ラボニャー人間観察記
吾輩は招き猫である。
名前はラボニャー。
何とも安直な名前である。
吾輩の主とゆかいな仲間たちに毎日頭を撫でられる生活をしていたが、最近ゆかいな仲間たちの姿を見かけない。
テレワークだかなんだかというやつのせいらしい。
人間は勝手である。
別に、べつにさみしいわけではない・・・。もう少し撫でられてやっても良いぞと思っているわけであって、さみしいわけではない。
一旦気持ちを落ち着かせよう。
招き猫とは文字通り人間に福を招いてやるのが仕事なわけだが、吾輩にも招いてやりたい奴と招いてやりたくない奴がいる。
吾輩の主は小澤という名前のようだ。
最近ちょっと元気がない。どうやらゆかいな仲間たちに会えないのが寂しいようだ。吾輩がさみしくないというのに、だらしのない奴だ。
吾輩が福を招くか招かざるかという問題に話は戻るが、小澤を観察した結果、まあ場合によっては招いてやらんこともない。という結論に至った。
どこをどう観察したんだよ!とツッコミたい気持ちもわかるが、まあ落ち着け。小澤も見た目によらず「いい奴」なところがあるのである。
だが、もう少し時間をかけて見極めてやろうと思っている。たくさん頭を撫でてくれれば、考えてやっても良い。
今後の小澤に期待しようではないか。
吾輩の人間観察はつづく。