医療費控除シーズンに効く!「医療費控除のご案内」で新患獲得する方法

 

目次
1. 医療費控除シーズンが歯科医院にとって大チャンスな理由
2. 患者様が知りたい医療費控除の基本情報
3. ホームページに掲載すべき医療費控除ページの構成
4. 年末年始の集患を加速させるコンテンツ戦略
5. 医療費控除を活用した自費診療の提案方法
6. SNSとブログで拡散する医療費控除情報の発信術
7. まとめ

 

1. 医療費控除シーズンが歯科医院にとって大チャンスな理由

毎年1月から3月の確定申告シーズンは、歯科医院にとって新規患者獲得の絶好のタイミングです。多くの人が医療費控除について調べ始めるこの時期に、適切な情報を発信することで、治療を先延ばしにしていた患者様の背中を押すことができます。

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が10万円を超えた場合、確定申告によって所得税の一部が還付される制度です。歯科治療、特にインプラントや矯正治療などの高額な自費診療は、この控除対象となります。たとえば年収500万円の方が50万円のインプラント治療を受けた場合、約4万円から8万円が還付される可能性があります。

この制度を知らない患者様は意外に多く、「高額だから」という理由で治療を諦めている方が少なくありません。医療費控除の存在を知り、実質的な負担が軽減されることを理解すれば、治療を決断する可能性が高まります。特に年末が近づくと「今年中に治療すれば控除が受けられる」という意識が働き、駆け込み需要が発生します。

また、年明けの1月から2月は、前年の医療費をまとめて確認する人が増え、「去年はこれだけ医療費を使ったのか」と改めて健康意識が高まる時期でもあります。このタイミングで医療費控除に関する情報を発信することで、検索エンジンから自院のホームページへの流入が増加し、新規患者獲得につながるのです。

実際、医療費控除に関する詳細ページをホームページに掲載している歯科医院では、12月から翌年3月にかけて自費診療の問い合わせが平均で30%から50%増加するというデータがあります。この季節的な需要を逃さない戦略が、年間の売上を大きく左右します。

 

2.患者様が知りたい医療費控除の基本情報

医療費控除について患者様が最も知りたい情報を、分かりやすく整理してホームページに掲載することが重要です。専門用語を避け、具体例を交えて説明することで、患者様の理解が深まります。

対象となる治療と対象外の治療

歯科治療で医療費控除の対象となるのは、治療目的の診療です。虫歯治療、歯周病治療、抜歯、入れ歯、インプラント(機能回復目的)、子供の矯正治療(発育段階の歯並び改善)などが該当します。一方、美容目的のホワイトニングや、大人の審美目的のみの矯正治療は対象外となります。

ただし、矯正治療については判断が難しいケースもあります。噛み合わせの改善など機能的な目的がある場合は対象となるため、診断書を発行することで控除を受けられる可能性があります。こうした微妙なケースについても、ホームページで丁寧に説明することで、患者様の不安を解消できます。

控除額の計算方法を具体例で説明

医療費控除の計算式は「(1年間の医療費総額 – 10万円) × 所得税率」です。しかし、この説明だけでは分かりにくいため、具体例を示すことが効果的です。

具体例1: 年収500万円(所得税率20%)の方が、インプラント治療で50万円を支払った場合 計算:(50万円 – 10万円) × 20% = 8万円の還付

具体例2: 年収700万円(所得税率23%)の方が、矯正治療で80万円を支払った場合 計算:(80万円 – 10万円) × 23% = 16万1000円の還付

このように、実際の治療費と年収に応じた還付額を示すことで、患者様は自分のケースに当てはめて考えやすくなります。

申請に必要な書類と手続き

医療費控除を受けるには、確定申告が必要です。必要書類は、医療費の領収書(または医療費通知)、源泉徴収票、マイナンバーカード(または通知カードと身分証明書)です。2017年からは領収書の提出が不要になり、医療費控除の明細書のみで申請できるようになりましたが、領収書は5年間保管する必要があります。

この手続きの流れを、ホームページ上でステップバイステップで説明することで、「面倒そう」と感じている患者様のハードルを下げることができます。「当院で発行する領収書を保管していただければ大丈夫です」という安心感を伝えることが重要です。

よくある質問への回答

「家族の医療費も合算できますか?」(はい、生計を一にする家族全員分を合算できます)、「交通費も対象ですか?」(はい、公共交通機関の交通費は対象です)、「クレジットカード払いでも大丈夫ですか?」(はい、支払った年の控除対象となります)など、患者様が抱きやすい疑問に先回りして答えることで、信頼感が高まります。

 

