矯正歯科のホームページで成約率を高める!治療期間・費用の効果的な伝え方
矯正歯科の集患において、ホームページは最も重要な接点です。しかし多くの医院で「アクセスはあるのに問い合わせが増えない」という課題を抱えています。その原因の多くは、患者さんが最も知りたい「治療期間」と「費用」の伝え方にあります。
本記事では、矯正歯科のホームページで成約率を高めるための、治療期間・費用の効果的な伝え方を解説します。
目次
1. なぜ「治療期間」と「費用」の伝え方が成約率を左右するのか (なぜ治療期間と費用の伝え方が成約率を左右するのか)
2.治療期間の効果的な伝え方 (治療期間の効果的な伝え方)
3.費用の効果的な伝え方(費用の効果的な伝え方)
4. 信頼性を高める補足情報の入れ方(信頼性を高める補足情報の入れ方)
5. よくある質問形式で不安を先回りする(よくある質問形式で不安を先回りする)
6. 成約率を高めるページ構成のポイント(成約率を高めるページ構成のポイント)
7. まとめ
なぜ「治療期間」と「費用」の伝え方が成約率を左右するのか
矯正治療を検討している患者さんがホームページで最初に確認するのは、「どのくらいの期間がかかるのか」「いくらかかるのか」という2点です。これは矯正治療が数年単位の長期治療であり、かつ自費診療で高額になるという特性から当然のことといえます。
ところが実際には、この2つの情報について「詳しくはご相談ください」「症例により異なります」といった曖昧な記載で終わっているホームページが少なくありません。患者さんの立場からすれば、目安すらわからない状態で問い合わせるのは心理的ハードルが高く、結果として他院のホームページへ流れてしまいます。
一方で、具体的な数字を出しすぎると「話が違う」というクレームにつながるリスクもあります。この「具体性」と「正確性」のバランスをどう取るかが、成約率を高めるホームページ設計の鍵となります。
治療期間の効果的な伝え方

「幅」を持たせながら具体的に示す
治療期間は症例によって大きく異なるため、単一の数字を出すことは適切ではありません。しかし「症例により異なります」だけでは患者さんの判断材料になりません。効果的なのは、症例の程度別に期間の目安を示す方法です。
たとえば「軽度の叢生であれば1年〜1年半程度、中程度の不正咬合で2年〜2年半程度、抜歯を伴う複雑な症例では2年半〜3年程度」というように、患者さんが自分の状態と照らし合わせられる形で提示します。これにより患者さんは「自分の場合はおそらくこのくらいかな」という見当をつけることができ、相談への心理的ハードルが下がります。
| 症例の程度 | 治療期間の目安 | 具体例 |
|———–|————–|——-|
| 軽度 | 1年〜1年半 | 前歯の軽い叢生、すきっ歯 |
| 中程度 | 2年〜2年半 | 出っ歯、受け口、叢生 |
| 重度 | 2年半〜3年 | 抜歯を伴う症例、顎のズレ |
治療ステップを可視化する
期間だけでなく、治療がどのような段階を経て進むのかを示すことも重要です。「最初の半年で歯を動かすスペースを作り、次の1年で歯並びを整え、最後の半年で微調整を行う」といったステップが見えると、患者さんは長い治療期間にも納得感を持てます。
図解やイラストを用いて治療の流れを視覚的に示すと、さらに理解が深まります。文章だけで説明するよりも、タイムライン形式で各段階の目的と期間を示す方が直感的に伝わります。
短縮できる可能性にも言及する
患者さんの中には「できるだけ早く終わらせたい」というニーズを持つ方も多くいます。加速矯正装置の併用や、治療への協力度によって期間が短縮できる可能性がある場合は、その点にも触れておくと効果的です。「患者さんの協力度や装置の装着時間によって、予定より早く治療が完了するケースもあります」といった記載は、患者さんのモチベーション向上にもつながります。
費用の効果的な伝え方

