「歯医者 おすすめ」で上位表示!歯科医院のSEOキーワード選定術
目次
1. なぜキーワード選定が歯科医院の集患を左右するのか
2. 歯科医院が狙うべき4つのキーワードタイプ
3. 地域名×診療内容の組み合わせ戦略
4. ロングテールキーワードで確実に集患する方法
5. キーワード調査ツールの使い方と実践手順
6. 選定したキーワードをホームページに最適配置する技術
7. まとめ
1. なぜキーワード選定が歯科医院の集患を左右するのか

SEO(検索エンジン最適化)において、キーワード選定は最も重要な要素の一つです。どんなに美しいホームページを作っても、患者様が検索するキーワードで上位表示されなければ、見つけてもらえません。
患者様が歯科医院を探す際、Google検索で入力するキーワードは多岐にわたります。「渋谷 歯医者」「インプラント 安い」「歯が痛い 原因」「小児歯科 おすすめ」など、悩みや状況によって検索する言葉が異なります。自院のホームページが、これらのキーワードで上位表示されるかどうかが、新規患者獲得を決定づけます。
重要なのは、すべてのキーワードで1位を目指す必要はないということです。競合が激しく上位表示が困難なキーワードよりも、検索数は少なくても確実に上位表示でき、かつ来院につながりやすいキーワードを選ぶ方が賢明です。月間検索数1万回で100位のキーワードより、月間検索数100回で3位のキーワードの方が、実際の集患効果は高いのです。
また、キーワードには「検索意図」が込められています。「歯医者 おすすめ」と検索する人は、良い歯科医院を探している段階であり、来院意欲が高い見込み患者です。一方「虫歯 予防」と検索する人は、情報収集段階であり、すぐに来院するとは限りません。検索意図を理解し、来院につながりやすいキーワードを優先的に狙うことが、効率的な集患につながります。
キーワード選定を適切に行い、ホームページを最適化することで、広告費をかけずに安定的な新規患者獲得が可能になります。実際、SEO対策に成功した歯科医院では、自然検索からの流入が月間50件から200件へと4倍に増加し、そのうち約10%が実際に来院したという事例もあります。キーワード選定は、まさに集患の生命線なのです。
2. 歯科医院が狙うべき4つのキーワードタイプ

歯科医院が狙うべきキーワードは、大きく4つのタイプに分類されます。それぞれの特性を理解し、バランス良く対策することが重要です。
タイプ1:地域名×医院種別キーワード
「渋谷 歯医者」「新宿 歯科」「品川 デンタルクリニック」など、地域名と医院の種別を組み合わせたキーワードです。これは最も基本的で重要なキーワードであり、必ず対策すべきです。
このキーワードの特徴は、検索数が多く、来院意欲の高い患者様が検索することです。ただし、競合も多く、上位表示は容易ではありません。特に駅名を含むキーワード(「渋谷駅 歯医者」など)は激戦区となります。
タイプ2:地域名×診療内容キーワード
「渋谷 インプラント」「新宿 矯正歯科」「品川 ホワイトニング」など、地域名と具体的な診療内容を組み合わせたキーワードです。自費診療を強化したい医院にとって、最も重要なキーワードタイプです。
このキーワードで検索する患者様は、特定の治療を求めており、来院後の成約率が高いのが特徴です。タイプ1より検索数は少ないものの、質の高い患者様を獲得できます。
タイプ3:症状・悩み系キーワード
「歯が痛い 原因」「歯茎が腫れた 対処法」「親知らず 抜くべきか」など、患者様の症状や悩みに関するキーワードです。これらは情報収集段階のキーワードですが、適切にコンテンツを作成すれば、将来的な来院につながります。
このタイプのキーワードは、ブログ記事で対策するのが効果的です。症状の説明、応急処置、いつ受診すべきかといった有益な情報を提供し、記事の最後に「このような症状でお困りの方は、お気軽にご相談ください」と誘導します。
タイプ4:比較・選定系キーワード
「歯医者 おすすめ」「歯科医院 選び方」「インプラント 評判」など、医院を比較・選定する段階のキーワードです。検索する患者様は複数の医院を比較検討しているため、差別化ポイントを明確に伝えることが重要です。
このキーワードで上位表示されるには、「当院が選ばれる5つの理由」「他院との違い」「患者様の声」など、信頼と差別化を示すコンテンツが必要です。
3. 地域名×診療内容の組み合わせ戦略