3.ホームページに掲載すべき医療費控除ページの構成

医療費控除に関する情報を効果的に伝えるには、専用ページを作成し、分かりやすく構成することが重要です。以下、推奨する構成をご紹介します。

ページ冒頭で「還付額」を強調

ページを開いた瞬間に、患者様の関心を引くキャッチコピーが必要です。「インプラント50万円の治療で、最大8万円が戻ってきます」といった、具体的な金額を示すことで、「読んでみよう」という動機が生まれます。

冒頭には簡単な還付額シミュレーターを設置することも効果的です。治療費と年収を入力すると、概算の還付額が表示される仕組みです。こうしたインタラクティブな要素は、患者様の興味を引きつけ、サイト滞在時間を延ばします。

対象治療を一覧表で見やすく

どの治療が対象で、どの治療が対象外かを、表形式で整理します。視覚的に分かりやすくすることで、患者様は自分の受けたい治療が該当するかすぐに判断できます。

医療費控除対象の判断表:

治療内容

控除対象

備考

虫歯・歯周病治療

保険・自費とも対象

インプラント

機能回復目的

セラミック治療

治療目的の場合

子供の矯正治療

発育段階の改善

大人の矯正治療

診断書で判断

ホワイトニング

×

美容目的のため

申請手続きの流れを図解

文章だけでなく、フローチャートやイラストを使って申請の流れを説明します。「1. 領収書を保管 → 2. 明細書を作成 → 3. 確定申告書を提出 → 4. 還付金の振込」というように、視覚的に分かりやすく示すことで、患者様の理解が深まります。

当院のサポート体制を明記

「当院では、医療費控除用の領収書を再発行できます」「診断書が必要な場合は発行いたします」「ご不明点はスタッフにお気軽にご相談ください」といったサポート体制を明記することで、患者様の不安を解消し、治療を決断しやすくなります。

 

4.年末年始の集患を加速させるコンテンツ戦略

医療費控除を活用した集患は、タイミングが重要です。年間を通じて効果的なコンテンツ発信のスケジュールをご紹介します。

10月から11月:年内治療の検討を促す

年末が近づくこの時期に、「今年の医療費控除を活用しませんか?」というテーマでブログ記事を発信します。「年内に治療を開始すれば、来年の確定申告で還付が受けられます」というメッセージで、先延ばしにしていた患者様の行動を促します。

特に効果的なのは、「11月中に相談すれば、12月中に治療開始が可能です」といった具体的なスケジュール提示です。逆算思考で考える患者様に、行動を起こすタイミングを明確に示すことが重要です。

12月:駆け込み需要を取り込む

12月は「年内最後のチャンス」を強調します。「12月28日まで診療しています」「年内に治療開始すれば控除対象になります」といった緊急性のあるメッセージで、駆け込み需要を喚起します。

ただし、年末は混雑するため、早めの予約を促す文言も必要です。「年末は予約が混み合いますので、お早めにご連絡ください」という一言が、患者様の行動を早めます。

1月から3月:確定申告シーズンを活用

年明けは、医療費控除の申請方法に関する情報発信を強化します。「確定申告まだ間に合います!医療費控除の申請方法」「去年の歯科治療費、還付金がもらえるかもしれません」といったタイトルで、検索流入を狙います。

この時期は、次年度の治療計画を提案する絶好のタイミングでもあります。「今年こそインプラント治療を始めませんか?」という前向きなメッセージで、新規患者の獲得を目指します。

通年:医療費控除ページのSEO対策

医療費控除に関するページは、検索エンジンからの流入が期待できます。「歯科 医療費控除」「インプラント 医療費控除 いくら」「矯正治療 控除対象」といったキーワードを意識してページを作成し、年間を通じて継続的な流入を確保します。

 

5.医療費控除を活用した自費診療の提案方法

医療費控除の情報提供は、単なる親切心ではなく、自費診療の受注につなげる戦略的なツールです。効果的な提案方法をご紹介します。

カウンセリング時の具体的な説明

患者様が高額な自費診療を躊躇している場合、費用の説明時に医療費控除についても触れます。「インプラント1本40万円ですが、医療費控除を利用すれば実質32万円程度の負担になる可能性があります」という説明により、心理的ハードルが下がります。

特に年末が近い場合は、「今年中に治療を開始すれば、来年3月の確定申告で還付が受けられます」とタイミングの有利性も伝えます。この一言が、「では今年中に」という決断を後押しします。

分割払いと組み合わせた提案

医療費控除だけでなく、デンタルローンやクレジットカードの分割払いと組み合わせた提案も効果的です。「月々1万5000円の分割払いで、さらに医療費控除で数万円が戻ってきます」という説明により、支払いの現実感が増します。

