〇〇円から」という表示は、20代にとって現実的な選択肢として映ります。
親知らず
20代は親知らずのトラブルが多い年代です。「親知らず抜歯」「親知らず痛い」といったキーワードでの検索に対応するコンテンツを用意します。
「痛みの少ない親知らず抜歯」「腫れにくい工夫」といった、不安を解消する情報が響きます。
利便性
忙しい20代には、利便性のアピールが効果的です。
「Web予約で24時間いつでも予約可能」「夜20時まで診療、仕事帰りに通える」「土日も診療」「駅から徒歩〇分」といった情報を目立つ位置に配置します。
費用の明確さ
収入がまだ多くない20代にとって、費用は重要な判断材料です。料金表を明確に掲載し、保険適用の範囲、自費治療の費用、分割払いの可否などを示します。
デザインと表現のポイント
20代向けのデザインと表現のポイントを紹介します。
スマートフォンファーストで、この世代はほぼ100%がスマートフォンで閲覧します。スマートフォンでの見やすさ、操作しやすさを最優先に設計します。
洗練されたデザインとして、古臭いデザインは敬遠されます。シンプルで洗練された、今風のデザインを心がけます。過度に医療機関らしい堅いデザインより、清潔感がありながらも親しみやすいデザインが好まれます。
写真・ビジュアル重視で、文章よりも写真や動画で情報を伝えます。きれいな院内写真、笑顔のスタッフ、治療のビフォーアフターなど、視覚的に訴えるコンテンツを充実させます。
SNS連携として、Instagram、LINE公式アカウントなどとの連携を示します。「Instagramで症例写真を公開中」「LINEで簡単予約」といった導線は、20代には自然なアプローチです。
3.40代に響くホームページの作り方

40代の特徴と歯科ニーズ
40代は仕事や家庭で責任が増し、自分の健康にも気を配り始める世代です。
歯の状態として、歯周病が進行し始める時期であること、過去の治療箇所のやり直しが増えること、歯の黄ばみや摩耗が気になり始めることが挙げられます。
ライフスタイルとして、仕事と家庭で多忙、子どもの歯科にも関心がある、健康意識が高まる時期であることが特徴です。
歯科への態度として、効率的に質の高い治療を受けたい、技術力や実績を重視する、長期的な歯の健康を考え始めることが挙げられます。
訴求ポイントとコンテンツ
40代に響く訴求ポイントとコンテンツを紹介します。
歯周病治療
40代は歯周病が本格化する年代です。歯周病の早期発見・治療の重要性を伝え、自院の歯周病治療への取り組みをアピールします。
「歯周病は全身の健康にも影響します」「40代からの歯周病対策」といったメッセージで、健康意識の高いこの世代の関心を引きます。
審美歯科・アンチエイジング
40代は見た目の衰えが気になり始める時期です。ホワイトニング、セラミック治療、審美的な被せ物のやり替えなどへのニーズがあります。
「銀歯を白い歯に」「笑顔に自信を取り戻す」といったメッセージが響きます。20代とは異なり、「若返り」「エイジングケア」といった切り口も効果的です。
インプラント
歯を失うケースも出てくる40代には、インプラントの情報も重要です。入れ歯との比較、長期的なメリット、費用と価値のバランスを丁寧に説明します。
予防歯科・メンテナンス
40代は将来の歯の健康を考え始める時期です。予防歯科の重要性、定期メンテナンスのメリットを伝え、長期的な関係構築を目指します。
「今から始める予防で、80歳まで自分の歯を」といった長期的な視点のメッセージが響きます。
時間効率
忙しい40代には、効率的な治療のアピールが効果的です。
「短期集中治療」「1回の治療時間を長く取り、通院回数を減らす」「予約時間通りの診療」といった、時間を大切にする姿勢を示します。
ファミリー向け
子育て世代でもある40代には、家族で通える医院というアピールも有効です。
「お子様からご高齢の方まで、家族みんなで通える」「小児歯科も対応」「キッズスペース完備」といった情報を提供します。
デザインと表現のポイント
40代向けのデザインと表現のポイントを紹介します。
信頼感を重視し、専門性、実績、技術力が伝わるデザインを心がけます。派手すぎず、落ち着いた信頼感のあるトーンが好まれます。
情報の充実として、40代は情報をしっかり読み込む傾向があります。治療内容、費用、医師の経歴など、判断材料となる情報を充実させます。
PCとスマートフォン両対応で、この世代はPCでじっくり調べる方も多いため、PC表示も手を抜かずに設計します。
費用対効果の説明として、この世代は「安さ」よりも「価値」を重視します。費用の説明では、なぜその価格なのか、何が含まれているのかを丁寧に説明します。
4.60代に響くホームページの作り方

60代の特徴と歯科ニーズ