総額表示を基本とする
矯正治療の費用表示で最も重要なのは、総額でいくらかかるのかを明確にすることです。検査料、診断料、装置料、調整料、保定装置料など、項目ごとに細かく記載しているホームページは多いですが、患者さんが知りたいのは「結局トータルでいくらなのか」という点です。
内訳の記載は必要ですが、それに加えて「トータル費用の目安」を大きく示すことで、患者さんは予算との兼ね合いを判断しやすくなります。
| 治療内容 | 総額の目安(税込) | 月々払いの目安 |
|———|—————–|————–|
| 部分矯正(前歯のみ) | 30万円〜50万円 | 約6,000円〜 |
| 表側矯正(ワイヤー) | 70万円〜90万円 | 約12,000円〜 |
| 裏側矯正(リンガル) | 100万円〜130万円 | 約18,000円〜 |
| マウスピース矯正 | 80万円〜100万円 | 約14,000円〜 |
※月々払いは60回分割の場合の目安
このように治療法別の総額目安を表形式で示すと、患者さんは自分の希望する治療法と予算を照らし合わせやすくなります。
追加費用の有無を明記する
患者さんが費用面で最も不安に感じるのは「後から追加費用が発生するのではないか」という点です。調整のたびに費用がかかるのか、治療が延長した場合はどうなるのか、といった疑問に先回りして答えておくことが信頼構築につながります。
「当院では調整料込みのトータルフィー制を採用しています。治療期間が延長しても追加費用は発生しません」といった記載があれば、患者さんは安心して治療を決断できます。逆に処置ごとに費用が発生するシステムの場合でも、「調整料は1回5,500円、月1回の通院で年間約6万円」のように具体的な目安を示すことで不透明感を解消できます。
支払い方法の選択肢を示す
高額な矯正治療において、支払い方法の選択肢は成約率に直結します。デンタルローンや分割払いに対応している場合は、月々の支払い額の目安まで記載すると効果的です。
「総額80万円の治療でも、60回払いなら月々約15,000円から始められます」という表現は、患者さんの心理的ハードルを大きく下げます。ただし金利や手数料についても正確に記載し、誤解を招かないよう注意が必要です。
信頼性を高める補足情報の入れ方
症例写真と実際の期間・費用を紐づける
治療期間や費用の目安を示すだけでなく、実際の症例と紐づけることで説得力が増します。ビフォーアフターの写真とともに「この症例は治療期間1年8ヶ月、費用85万円(税込)でした」と具体的に示すことで、患者さんは自分の場合のイメージをより具体的に描けるようになります。
複数の症例を掲載し、軽度から重度まで幅広く紹介することで、様々な状態の患者さんに対応できる医院であることもアピールできます。
医療費控除の説明を加える
矯正治療は医療費控除の対象となるケースがあり、この情報は費用面での不安軽減に効果的です。「年収500万円の方が80万円の矯正治療を受けた場合、医療費控除により約14万円の還付を受けられる可能性があります」といった具体的なシミュレーションを示すと、実質的な負担額のイメージがつかみやすくなります。
| 年収 | 治療費80万円の場合の還付目安 |
|—–|————————–|
| 400万円 | 約10万円 |
| 500万円 | 約14万円 |
| 700万円 | 約16万円 |
※還付額は所得や他の控除により異なります。詳しくは税務署にご確認ください。
よくある質問形式で不安を先回りする

治療期間や費用に関する患者さんの疑問は、ある程度パターン化できます。FAQ形式でこれらの疑問に答えておくことで、問い合わせ前の不安を解消できます。
- 治療期間が延びた場合、追加費用はかかりますか?
当院ではトータルフィー制を採用しているため、治療期間が延長しても追加の装置料や調整料は発生しません。
- 途中で転勤になった場合はどうなりますか?
転院が必要な場合は、治療の進行状況に応じて未治療分の費用を精算いたします。また、転院先への引き継ぎ資料も作成いたします。
- 矯正中に虫歯ができたら別料金ですか?
虫歯治療は矯正治療とは別の治療となりますので、保険診療での治療費が別途かかります。矯正中は虫歯リスクが高まるため、定期的なクリーニングをお勧めしています。
- 分割払いは何回まで可能ですか?
デンタルローンをご利用の場合、最大84回までの分割が可能です。頭金なしでのお申し込みもできます。
これらの質問に対する回答をあらかじめ用意しておくことで、患者さんは自分の疑問が解消された状態で問い合わせに進めます。また、FAQ形式のコンテンツはAI検索やGoogle検索のスニペット表示にも選ばれやすく、SEO面でも有利に働きます。
成約率を高めるページ構成のポイント

治療期間と費用の情報は、ホームページのどこに配置するかも重要です。多くの医院がこれらの情報を「料金表」ページに集約していますが、それだけでは不十分です。
効果的な情報配置の考え方として、トップページには「矯正治療の期間・費用の目安」として概要を掲載し、興味を持った方を詳細ページに誘導する導線を設けます。各治療法の紹介ページには、その治療法に特化した期間・費用情報を記載します。そして独立した「料金案内」ページで全体像を網羅するという三段構えが効果的です。
また、スマートフォンでの閲覧を考慮し、料金表はスクロールなしで全体が見渡せるサイズに収めるか、タブ切り替えで見やすく整理するといった工夫も必要です。問い合わせボタンは料金表の直下に配置し、「無料相談で詳しい費用をお伝えします」といった文言で次のアクションを促します。
まとめ
矯正歯科のホームページで成約率を高めるためには、患者さんが最も気にする「治療期間」と「費用」について、曖昧さを排除しながらも誤解を招かない形で情報を提供することが重要です。
治療期間については症例の程度別に目安を示し、治療ステップを可視化することで納得感を生み出します。費用については総額表示を基本とし、追加費用の有無や支払い方法まで丁寧に説明することで安心感を与えます。さらに実際の症例と紐づけた情報提供や、FAQ形式での疑問解消を組み合わせることで、問い合わせへの心理的ハードルを下げることができます。
これらの情報設計を適切に行うことで、アクセス数は同じでも問い合わせ数・成約率は大きく向上します。自院のホームページを見直し、患者さん目線で「知りたい情報がわかりやすく載っているか」を確認してみてください。
東京歯科経営ラボでは、矯正歯科をはじめとする歯科医院のホームページ制作・改善をサポートしています。成約率向上のためのページ構成や情報設計についてお悩みの先生は、お気軽にご相談ください。
投稿者プロフィール
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歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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