歯科医院院長が語る「ホームページ制作会社選びで後悔したこと」実体験レポート
目次
1. 院長の生の声:制作会社選びの落とし穴
2. 後悔パターン1:価格重視で安い会社を選んだ結果
3. 後悔パターン2:営業トークに惑わされた苦い経験
4. 後悔パターン3:実績確認を怠った代償
5. 院長たちの教訓:次はこうする!
6. 後悔しないための具体的チェックポイント
院長の生の声:制作会社選びの落とし穴
ホームページ制作会社選びで後悔した院長先生方に、匿名を条件にリアルな体験談をお聞きしました。「こんなはずじゃなかった」という声の裏には、私たちが学ぶべき教訓が隠されています。
「正直に言います。制作会社選びで大失敗しました。50万円が無駄になっただけでなく、1年間の機会損失を考えると数百万円の損失です」
このように語るのは、神奈川県で開業5年目のA院長です。今回は、A院長を含む5名の院長先生から、制作会社選びで後悔したリアルな体験談をお聞きしました。
これらの体験談は決して他人事ではありません。実際に、ホームページ制作で期待した効果が得られなかった歯科医院は全体の約40%に上るという調査データもあります。
今回ご紹介する後悔パターンを知ることで、同じ失敗を避け、最適な制作会社を選ぶヒントにしていただければと思います。
後悔パターン1:価格重視で安い会社を選んだ結果
大阪府B院長の体験談「35万円の見積もりに飛びついた結果…」
「3社から見積もりを取ったところ、70万円、65万円、35万円でした。内容はよくわからなかったのですが、35万円という安さに魅力を感じてその会社に決めました」
B院長が選んだのは一般的なWeb制作会社でした。歯科医院の制作実績はほとんどありませんでしたが、「どこも同じようなものだろう」と考えていました。
起こった問題
- 医療広告ガイドライン違反で保健所から指導
- SEO対策が皆無で検索順位圏外
- 患者目線でない内容で問い合わせゼロ
- 修正依頼しても的確な改善ができない
「結局、半年後に歯科専門の会社で作り直すことになりました。最初から適切な会社を選んでいれば、時間もお金も無駄にならなかったのに…」
B院長の後悔ポイント
- 価格だけで判断してしまった
- 歯科特有の専門性を軽視した
- 長期的なコストを考慮しなかった
埼玉県C院長の体験談「初期費用0円の甘い罠」
「『初期費用0円、成果が出てから支払い』という営業トークに魅力を感じました。リスクがないように見えたんです」
しかし、契約後に判明したのは月額費用の高さでした。
起こった問題
- 月額3万円×3年契約で総額108万円
- 途中解約すると違約金50万円
- 「成果」の定義が曖昧で逃げ道だらけ
- 実際の効果はほとんどなし
「安物買いの銭失いとはまさにこのことです。最終的に、相場の2倍以上の費用を支払うことになりました」
後悔パターン2:営業トークに惑わされた苦い経験
愛知県D院長の体験談「月30人の新患保証に騙された」
「『当社なら月30人の新患獲得を保証します』という営業マンの言葉を信じてしまいました。根拠もなく、その数字に魅力を感じたんです」
D院長が契約したのは、派手な営業トークが特徴的な制作会社でした。
現実は厳しいものでした
- 6ヶ月経っても新患は月3~4人程度
- 「立地が悪い」「競合が多い」と責任転嫁
- 約束されたサポートも徐々に減少
- 最終的に連絡が取れなくなった
「数値を保証する会社は絶対に信用してはいけません。どんなに優秀な制作会社でも、新患数を保証することは不可能だということを学びました」
静岡県E院長の体験談「SEO1位確約の嘘」
「『地域名+歯科で必ず1位にします』という約束を信じました。検索で1位になれば患者さんがたくさん来ると思ったんです」
実際に起こったこと
- 一時的に1位になったが2ヶ月で圏外に
- Googleペナルティを受けてサイトが表示されなくなった
- 復旧に別会社で50万円の費用が必要
- 機会損失は計り知れない
「正当でないSEO手法を使われていたようです。短期的な効果を狙った結果、長期的に大きな損失を被りました」
後悔パターン3:実績確認を怠った代償
千葉県F院長の体験談「見た目だけのポートフォリオに騙された」
「提示されたポートフォリオのデザインがおしゃれで、すぐに気に入りました。他の確認はほとんどしませんでした」
しかし、実際の制作実績を詳しく調べなかったことが災いしました。
判明した事実
- 歯科医院の制作実績は実質ゼロ
- ポートフォリオは他社の作品の寄せ集め
- 医療業界の知識が全くない
- 完成したサイトは使い物にならないレベル
「見た目の美しさに惑わされて、本質的な部分を見落としていました。デザインより中身が重要だということを痛感しました」
福岡県G院長の体験談「大手だから安心という思い込み」
「東京の大手制作会社なら間違いないだろうと思い、詳細な検討をせずに契約しました」
起こった問題
- 担当者が頻繁に変更され引き継ぎが不十分
- 地方の事情を全く理解していない
- テンプレート的な提案で個性がない
- 高額な費用に見合わない結果
「大手だから優秀とは限らないということを学びました。会社の規模より、歯科医院への理解度が重要です」
院長たちの教訓:次はこうする!
