リニューアル予算の目安と最適なタイミング!既存HP診断のポイント
目次
1. リニューアルすべき5つのサインと放置リスク
2. リニューアル予算の相場と費用内訳
3. 最適なリニューアルタイミングの見極め方
4. 既存HP自己診断チェックリスト25項目
5. 部分改修vsフルリニューアル、どちらが得?
6. リニューアルで失敗しない3つのポイント
7. まとめ
1.リニューアルすべき5つのサインと放置リスク

以下のサインが1つでもあれば、リニューアルを検討すべきです。
サイン1: 制作から5年以上経過している
現状: 2019年以前に制作されたHP
問題点:
- スマホ対応が不十分(当時はPC中心の設計)
- デザインが古臭い(フラットデザイン以前の立体的なボタン等)
- セキュリティが脆弱(SSL非対応、古いWordPressバージョン等)
- ページ表示速度が遅い(画像最適化なし、古い技術)
放置リスク:
- Googleの検索順位が下がる(モバイルフレンドリーでないサイトは評価が低い)
- セキュリティ被害(ハッキング、情報漏洩)
- 患者が離脱(スマホで見づらい、遅いサイトは即座に閉じられる)
サイン2: スマホで見ると使いにくい
現状: スマホで見ると、文字が小さい、ボタンが押しにくい、横スクロールが必要
問題点: 2026年現在、HPアクセスの87%がスマホです。スマホ対応が不十分だと、ほとんどの患者を逃します。
放置リスク:
- 予約完了率が50%以下に低下
- Googleの「モバイルフレンドリー」評価が低く、検索順位が下がる
- 患者満足度の低下
サイン3: HP経由の新患が月5人未満
現状: HPはあるが、HP経由の新患がほとんどいない
問題点:
- SEO対策がされていない(Google検索で上位表示されない)
- コンテンツが薄い(5ページ以下、各ページの文章が少ない)
- 予約導線が分かりにくい(予約ボタンがない、小さい、分かりにくい場所にある)
放置リスク:
- 年間数百万円の機会損失(新患獲得のチャンスを逃している)
- 競合医院に患者が流れる
サイン4: SSL化されていない(http://のまま)
現状: URLが「http://」で始まる(「https://」ではない)
問題点:
- セキュリティが脆弱
- Googleの検索順位が下がる(SSL化はランキング要因)
- ブラウザに「保護されていない通信」と警告が表示され、患者が不安になる
放置リスク:
- 患者情報の漏洩リスク
- 信頼性の低下
- Googleからのペナルティ
サイン5: 月額費用が2万円以上かかっている
現状: 月額2〜5万円の保守費用を払っているが、何をしてもらっているか不明
問題点:
- 不要なサービスに高額を払っている可能性
- 著作権が業者にあり、乗り換えられない(月額課金型の典型的な問題)
放置リスク:
- 年間24〜60万円、5年で120〜300万円の無駄なコスト
PP歯科医院の放置による損失
千葉県のPP歯科医院は、2015年に制作したHPをそのまま使い続けていました。
問題:
- スマホ非対応
- SSL化なし
- SEO対策なし
- 月額3万円の保守費用
結果:
- HP経由の新患: 月1〜2人
- 年間保守費用: 36万円
- 5年間の損失: 保守費用180万円 + 機会損失(新患を逃した分)約500万円 = 約680万円
2025年にリニューアルしたところ、HP経由の新患が月12人に増加しました。「もっと早くリニューアルすべきだった」とのことです。
2.リニューアル予算の相場と費用内訳

リニューアルにかかる費用の相場を解説します。
リニューアル予算の相場
リニューアル費用は、新規制作とほぼ同じです。
|
リニューアル内容 |
費用相場 |
|
部分改修(デザイン変更、スマホ対応等) |
10〜30万円 |
|
フルリニューアル(ゼロから作り直し) |
30〜120万円 |
フルリニューアルの費用内訳(50万円の場合)
- デザイン費: 15万円(30%)
- コーディング費: 12万円(24%)
- ディレクション費: 8万円(16%)
- コンテンツ移行費: 5万円(10%)
- SEO設定費: 5万円(10%)
- その他(SSL設定、サーバー移転等): 5万円(10%)
新規制作との違い
新規制作: ゼロから全てを作る リニューアル: 既存コンテンツを流用できる部分がある
理論的にはリニューアルの方が安くなるはずですが、実際には以下の理由でほぼ同額になります。
- 既存コンテンツの整理・選別に手間がかかる
- 古いデータの移行作業が必要
- 既存HPとの比較で、品質を上げるプレッシャーがある
