これからのメインテナンス2018【phaseⅠ-④】

おはようございます。歯科医院の経営コンサルタントをしています小澤直樹です。前回はSPT=Supportive Periodontal Therapy(歯周病安定期治療)について述べさせて頂きました。今回は自費メインテナンスについてまとめの内容になります。ぜひご覧ください。

これまで自費メインテナンスの必要性と保険算定可能なSPTをご説明しました。歯科医師の皆さまは当たり前の内容とは思いますが、患者さんはこういった仕組みを詳しく理解しておりません。インターネットで情報が簡単に手に入る反面、誤った情報を鵜呑みしている方も少なくありません。既存の患者さんにはしっかりとご説明していきましょう

今後の歯科界の流れ

近年患者さんの虫歯が減少しています。これは日本の食生活の変化や国民のデンタルIQの向上、フッ素含有の歯磨き粉等の口腔衛生商品の充実によることが上げられます。

歯科医院治療の形態も虫歯を削って埋めるという硬組織中心の治療から変わりつつあります。

今後日本は高齢化社会となり口腔機能の回復がメインの治療になっていくと言われています。

STP2算定に必須とされているかかりつけ歯科医機能強化型歯科診療所(以下か強診)には訪問診療の施設基準の内容が盛り込まれています。

これは国が地域密着型のかかりつけ医の推進に力をいれていることの表れでしょう。

かかりつけ医になりましょう

「かかりつけの歯科医」の定義は「患者さんのライフサイクル」に沿って、継続的に口と歯に関する保健・医療・介護・福祉を提供し、地域に密着した幾つかの必要な役割を果たすことができる歯科とされています。

現に多くの患者がかかりつけ医を探しています。

これは患者が長期的に自身の口腔内をケア欲しいということであると思われます。

それに伴い、患者さんがかかりつけ医をインターネットやスマートフォンで探す頻度が高まります。

そのため、医院ホームページに関してSEO対策や検索ワードなどを強化する必要があります。

かかりつけ医を過去変えたことがある患者は半分以上あると言われています。

治療後は継続的に歯科医院に通院してもらえる環境づくりをしましょう。

SPTと自費メインテナンスを増やすために

歯周病患者は全国で約330万人と、歯周病予備軍は8割とわれており国民病と言われています。

参考データ,日本生活習慣予防協会

高齢化に伴い歯周病患者の増加し今後も歯周病患者が増えることでしょう。

過去の保険算定の方法では返戻になる可能性があるので、SPTを軸にして自費メインテナンスを展開していきましょう。

毎月算定できるSPT2が歯科医院と患者に一番メリットがありますが施設基準を満たす歯科医院はまだそう多くはありません。

SPTは3ヶ月に1回の算定なりますので患者が継続的に通院してもらうことが条件となります。

そのためには以下に患者の中断およびキャンルを減らしていくことが鍵となっていきます。

患者の中断およびキャンルを減らす方法

1.予約システムを導入する

2.メインテナンス終了時に次回の予約をする

3.リコールの文書を手書きにしてみる

SPTも自費メインテナンスも患者の定期通院がないと意味がありませんのでこういった方法も参考にしてみてください。

まとめ

あるアンケートでは今後歯科医院が自医院に取り入れたい治療として多く上げられたのは、「SPT等の定期的な口腔管理」という内容でした。

口腔管理を取り入れるためには、口腔管理のプロとしてスタッフを教育すること、自費メインテナンスへの誘導を行いやすい環境づくりスタッフと行う必要があります。

現在口腔管理を検討している場合、院長と歯科衛生士とスタッフが共通課題を持って一緒に解決していくといいでしょう。

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