スタッフを「いい感じで叱る方法」
こんにちは。歯科医院経営コンサルタントの小澤です。今日は表題の通りスタッフの叱り方を書いていきます。
先生、ちゃんと叱れていますか?
悪いことをしたら叱るのは当然です。叱れないとスタッフはドンドン悪い方向に進んでいきます。
このスタッフが、もし自分の子供だったら・・・。叱りますよね。
正しく成長して一人前になって欲しいから、最善の方法を探しますよね?それと同じことです。狙いは、「自分の言う事に従わせる!」ではありません。「伸び伸びと働いてもらう!」が目的です。ご覧ください。
スタッフの叱り方はこうすべき!
インターネットで部下が育つ叱り方について調べてみました。おおむね次のように書いてあります。
- 部下の性質、性格を知りましょう
- 論理的に話しましょう
- 自分の感情をコントロールして叱りましょう
- 叱った後のフォローをしましょう
- 公平さに配慮しましょう
- 人格を否定しないようにしましょう
などなど。
正直、どれも難しいですよね・・・。
「3.自分の感情をコントロールして叱りましょう」なんて・・・。特に一番難しいです。
叱らなければいけない状況になった時、たいていの場合は「頭にきている」状態なのです。カッとなって声を荒げてしまうか、はたまた「面倒だから、いっそ何も言わないでいよう・・・。」と何も指導しないか。
院長も人間です。感情のコントロールが難しいのは当然です。
それでは「いい感じで叱る」にはどうすればいいのでしょうか。
実は、答えは1つしかありません。
それは
「叱らない」
なんのコラムだよ。と思われたかもしれませんが、スタッフマネジメントに成功している医院ではスタッフが自ら反省してくれますので、叱る行為をせずに済むのです。
つまり先生がすべきことは、スタッフが自ら間違いに気付き「反省するように導く」ことなのです。
真実の感情に気が付くこと
では、具体的にどのように導けばいいのでしょうか?
それは、院長が「自信の心の中にある本当の感情」について知り、表現することで解決できます。先生がスタッフに対して腹が立つときには「怒り」以外の本当の感情があるはずです。
→患者さんが困っていて可哀想・・・。(真実の感情)
→患者さんが不安に思っているだろ・・・。(真実の感情)
→患者さんに迷惑をかけてしまう・・・。(真実の感情)
この真実の感情に気づくことが大切です。
そして、スタッフがなぜそのようなことをしたのか?または、しなかったのか?スタッフの話をよく聴くことが必要です。落ち着いて話を聴き、先生自身の気持ちを整理することで、ご自身の内なる感情に気が付きます。
参考:日本交流分析協会
「怒り以外」の感情を伝える
次のステップです。先生の中の気持ちに気がついたらその感情を正直に、情熱をこめてスタッフに伝えてください。先生はスタッフが憎いから怒っているのではありません。患者さんに喜んでもらう病院にしたいから怒っているのです。その感情をスタッフに伝えてください。
反省のメカニズム
ここでスタッフが反省するメカニズムについてご説明します。
なぜ患者さんが困っている、不安になっている、迷惑がかかる、などを伝えるとスタッフが自ら反省してくれるのでしょうか?
それは、スタッフが本来「患者さんに喜ばれることが好きだから」です。歯科医院に就職するスタッフはほぼ全員、患者さんのために働きたいと思っています。
ですから、歯科医院ではこの方法がうまくいくのです。
入社後早い段階からこの手法でスタッフを指導していけば、医院全体の空気が前向きになります。
論理的に諭すのではなく、スタッフの感情に訴え、「患者さんの為に一緒に頑張ろう!」と導いてください。
あるべき姿とゴール
よく「怒る」のではなく「叱る」べきだ、と言われていますが、私は叱ることもあまりしないほうがベターだと考えています。
なぜなら、当然のことですが、叱られるのが好きな人はいません。
どんなに人格否定をしないように叱っても、いつもいつも小言を言われていれば気分が悪くなります。気分の悪いスタッフは、患者さんの気分を良くはできません。できる限り叱らないような医院づくりをしてください。それが院長とスタッフの信頼関係に他なりません。
もし叱らずにはマネジメントがどうしてもできないという先生、そういう状況もあるのは承知しています。それは先生のリーダーとしての器が小さいからではありません。もしかするとスタッフ全員を入替える必要があるかもしれません。悩まれているようでしたら無料相談をご利用ください。
スタッフマネジメントについてはこちらのツールもご活用ください。↓
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