QQ歯科医院のリニューアル費用
東京都のQQ歯科医院は、2016年制作のHPをリニューアルしました。
旧HP: 5ページ、スマホ非対応、SSL化なし 新HP: 15ページ、スマホ対応、SSL化、SEO最適化、予約システム連携
費用:
- デザイン費: 20万円
- コーディング費: 15万円
- コンテンツ移行・追加: 10万円
- SEO設定: 8万円
- 予約システム連携: 5万円
- その他: 2万円
- 合計: 60万円
新規制作と同じくらいの費用ですが、「投資する価値があった」とのことです。
3.最適なリニューアルタイミングの見極め方
いつリニューアルすべきか、判断基準を示します。
判断基準1: 制作からの経過年数
目安: 5年ごと
Web技術、デザイントレンド、Googleのアルゴリズムは、5年で大きく変わります。5年経過したら、リニューアルを検討すべきです。
2026年時点でリニューアル推奨:
- 2021年以前に制作されたHP
判断基準2: Googleアナリティクスのデータ
Googleアナリティクスで、以下の指標を確認します。
直帰率が70%以上: 患者がトップページだけ見て離脱している。コンテンツが魅力的でない、またはスマホで見づらい可能性。
平均セッション時間が1分未満: ほとんど読まれていない。興味を引くコンテンツがない。
モバイル訪問率が80%以上なのに、モバイルでの直帰率が90%以上: スマホ対応が不十分。
これらに該当する場合、リニューアルが必要です。
判断基準3: HP経由の新患数
HP経由の新患数が、月5人未満の場合、リニューアルを検討すべきです。
計算例: 月間HP訪問者: 500人 予約完了: 5人 成約率: 1%
成約率1%は低すぎます。通常、3〜5%が目標です。リニューアルで予約導線を改善すれば、成約率が上がります。
判断基準4: 競合医院のHPと比較
自院のHPと、競合医院(同じ地域、同じ診療内容)のHPを比較します。
比較項目:
- デザインの新しさ
- スマホでの見やすさ
- ページ数・情報量
- 予約のしやすさ
- 写真の質
競合医院のHPの方が明らかに良い場合、患者はそちらに流れます。リニューアルが必要です。
判断基準5: 医院の転機
以下のような医院の転機では、リニューアルが推奨されます。
- 院長交代
- 診療内容の変更(例: 一般歯科から審美歯科に特化)
- 移転・増床
- スタッフの大幅な入れ替え
これらのタイミングで、HPも刷新することで、新しいスタートを印象づけられます。
4.既存HP自己診断チェックリスト25項目

自院のHPが、リニューアルが必要か、25項目でチェックします。
カテゴリ1: 基本性能(5項目)
□ SSL化されている(https://で始まる)
□ スマホで見やすい(文字サイズ、ボタンサイズ適切)
□ ページ表示速度が3秒以内
□ 全ページがスマホ対応(レスポンシブデザイン)
□ 主要ブラウザ(Chrome、Safari、Edge)で正常に表示
カテゴリ2: デザイン(5項目)
□ デザインが古臭くない(2020年以降のトレンド)
□ 写真が鮮明で明るい
□ 配色が統一されている
□ フォントが読みやすい
□ ファーストビュー(最初の画面)で医院の特徴が分かる
カテゴリ3: コンテンツ(5項目)
□ ページ数が10ページ以上ある
□ 各治療メニューに詳細ページがある
□ スタッフ紹介ページがある(院長、歯科医師、衛生士の顔写真・プロフィール)
□ よくある質問(FAQ)ページがある
□ 定期的に更新されている(ブログ、お知らせ等)
カテゴリ4: SEO対策(5項目)
□ タイトルタグに地域名+診療内容が含まれている
□ メタディスクリプションが設定されている
□ 各ページに見出しタグ(H1、H2、H3)が適切に使われている
□ Googleマイビジネスに登録されている
□ 「地域名+歯医者」で検索すると10位以内に表示される
カテゴリ5: 予約導線(5項目)
□ 予約ボタンが目立つ(大きい、色が目立つ)
□ 予約ボタンが複数箇所にある(ヘッダー、サイドバー、フッター等)
□ 予約フォームの入力項目が少ない(5項目以内)
□ 電話番号が大きく表示されている(スマホでタップで電話がかかる)
□ 診療時間・休診日が分かりやすく表示されている
チェック結果の判定
- 20項目以上チェック: 優秀。現状維持でOK
- 15〜19項目: 普通。部分改修を検討
- 10〜14項目: やや問題あり。フルリニューアルを検討
- 9項目以下: 深刻。早急にフルリニューアルが必要
5.部分改修vsフルリニューアル、どちらが得?