失敗を経験した院長先生方が、次回制作会社を選ぶ際に気をつけたいポイントを聞きました。
A院長(価格重視で失敗)の教訓
「次は絶対に価格だけで判断しません。歯科医院の制作実績が豊富で、医療広告ガイドラインを熟知している会社を選びます。安い理由を必ず確認し、納得できない場合は避けます」
B院長(初期費用0円で失敗)の教訓
「甘い営業トークには必ず裏があります。次は総額費用をしっかり確認し、契約条件を細かくチェックします。『リスクゼロ』なんて商売はあり得ないということを肝に銘じています」
C院長(数値保証で失敗)の教訓
- 具体的な新患数や検索順位を保証する会社は選ばない • 過去の実績を数値で示せる会社を選ぶ • 効果の出る仕組みを論理的に説明できる会社を重視 • 長期的な視点でサポートしてくれる会社を探す
D院長(実績確認不足で失敗)の教訓
- ポートフォリオの真偽を必ず確認する • 実際のクライアントに話を聞く機会を作ってもらう • 歯科医院での制作経験年数と件数を詳しく聞く • 医療広告ガイドラインについて質問して知識を確認する
後悔しないための具体的チェックポイント
これらの失敗談から学んだ、後悔しない制作会社選びのチェックポイントをまとめました。
契約前の必須確認事項
まず、歯科医院での制作実績を具体的に確認しましょう。件数だけでなく、どのような成果を上げているかを数値で示してもらいます。可能であれば、実際のクライアントの声を聞かせてもらいましょう。
料金体系の透明性も重要です。初期費用、月額費用、追加費用の発生条件を明確にし、3年間の総額費用を計算して比較します。
要注意な営業トーク
- 「月○○人の新患獲得を保証」
- 「SEO1位を確約」
- 「初期費用0円」
- 「他社の半額でできます」
- 「今月中なら特別価格」
これらの言葉が出たら、即座に警戒レベルを上げてください。
信頼できる会社の特徴
- 実績を具体的な数値で示せる
- 医療広告ガイドラインについて詳しく説明できる
- デメリットやリスクも正直に説明する
- 長期的なパートナーシップを重視する
- 質問に対して専門的かつ丁寧に答える
最終判断のポイント
複数社から提案を受けて比較検討することが基本です。最低でも3社以上から見積もりを取り、提案内容の質を重視して選択しましょう。
価格の安さだけでなく、長期的なコストパフォーマンスを評価することが重要です。また、制作後のサポート体制も必ず確認してください。
何より大切なのは、焦って決断しないことです。十分な検討時間を確保し、納得できるまで質問を続けましょう。
「安いから」「大手だから」「営業マンが良い人だから」という理由だけで選ぶと、必ず後悔することになります。
まとめ
5名の院長先生の失敗体験から、制作会社選びでは価格重視、営業トークへの盲信、実績確認不足が主な後悔パターンであることがわかりました。重要なのは、歯科特有の専門性、透明な料金体系、実績の確実性を重視して選ぶことです。甘い営業トークに惑わされず、複数社比較と十分な検討時間を確保することで、後悔のない制作会社選びが可能になります。
投稿者プロフィール
-
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
最新の投稿
業者選び2025年10月18日歯科医院専門Web制作会社vs総合制作会社!結局どちらを選ぶべき?
効果・集患2025年10月17日歯科医院の平均滞在時間3分以下は危険信号!離脱を防ぐコンテンツ設計
費用・予算2025年10月16日歯科医院のWeb広告予算の適正額は売上の何%?投資対効果の計算方法
技術・機能2025年10月15日初診ヒアリングシートで患者理解度を3倍にする方法【テンプレート無料配布】
ホームページ制作のご相談・資料請求はこちら
現在運用中のホームページのセカンドオピニオンや、開業時のご相談も柔軟にうけたまわります。先生がお手すきのときに、お電話でご連絡をいただくのも大歓迎です。