HP制作の打ち合わせで院長が確認すべき10の質問

歯科医院のホームページ制作を業者に依頼する際、打ち合わせの場でどんな質問をすればいいかわからないという院長は少なくありません。業者の言うことをそのまま受け入れてしまった結果、「完成したホームページが思っていたものと違う」「費用が予想以上にかかった」「公開後に新患が全然増えなかった」というトラブルに発展するケースは多く見られます。

ホームページ制作は歯科医院にとって大きな投資です。その投資を無駄にしないためには、打ち合わせの段階で業者の実力と信頼性を見極めることが重要です。業者を正しく評価するためには、院長側から適切な質問をする必要があります。この記事では、HP制作の打ち合わせで院長が必ず確認すべき10の質問を解説します。この質問をすることで業者の実力が透けて見えてきます。打ち合わせ前にぜひ準備しておいてください。

 

質問① 歯科医院の制作実績は何件ありますか?また実際に見せてもらえますか?

最初に確認すべきは歯科医院の制作実績です。「歯科専門」をうたっていても実績が少ない業者や、実績を具体的に見せてもらえない業者は注意が必要です。

制作実績の確認では件数だけでなく、実際に制作したホームページのURLを教えてもらい、自分でアクセスして内容を確認することが重要です。コンテンツの質・デザインのクオリティ・各ページの情報量・スマホでの表示品質など、実際の制作物を見ることで業者の実力を判断できます。また実績の中に自院と似た規模・診療内容の歯科医院が含まれているかも確認してください。

良い業者は実績を積極的に見せてくれます。「守秘義務があるため見せられない」という業者は、実績が少ないか自信がない可能性があります。

 

質問② 文章(原稿)は誰が書きますか?歯科医療の知識はありますか?

ホームページの集患力を左右する最重要要素の一つが文章の質です。誰が文章を書くのかを必ず確認してください。

歯科医療の知識を持つライターが執筆するか、汎用ライターがテンプレートをもとに書くかでは、完成するコンテンツの質がまったく異なります。特にインプラント・矯正・歯周病治療といった専門的な治療内容のページは、歯科医療の知識がないライターが書くと薄くて信頼性に欠ける内容になりがちです。また医療広告ガイドラインに準拠した表現で書けるかどうかも確認が必要です。

「専門ライターが書きます」という説明だけでなく「どんな資格・経験を持つライターが書くのか」を具体的に聞いてください。歯科医師免許保有者や歯科衛生士がライターとして関わっている業者は、コンテンツの専門性という観点から信頼性が高いです。

 

質問③ SEO対策として具体的に何をしますか?

「SEO対策込み」という説明だけでは不十分です。具体的に何をするのかを必ず確認してください。

SEO対策として最低限確認すべき内容は以下の通りです。制作前にキーワード調査を行うか、各ページのタイトルタグ・メタディスクリプションを適切に設定するか、ページの内部リンク構造を最適化するか、スマホ対応と表示速度の最適化を行うか、Googleビジネスプロフィールとの連携を考慮した設計を行うかという点です。

これらを具体的に説明できない業者は、SEO対策が表面的なものにとどまっている可能性があります。「検索で上位に表示されるようにします」という曖昧な説明しかできない業者には注意が必要です。

 

質問④ 制作スケジュールはどのくらいかかりますか?

制作期間は業者によって大きく異なります。最短2〜3週間という業者もあれば、3〜6ヶ月かかる業者もあります。開業予定日や既存ホームページの契約終了時期に合わせてスケジュールを組む必要があるため、制作期間を事前に確認しておくことは非常に重要です。

また制作スケジュールの確認とあわせて、どの工程にどのくらいの時間がかかるかも確認してください。ヒアリング・デザイン制作・コーディング・コンテンツ制作・修正・公開という各工程のスケジュール感を把握することで、院長側がいつまでに何を準備すればいいかが明確になります。

「急いでいる」という場合は、最短でどのくらいで対応できるかも確認してください。制作スケジュールに柔軟に対応できる業者かどうかも、選定の基準になります。

 

質問⑤ 修正は何回まで対応してもらえますか?追加費用はかかりますか?

制作中の修正対応の範囲と費用は、業者によって大きく異なります。「修正無制限」という業者もあれば、「修正は○回まで、超過分は1回○○円」という業者もあります。また修正の「1回」の定義が業者によって異なるため、具体的に確認することが重要です。

修正回数の制限が厳しい業者の場合、デザインや文章に納得いくまで修正を求めることができず、妥協した状態で公開を余儀なくされるケースがあります。制作への関与度が高い院長ほど、修正対応の柔軟性は重要な選定基準になります。

また修正の連絡方法と対応時間も確認してください。メールのみ対応か、電話やオンラインミーティングでも対応可能かによって、コミュニケーションのしやすさが変わります。

 

質問⑥ 公開後の保守・運用サポートはどのような内容ですか?

