監視カメラを歯科医院の受付におく
こんにちは、歯科医院経営コンサルタントの小澤です。
今回は受付に監視カメラを置くことは経営上「得」なのか「損」なのか、考えてみましょう。
リスクを回避するために・・・
リスクマネジメントのために監視カメラを置く医院もあると思います。
その結果どうなりましたか?従業員の不正がなくなり良い管理状況になりましたか?
現金受注や業者からのキックバック等の不正ばかりではありません。
モンスターペーシェントが現れた際の対応にも役に立ちますし、押し込み強盗が入ったときの捜査にも役に立ちます。
では、監視カメラを設置する前と、モニタリングが可能になった後の状態を比較して、院長ご自身の仕事の満足度はどのようになりましたか?
自分の作った医院で働くことが楽しいですか?
まずはご自身がハッピーな職場をつくりませんか?
楽しくできるのも、つまらなくしてしまうのも院長。歯科医院は院長の一挙手一投足が医院の全てです。
リーダーとして従業員に尊敬され、慕われている状態をめざしませんか?
困ったことがあれば相談される院長。つまらない冗談を言われる院長。元気に挨拶をされる院長。
じつは、患者さんとの信頼関係の前に大切なのは、従業員との信頼関係。肝に銘じてみましょう!
話を元に戻します。
そもそも監視カメラを取り付ける目的は、90%以上が従業員の管理。
院長が目の届かない場所を、自動的に管理する仕組みをつくることですよね。
残念ながらこの場合、当該施策は間違っていると言えます。
誠実なリーダーは人気者
従業員が院長の見えないところで怠けているのではないか・・・。
患者さんに対して失礼な態度をとっているのではないか・・・。
もしかしたらレジのお金をネコババしているかも・・・。
このように考えて、従業員に気づかれないようにカメラや盗聴器を設置し証拠を押さえる。
ですが、このような行為は逆に医院の状況を悪化させるばかりです。
院長が思っている以上に従業員は賢明で、院長のことをよく観察しています。
ですから、そのような行動は必ずばれます!
分院の管理などでどうしても監視カメラをつける必要があるなら、まずはリーダーが人気者になることが先決です。
コンサルタントの立場で、院長の性格を変えてくださいとお願いするのはナンセンスです。
しかし、院長ご自身の求心力を高めるていくことが、この問題の本質です。
院長が従業員と誠実に向き合い、たとえマネジメントが苦手でも、逃げずに対峙すれば、絶対に従業員の心に響きます。
もし信頼関係を築けなければ、必ず別の問題がおき、同じように従業員とのトラブルが多発します。
自分の子供の教育よりは簡単です
でも先生、自分の子供を育てることと比較すれば、従業員の教育なんて簡単ですよね。
子育ての経験がある方なら容易におわかりになるかと思います。
従業員には、言うべきことをきっちり伝える。そして、各個人の成長のために課題を与える。
見守り、褒めてやる。愛情を持って仕事を任せてあげる。
本気で取り組めば絶対にクリアできます。
そしてここを乗り越えれば、院長の思うような医院作りがスタートできます。
開業10年たっていても、20年たっていても、リスタートはできます。
そして業績のV字回復だって夢ではありません。
なので監視カメラは、従業員数百人いる工場の安全対策、コンビニの従業員を守るためのツールとしては最適ですが、スタッフを監視する目的で設置するのは、院長にとって損でしかありません。
この施策を検討されている先生は、まず従業員との信頼関係を築く努力をしてください。
患者さんと信頼関係を築くことと同じです。患者さんに信頼されている先生なら、きっとできるはず!
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