最も効果的なキーワード戦略は、地域名と診療内容を細かく組み合わせることです。大きなキーワードだけでなく、具体的な組み合わせで確実に上位を狙います。
商圏範囲を網羅する地域キーワード
自院の商圏を分析し、患者様が来院する可能性のある地域をすべてリストアップします。たとえば渋谷の医院なら、「渋谷」だけでなく「恵比寿」「代官山」「表参道」「原宿」など、周辺エリアも対象とします。
さらに細かく、「渋谷区」「渋谷駅」「渋谷駅東口」「道玄坂」といった地域名のバリエーションも考慮します。これらすべての地域名と「歯医者」を組み合わせたキーワードで対策することで、取りこぼしを防げます。
診療内容の詳細なキーワード展開
「インプラント」という大きなキーワードだけでなく、「インプラント 費用」「インプラント 痛み」「インプラント 期間」「インプラント 失敗」など、患者様の具体的な疑問に対応するキーワードを狙います。
矯正治療なら「矯正 大人」「矯正 費用」「矯正 期間」「矯正 痛み」「マウスピース矯正」「ワイヤー矯正」など、細分化します。これらすべてに対して専用ページまたはブログ記事を用意することで、幅広いキーワードで上位表示を狙えます。
キーワードマトリクスの作成
地域名と診療内容を掛け合わせたマトリクス表を作成します。縦軸に地域名(渋谷、恵比寿、代官山など)、横軸に診療内容(一般歯科、インプラント、矯正、ホワイトニングなど)を配置し、すべての組み合わせをリストアップします。
たとえば「渋谷×インプラント」「恵比寿×矯正」「代官山×ホワイトニング」のように、数十から100以上のキーワードの組み合わせが生まれます。これらすべてに対応するコンテンツを作成することは困難ですが、優先順位をつけて段階的に対策していきます。
4. ロングテールキーワードで確実に集患する方法

ロングテールキーワードとは、3語以上の複合キーワードで、検索数は少ないものの競合が少なく、上位表示しやすいキーワードです。歯科医院にとって、実は最も費用対効果の高いキーワードタイプです。
ロングテールキーワードの例
- 「渋谷 インプラント 安い」
- 「新宿 小児歯科 日曜診療」
- 「品川 矯正 目立たない」
- 「恵比寿 歯医者 夜間 痛い」
- 「表参道 ホワイトニング 即日」
これらのキーワードは月間検索数が10回から50回程度と少ないですが、検索する患者様のニーズが極めて具体的で、来院意欲が高いのが特徴です。「渋谷 インプラント 安い」と検索する人は、価格を重視しており、費用面で納得すれば来院する可能性が高いのです。
ロングテールキーワードの探し方
Google検索窓に「渋谷 歯医者」と入力すると、サジェスト機能で「渋谷 歯医者 おすすめ」「渋谷 歯医者 夜間」「渋谷 歯医者 日曜」などが表示されます。これらはユーザーが実際に検索しているキーワードであり、対策する価値があります。
また、Googleの検索結果ページの下部に表示される「関連キーワード」も参考になります。ここに表示されるキーワードは、検索ユーザーが興味を持つ関連トピックであり、コンテンツ作成のヒントになります。
ロングテールキーワード対策の実践
各ロングテールキーワードに対して、専用のページまたはブログ記事を作成します。たとえば「渋谷 歯医者 日曜診療」というキーワードに対しては、「日曜日も診療している渋谷の歯科医院」というタイトルのページを作成し、日曜診療のメリット、予約方法、診療時間などを詳しく記載します。
ロングテールキーワードは競合が少ないため、適切にコンテンツを作成すれば、比較的短期間(3ヶ月から6ヶ月)で上位表示される可能性が高いです。10個、20個とロングテールキーワードで上位表示されれば、それらの合計流入は無視できない数になります。
5.キーワード調査ツールの使い方と実践手順
効果的なキーワード選定には、専用のツールを使用することが推奨されます。無料で使える代表的なツールと、その使い方をご紹介します。
Googleキーワードプランナー
Google広告のアカウント(無料で作成可能)があれば使用できるツールです。キーワードを入力すると、月間検索数、競合性、関連キーワードが表示されます。
使い方は簡単です。「新しいキーワードを見つける」を選択し、「歯医者 渋谷」などのキーワードを入力します。すると、関連するキーワードが数百件表示され、それぞれの月間検索数が確認できます。検索数が多く、競合性が「低」または「中」のキーワードが狙い目です。
Googleトレンド
キーワードの人気度の推移を確認できるツールです。「インプラント」と「矯正」のどちらが検索されているか、また季節変動があるかなどを分析できます。
たとえば「ホワイトニング」は夏前(結婚式シーズン)に検索が増える傾向があります。こうしたトレンドを把握し、タイミングを見計らってコンテンツを強化することで、効率的に集患できます。
ラッコキーワード
無料で使える日本語のキーワード調査ツールです。キーワードを入力すると、Googleサジェストや関連キーワードを一括取得できます。「歯医者」と入力すれば、「歯医者 おすすめ」「歯医者 痛くない」「歯医者 予約」など、数百のサジェストキーワードが表示されます。
これらをExcelやスプレッドシートにまとめ、優先順位をつけて対策していきます。
実践的なキーワード選定手順
- 自院の強み(診療内容、立地、設備など)をリストアップ
- Googleキーワードプランナーで基本キーワードの検索数を調査
- ラッコキーワードでロングテールキーワードを大量取得
- 検索数、競合性、来院可能性を基準に優先順位づけ
- 上位30個から50個のキーワードを選定
- 各キーワードに対応するコンテンツを計画
この手順で選定したキーワードリストが、今後のSEO対策の設計図となります。
6. 選定したキーワードをホームページに最適配置する技術