ホームページは公開してからが本番です。公開後の保守・運用サポートの内容は、業者選びにおいて非常に重要な確認事項です。

確認すべき内容は以下の通りです。月額保守費用はいくらか、サーバー費用・ドメイン費用・SSL証明書費用は含まれているか、診療時間・スタッフ情報などの更新対応は含まれているか、修正依頼への対応は何営業日以内か、ブログ更新の代行は対応しているか、アクセス解析レポートの提供はあるか、という点を確認してください。

「作って終わり」の業者では、公開後に集患効果を維持・向上させることができません。公開後も継続的にサポートしてくれる業者を選ぶことが、長期的な集患力の向上につながります。

 

質問⑦ ドメインとサーバーは誰の名義で契約しますか?

ドメインとサーバーの名義は、将来の乗り換えや運用の自由度に大きく影響します。業者名義で契約されている場合、乗り換えの際にドメインを移管できないトラブルが発生するリスクがあります。

ドメインは必ず医院名義で取得することを確認してください。長年使用してきたドメインにはGoogleからの評価が蓄積されており、これを失うと検索順位が一からのスタートになってしまいます。サーバーについても、医院側がアクセス権限を持てる状態になっているかを確認してください。

また契約を解約した場合にホームページのデータを返却してもらえるかどうかも確認が必要です。制作データの著作権が業者にある場合、乗り換えの際に一から作り直す必要が生じ、余分な費用と時間がかかります。

 

質問⑧ 写真撮影は含まれていますか?誰が撮影しますか?

ホームページの集患力において写真のクオリティは非常に重要です。プロカメラマンによる撮影が制作費用に含まれているかどうかを確認してください。

「写真はご用意ください」という業者の場合、院長やスタッフがスマホで撮影した写真を使用することになります。スマホ撮影の写真とプロカメラマンが撮影した写真では、患者が受ける印象がまったく異なります。特に院内写真・スタッフ写真・院長写真は、患者が「この医院に行ってみたい」と感じるかどうかを左右する重要なビジュアルです。

プロカメラマンによる撮影が含まれている場合は、撮影点数・撮影にかかる時間・写真のデータ形式・納品数なども確認しておくとよいでしょう。

 

質問⑨ 分割払いには対応していますか?

ホームページ制作費用は40万円から100万円超という大きな金額になります。一括払いが難しい場合は分割払いへの対応を確認してください。

分割払いに対応している業者でも、金利・手数料の有無・分割回数の上限・総支払額などは業者によって異なります。金利なしの分割払いに対応している業者であれば、月々の負担を抑えながら高品質なホームページを導入できます。

また分割払い中に業者との関係が悪化した場合の解約条件と残債の扱いも、事前に確認しておくことをおすすめします。契約書に明記されているかどうかも重要な確認ポイントです。

 

質問⑩ 公開後に新患が増えなかった場合、どのようなサポートをしてもらえますか?

最後に確認すべきは、公開後に期待した効果が出なかった場合の対応です。この質問に対する業者の回答が、その業者の本質的な姿勢を最もよく表しています。

「それは保証できません」という回答だけで終わる業者と、「アクセス解析を確認しながら改善提案をします」「コンテンツの見直しや追加で対応します」という具体的な改善サポートを提示できる業者では、長期的なパートナーとしての信頼性がまったく異なります。

新患が増えないという状況に対して、原因分析・改善提案・実施というPDCAサイクルを一緒に回してくれる業者かどうかが、集患パートナーとして信頼できるかどうかの判断基準になります。

 

10の質問への回答で業者を評価する基準

質問

良い業者の回答の特徴

注意すべき回答

制作実績

具体的なURLを提示・豊富な実績

実績を見せてもらえない

ライターの専門性

歯科医療の知識を持つライターが執筆

「専門ライター」の詳細が曖昧

SEO対策の内容

具体的な施策を説明できる

「対策します」という曖昧な説明

制作スケジュール

各工程の期間を具体的に説明

「だいたい○ヶ月」という曖昧な回答

修正対応

回数・費用・方法が明確

「柔軟に対応」という曖昧な表現

公開後のサポート

具体的なサービス内容と費用が明確

「何でも相談ください」という曖昧な説明

ドメイン・サーバー

医院名義での契約を推奨

業者名義での管理を当然とする

写真撮影

プロカメラマンが標準で含まれる

写真は自分で用意という前提

分割払い

金利なしの分割払いに対応

分割払い不可または高金利

効果が出ない場合

具体的な改善サポートを提示

「保証はできません」のみ

 

まとめ

HP制作の打ち合わせでは、制作実績・ライターの専門性・SEO対策の具体的な内容・制作スケジュール・修正対応・公開後のサポート・ドメインとサーバーの名義・写真撮影の有無・分割払いへの対応・効果が出なかった場合のサポートという10の質問を必ず確認してください。これらの質問への回答を比較することで、業者の実力と信頼性を正確に見極めることができます。ホームページ制作についてのご相談は、無料相談フォームよりお気軽にどうぞ。

投稿者プロフィール

NAOKI OZAWA
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。

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