60代は定年を迎える方も多く、健康への関心が一層高まる世代です。
歯の状態として、歯周病の進行・重症化、歯の喪失が増える時期であること、入れ歯やインプラントの検討が挙げられます。
ライフスタイルとして、時間に余裕が出てくる、健康寿命への関心が高い、孫や家族との時間を大切にすることが特徴です。
歯科への態度として、丁寧な説明と対応を求める、実績と信頼性を重視する、長く通える医院を探していることが挙げられます。
訴求ポイントとコンテンツ
60代に響く訴求ポイントとコンテンツを紹介します。
入れ歯・義歯
60代は入れ歯を検討する方が増える年代です。保険の入れ歯から自費の高品質な入れ歯まで、選択肢を丁寧に説明します。
「噛める喜びを取り戻す」「食事が楽しくなる入れ歯」「目立たない入れ歯」といった、生活の質向上につながるメッセージが響きます。
インプラント
入れ歯に抵抗がある60代には、インプラントも選択肢として提示します。
「入れ歯が合わない方へ」「自分の歯のように噛めるインプラント」といったメッセージで、入れ歯との違いを説明します。高齢でもインプラント治療が可能であること、安全性への配慮なども伝えます。
歯周病治療
60代は歯周病が重症化しやすい時期です。歯周病治療の重要性、全身への影響、当院の取り組みを丁寧に説明します。
「歯周病は糖尿病、心臓病、認知症とも関係します」といった全身の健康との関連は、健康意識の高い60代に響きます。
訪問歯科
通院が難しくなった方や、ご家族の介護をしている方に向けて、訪問歯科の情報も提供します。
「通院が難しい方のために、ご自宅や施設に伺います」というメッセージは、将来への安心感にもつながります。
予防・メンテナンス
残っている歯を守りたいという思いが強い60代には、予防歯科の重要性を伝えます。
「残っている歯を長持ちさせる」「8020運動(80歳で20本の歯を残す)」といったメッセージが響きます。
安心感・丁寧さ
60代は、技術力だけでなく「丁寧に対応してもらえるか」を重視します。
「わかりやすい説明を心がけています」「ご納得いただいてから治療を始めます」「ご質問は何度でもお受けします」といった、患者さんに寄り添う姿勢を示します。
デザインと表現のポイント
60代向けのデザインと表現のポイントを紹介します。
文字サイズを大きくし、本文は18px以上を推奨します。見出しはさらに大きく、読みやすさを最優先にします。
コントラストを高くし、背景と文字のコントラストを十分に確保します。薄いグレーの文字は避けます。
専門用語を避け、わかりやすい日常的な言葉で説明します。専門用語を使う場合は必ず説明を添えます。
電話番号を目立たせ、60代は電話での問い合わせを好む傾向があります。電話番号は大きく、目立つ位置に配置します。
ゆったりとしたレイアウトで、情報を詰め込みすぎず、余白を十分に取ります。一画面に情報が多すぎると、どこを見ればいいかわからなくなります。
シンプルなナビゲーションで、メニュー項目を絞り、迷子にならないシンプルな構造にします。
5.世代別キーワード戦略
各世代が検索しやすいキーワードを理解し、SEO対策に活かします。
20代がよく検索するキーワード
審美系として、「ホワイトニング〇〇市」「マウスピース矯正費用」「セラミック前歯」「歯を白くする方法」などがあります。
親知らず系として、「親知らず抜歯痛くない」「親知らず腫れ」「親知らず抜くべき」などがあります。
利便性系として、「歯医者夜間〇〇駅」「歯科土日〇〇市」「歯医者予約なし当日」などがあります。
40代がよく検索するキーワード
歯周病系として、「歯周病治療〇〇市」「歯茎下がる治療」「歯周病全身影響」などがあります。
審美・やり直し系として、「銀歯白く〇〇市」「被せ物やり直し」「セラミック奥歯」などがあります。
インプラント系として、「インプラント費用〇〇市」「インプラント失敗」「インプラント専門」などがあります。
予防系として、「歯定期検診頻度」「予防歯科〇〇市」などがあります。
60代がよく検索するキーワード
入れ歯系として、「入れ歯〇〇市」「部分入れ歯目立たない」「入れ歯痛い調整」「ノンクラスプデンチャー」などがあります。
インプラント系として、「インプラント高齢者」「インプラント入れ歯比較」「オールオン4」などがあります。
歯周病系として、「歯周病重度治療」「歯がぐらぐら治療」などがあります。
訪問歯科系として、「訪問歯科〇〇市」「歯医者往診」などがあります。
これらのキーワードをターゲットにしたコンテンツを作成し、世代別の集患を強化します。
6.複数世代に対応するサイト設計
多くの歯科医院は、特定の世代だけでなく幅広い年代の患者さんを対象としています。複数世代に対応するサイト設計のポイントを解説します。