キーワードを選定しただけでは意味がありません。ホームページの適切な箇所にキーワードを配置し、Googleに「このページはこのキーワードに関連している」と認識させる必要があります。
タイトルタグへの配置
最も重要なのはタイトルタグ(ページのタイトル)です。Googleはタイトルを最優先で評価するため、必ずメインキーワードを含めます。たとえば「渋谷のインプラント治療なら○○歯科クリニック」のように、地域名と診療内容を自然に盛り込みます。
タイトルは30文字から35文字以内に収めることが推奨されます。長すぎると検索結果で途切れてしまい、クリック率が下がります。
見出しタグ(H1、H2、H3)への配置
見出しタグもGoogleが重視する要素です。H1タグ(最も大きな見出し)には必ずメインキーワードを含め、H2、H3タグには関連キーワードやロングテールキーワードを配置します。
たとえばインプラントのページなら、H1「渋谷のインプラント治療」、H2「インプラント治療の流れ」「インプラントの費用」「インプラントのメリット・デメリット」というように、関連キーワードを見出しに含めます。
本文への自然な組み込み
本文中にもキーワードを含めますが、不自然な詰め込みは逆効果です。Googleは文脈を理解する能力が高まっており、キーワードを無理に繰り返すと「スパム」と判断されます。
推奨されるキーワード密度は3%から5%程度です。1000文字の記事なら、メインキーワードは30回から50回程度の出現が適切です。ただし、自然な文章の中で使用することが大前提です。
メタディスクリプションへの配置
メタディスクリプション(検索結果に表示される説明文)にもキーワードを含めます。120文字程度で、ページの内容を分かりやすく説明し、メインキーワードを1回から2回含めます。
「渋谷駅から徒歩3分の○○歯科クリニックでは、痛みの少ないインプラント治療を行っています。経験豊富な専門医が丁寧にカウンセリングいたします」といった具合です。
画像のaltタグへの配置
画像にはalt属性(代替テキスト)を設定します。Googleは画像の内容を直接理解できないため、altタグで「何の画像か」を伝えます。「インプラント治療の様子」「当院のインプラント設備」など、キーワードを含む説明を記載します。
URLへのキーワード含有
可能であれば、URLにもキーワードを含めます。「https://yamada-dental.jp/implant/」のように、診療内容が分かるURLが理想的です。日本語URLは避け、英語(またはローマ字)で表記します。
7.まとめ
歯科医院のSEO対策において、キーワード選定は最も重要な要素です。患者様が実際に検索するキーワードで上位表示されることが、広告費ゼロでの安定的な新規患者獲得につながります。
キーワードは、地域名×医院種別、地域名×診療内容、症状・悩み系、比較・選定系という4つのタイプに分類され、それぞれをバランス良く対策することが重要です。特に、地域名と診療内容を細かく組み合わせた戦略と、ロングテールキーワードでの確実な上位表示が効果的です。
キーワード選定には、Googleキーワードプランナー、Googleトレンド、ラッコキーワードなどの無料ツールを活用します。検索数、競合性、来院可能性を基準に優先順位をつけ、30個から50個のキーワードを選定します。
選定したキーワードは、タイトルタグ、見出しタグ、本文、メタディスクリプション、画像のaltタグ、URLに適切に配置します。ただし、不自然な詰め込みは逆効果であり、自然な文章の中で3%から5%程度の密度で使用することが推奨されます。
SEO対策は中長期的な施策ですが、適切に実施すれば6ヶ月から1年後には確実に成果が現れます。今日からキーワード選定を開始し、計画的にコンテンツを作成してください。「歯医者 おすすめ」で上位表示される日が、新規患者の安定的な獲得と医院成長の始まりとなります。
投稿者プロフィール
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歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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