予算や問題の深刻度により、部分改修で済ませるか、フルリニューアルするか判断します。
部分改修が適している場合
条件:
- 制作から3年以内
- デザインは古くないが、一部に問題がある
- 予算が限られている(10〜30万円)
部分改修の例:
- スマホ対応化のみ(レスポンシブ対応): 10〜20万円
- SSL化のみ: 3〜5万円
- 予約ボタンの追加・改善: 5〜10万円
- ページ追加(治療メニュー詳細等): 1ページ3〜5万円
フルリニューアルが適している場合
条件:
- 制作から5年以上経過
- 複数の問題がある(スマホ非対応、デザインが古い、SEO対策なし等)
- 診療内容が大きく変わった
- 予算がある(30万円以上)
フルリニューアルのメリット:
- 根本的に問題を解決できる
- 最新のデザイン・技術で、競合医院と差別化
- SEO効果が高まる
- 患者の信頼度が上がる
費用対効果の比較
部分改修(スマホ対応化のみ、15万円):
- HP経由の新患: 月3人 → 月7人(+4人)
- 回収期間: 約2ヶ月(1人あたりLTV 3.5万円の場合)
フルリニューアル(50万円):
- HP経由の新患: 月3人 → 月15人(+12人)
- 回収期間: 約2ヶ月
どちらも回収期間は同じですが、フルリニューアルの方が長期的な効果が大きいです。
RR歯科医院の判断
RR歯科医院は、2019年制作のHPを持っていました。チェックリストの結果、12項目でした。
検討した選択肢:
- 部分改修(スマホ対応化、予約ボタン改善): 20万円
- フルリニューアル: 55万円
選択: フルリニューアル
理由: 「部分改修で20万円かけても、根本的な解決にならない。あと35万円追加すれば、全てが新しくなる。長期的にはフルリニューアルの方が得」
結果: 正解でした。フルリニューアル後、HP経由の新患が月4人から月14人に増加し、3ヶ月で制作費を回収しました。
6.リニューアルで失敗しない3つのポイント

リニューアルでよくある失敗と、その回避方法を解説します。
ポイント1: ドメイン・URLは変えない
失敗例: リニューアル時に、ドメインを変更してしまった
問題:
- 旧ドメインで蓄積したSEO効果がゼロになる
- Googleの検索順位が一時的に大幅に下がる(3〜6ヶ月後に回復)
- 旧URLをブックマークしていた患者がアクセスできなくなる
正解: ドメインは変えず、同じドメインでリニューアルする
例: https://example-dental.com はそのまま、中身だけ入れ替える
ポイント2: リダイレクト設定を忘れない
ページのURLが変わる場合、旧URLから新URLへのリダイレクト(自動転送)を設定します。
失敗例: リダイレクト設定なしで、URLを変更
問題:
- 旧URLにアクセスすると「404エラー(ページが見つかりません)」が表示される
- Google検索結果に旧URLが残っており、クリックしてもエラーになる
- 患者満足度の低下
正解: 301リダイレクトを設定
例: 旧URL「/about.html」→ 新URL「/clinic」に自動転送
ポイント3: Googleアナリティクス・サーチコンソールを引き継ぐ
失敗例: リニューアル時に、Googleアナリティクスの設定を忘れた
問題:
- リニューアル後のアクセス数、ユーザー行動が測定できない
- 効果検証ができない
正解: 旧HPと同じGoogleアナリティクスのトラッキングコードを、新HPに設置する
これにより、リニューアル前後のデータを連続して測定できます。
7.まとめ
リニューアルは、5年ごと、または自己診断で10項目以下の場合に検討すべきです。予算は30〜120万円が相場で、HP経由の新患が増えることで2〜3ヶ月で回収できます。放置すると年間数百万円の機会損失になります。
リニューアルすべきサインまとめ
✓ 制作から5年以上経過
✓ スマホで見ると使いにくい
✓ HP経由の新患が月5人未満
✓ SSL化されていない(http://)
✓ 月額費用が2万円以上
リニューアル予算の目安
部分改修: 10〜30万円
フルリニューアル: 30〜120万円
回収期間: 2〜3ヶ月(一般歯科の場合)
自己診断チェックリスト(簡易版)
□ SSL化されている
□ スマホで見やすい
□ ページ数が10ページ以上
□ デザインが古臭くない
□ 予約ボタンが目立つ
□ 「地域名+歯医者」で検索10位以内
3項目以下 → 早急にリニューアル
4〜5項目 → リニューアル検討
6項目 → 現状維持でOK
今日からできるアクション
- □ 25項目チェックリストで自己診断
- □ Googleアナリティクスで直帰率・セッション時間を確認
- □ 競合医院のHPと比較
- □ HP経由の新患数を測定(1ヶ月)
- □ リニューアルが必要なら、3社から見積
リニューアル依頼のテンプレート
件名: ホームページリニューアルの見積依頼
お世話になっております。
〇〇歯科クリニックの△△です。
現在のホームページをリニューアルしたく、
お見積りをお願いいたします。
【現在のHP】
URL: https://example-dental.com
制作年: 2018年
ページ数: 5ページ
問題点: スマホ非対応、SSL化なし、SEO弱い
【リニューアル希望内容】
・スマホ対応(レスポンシブデザイン)
・SSL化
・ページ数: 15ページ程度
・SEO対策
・予約システム連携
・撮影希望
【予算】
50万円前後
【納期】
3ヶ月以内
お見積りをお願いいたします。
最後に
古いHPは、毎日機会損失を生んでいます。「いつかリニューアルしよう」と先延ばしにせず、今すぐ行動しましょう。リニューアル費用は、2〜3ヶ月で回収できます。
「自院のHPがリニューアル必要か診断してほしい」「リニューアルの進め方を相談したい」という院長先生は、株式会社リバティーフェローシップ(東京歯科経営ラボ)にご相談ください。
HP診断、リニューアル企画、制作会社の紹介、進行管理まで、トータルでサポートしています。
【無料診断受付中】 あなたのHP、リニューアル必要?無料で診断します。
投稿者プロフィール
-
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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