実際の負担額を具体的に示すことで、「意外と手が届くかもしれない」と感じていただけます。ホームページ上にも、支払いシミュレーターを設置し、月々の支払額と還付額を同時に確認できるようにすると効果的です。

診断書発行サービスの案内

矯正治療など、医療費控除の対象かどうか微妙なケースでは、診断書の発行サービスを案内します。「当院では、医療費控除用の診断書を発行しています(手数料3000円)」という明確な情報提供が、患者様の不安を解消します。

診断書があることで、税務署への説明もスムーズになり、患者様は安心して治療を受けられます。こうした細やかなサポートが、医院への信頼感を高め、リピーターや紹介患者の増加にもつながります。

領収書の丁寧な発行と保管サポート

医療費控除の申請には領収書が必要(または明細書作成の根拠として保管が必要)なため、治療費支払い時には必ず領収書を発行し、「確定申告まで大切に保管してください」と一言添えます。

さらに、「領収書を紛失された場合は再発行できますので、お気軽にお申し付けください」というサポート体制を伝えることで、患者様は安心して治療を受けられます。こうした配慮が、患者様満足度の向上につながります。

 

6.SNSとブログで拡散する医療費控除情報の発信術

ホームページに医療費控除ページを作るだけでなく、SNSやブログで積極的に情報発信することで、より多くの潜在患者にリーチできます。

タイミングを意識した投稿スケジュール

InstagramやFacebookでは、10月下旬から「医療費控除をご存知ですか?」というテーマで投稿を開始します。インフォグラフィック(図解)を使った投稿は、シェアされやすく拡散効果が高まります。

12月には「年内最後のチャンス」、1月には「確定申告の準備を始めましょう」、2月には「申告期限まであと1ヶ月」というように、時期に応じたメッセージで継続的に発信します。定期的な投稿により、フォロワーの記憶に残りやすくなります。

患者様の疑問に答えるQ&A形式

ブログでは、「医療費控除Q&A」というシリーズ記事を展開します。「Q: 家族の医療費も合算できますか? A: はい、生計を一にする家族全員分を合算できます」というように、一問一答形式で分かりやすく解説します。

こうした実用的な情報は、患者様にとって有益であり、SNSでシェアされる可能性も高まります。シェアが増えることで、自院の認知度が向上し、新規患者の獲得につながります。

動画コンテンツで理解を深める

YouTubeやInstagramのリール動画で、医療費控除の仕組みを3分程度で解説する動画を作成します。院長やスタッフが出演し、「インプラント50万円で8万円戻ってくる仕組み」を分かりやすく説明することで、視聴者の理解が深まります。

動画は文章よりも情報が伝わりやすく、特に若年層へのリーチに効果的です。動画の最後に「詳しくはホームページをご覧ください」とCTA(行動喚起)を入れることで、ホームページへの流入を促します。

ハッシュタグ戦略で検索流入を増やす

Instagram投稿では、「#医療費控除」「#歯科治療」「#インプラント」「#確定申告」といったハッシュタグを活用します。これらのキーワードで検索している人にリーチでき、新規フォロワーの獲得につながります。

特に地域名を含めたハッシュタグ(「#渋谷歯科」「#新宿インプラント」など)は、近隣住民へのリーチに効果的です。地域密着型の情報発信が、実際の来院につながりやすくなります。

 

7.まとめ

医療費控除シーズンは、歯科医院にとって自費診療の問い合わせが自然に増える絶好の機会です。ホームページに医療費控除の詳細ページを設け、対象治療、還付額の計算例、申請方法を分かりやすく解説することで、治療を躊躇していた患者様の背中を押すことができます。

特に重要なのは、10月から3月にかけての戦略的な情報発信です。年末には「今年中の治療で控除対象」という緊急性を訴え、年明けには確定申告に向けた実用情報を提供することで、検索エンジンとSNSの両方から継続的に新規患者を獲得できます。

医療費控除の情報提供は、単なる親切心ではなく、自費診療の受注を増やす戦略的なツールです。カウンセリング時に還付額を具体的に示し、分割払いと組み合わせた提案を行うことで、高額治療への心理的ハードルを下げられます。実際、医療費控除ページを充実させた医院では、年末から年度末にかけて自費診療の契約が30%から50%増加しています。

今すぐホームページに医療費控除の専用ページを作成し、SNSやブログでの定期的な情報発信を開始してください。この施策が、年間売上を大きく押し上げる起爆剤となるはずです。患者様に有益な情報を提供しながら、医院の成長も実現する、双方にとってメリットのある戦略なのです。


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投稿者プロフィール

NAOKI OZAWA
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。

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