共通部分と世代別部分の切り分け
トップページは全世代に対応するバランスの取れた設計にしつつ、世代別のニーズに応える導線を設けます。
トップページには、全世代共通の医院の特徴、アクセス、診療時間を配置します。そこから、治療メニューページで各世代のニーズに対応します。
20代向けには審美歯科、ホワイトニング、マウスピース矯正、親知らずのページを設けます。40代向けには歯周病治療、セラミック治療、インプラント、予防歯科のページを設けます。60代向けには入れ歯・義歯、インプラント、歯周病治療、訪問歯科のページを設けます。
デザインの最大公約数
複数世代に対応する場合、デザインは「最大公約数」を取ります。
文字サイズは、60代にも読みやすいサイズ(16〜18px以上)を基本にします。若い世代にとっても読みにくいことはありません。
配色は、コントラストが高く、どの世代にも見やすい配色を選びます。
レイアウトは、シンプルでわかりやすい構造にします。複雑なナビゲーションは全世代にとって使いにくいものです。
ターゲット世代を絞る場合
特定の世代に集中したい場合は、その世代に最適化したデザインとコンテンツにすることも選択肢です。
「20代の審美ニーズに特化する」「60代のインプラント・入れ歯に特化する」といった戦略の場合、ターゲット世代に全振りしたサイト設計の方が効果的なこともあります。
7.よくある質問

世代別の歯科医院選びに関して、よくある質問に回答します。
20代の患者を増やすにはどうすればいいですか?
20代はホワイトニングや矯正といった審美系の治療、親知らずの抜歯などにニーズがあります。これらのコンテンツを充実させ、「目立たない」「痛くない」「通いやすい」といったメリットをアピールしましょう。InstagramなどのSNS活用も効果的です。また、夜間・土日診療、Web予約といった利便性も重要な判断材料になります。
40代の患者に選ばれる歯科医院の特徴は何ですか?
40代は技術力と効率性を重視します。歯周病治療、審美治療、インプラントなどの専門性をアピールし、医師の経歴や実績を示すことが重要です。また、忙しい世代のため、予約の取りやすさ、待ち時間の少なさ、通院回数を抑える工夫なども訴求ポイントになります。費用についても、「なぜこの価格なのか」という価値を丁寧に説明することが大切です。
60代の患者がホームページで重視するポイントは何ですか?
60代は安心感と丁寧さを重視します。入れ歯やインプラントなど、自分のニーズに合った治療の情報が充実していることが重要です。また、文字が大きく読みやすいデザイン、わかりやすい説明、電話での問い合わせのしやすさなども大切なポイントです。医院の実績、院長の人柄が伝わる紹介なども、信頼構築に効果的です。
幅広い世代に対応するサイトを作るコツは何ですか?
基本的なデザインは60代にも使いやすいレベル(大きな文字、高コントラスト、シンプルなナビゲーション)を確保しつつ、各世代のニーズに応える治療ページを充実させることがポイントです。トップページは全世代向けのバランス型にし、各治療ページでターゲット世代に響く内容を展開するという設計が効果的です。
8.まとめ
歯科医院のホームページは、世代によって訴求ポイントを変えることで、より効果的な集患が可能になります。
20代には、ホワイトニング、マウスピース矯正、親知らずといった治療メニューと、利便性(夜間診療、Web予約)をアピールします。スマートフォンファースト、洗練されたデザイン、SNS連携が効果的です。
40代には、歯周病治療、審美治療、インプラント、予防歯科といった治療メニューと、技術力・効率性をアピールします。信頼感のあるデザイン、充実した情報、費用対効果の説明が重要です。
60代には、入れ歯、インプラント、歯周病治療、訪問歯科といった治療メニューと、安心感・丁寧さをアピールします。大きな文字、シンプルなデザイン、電話導線の強化が効果的です。
自院がどの世代をメインターゲットにするのかを明確にし、その世代に最適化したホームページを設計することで、集患効果を最大化しましょう。
株式会社リバティーフェローシップ/東京歯科経営ラボでは、歯科医院のターゲット戦略に基づいたホームページ制作をサポートしています。「特定の世代を強化したい」「幅広い世代に対応するサイトを作りたい」といったご相談も、お気軽にお寄せください。
投稿者プロフィール
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歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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