歯科医院開業のコストダウン術/初期費用とランニングコストを徹底分析
こんにちは!東京歯科経営ラボの小澤です。今回は歯科医院の開業コストについて書いていきます。興味がある先生は是非ご覧になってください。
~目次~ |
1.はじめに
最近は私より20歳も若い先生とお仕事をすることが増えてきました。特に開業を考えていらっしゃる歯科医師の方です。開業は歯科医師にとって大きな夢であり、同時に大きな挑戦でもあります。近年は新規参入も増え、競争が激化している歯科業界において、収益性の高い経営を実現するためには、綿密な計画と戦略が必要です。
その中でも、重要な要素となるのがコストダウンです。初期費用やランニングコストを削減することで、利益を最大化し、持続可能な経営基盤を築くことができます。
それでは、歯科医院開業におけるコストダウン戦略について、具体的な方法とポイントを解説します。
2. 初期費用を抑える
歯科医院開業には、物件取得費、内装工事費、医療機器購入費など、様々な初期費用がかかります。これらの費用をできる限り抑えることが、開業後の経営を楽にする第一歩です。
2-1. 物件選びを慎重に行う
物件取得費は、初期費用の中でも大きな割合を占める項目です。家賃を抑えるために、駅から少し離れた場所を選ぶことも有効ですが、集患への影響も考慮する必要があります。立地条件(利便性、ターゲット人口と競合度合またその推移)、広さ、設備などを総合的に判断し、コストパフォーマンスの高い物件を選びましょう。
2-2. 中古医療機器の活用
医療機器は高額な買い物ですが、必ずしも新品である必要はありません。近年では状態の良い中古医療機器も多く販売されています。新品に比べて大幅にコストを削減できるため、積極的に検討しましょう。
2-3. 内装工事の簡素化
内装工事にも、デザインや素材によって費用に大きな差が出ます。必要最低限の機能を備えたシンプルな内装にすることで、コストを抑えることができます。
3. ランニングコストを削減する
初期費用を抑えただけでは、経営が安定するとは限りません。ランニングコストもしっかりと管理し、無駄な支出を減らすことが重要です。思い込みを排除し、ひとつひとつしっかりと費用対効果を検証しましょう。
3-1. 人件費の見直し
人件費は、ランニングコストの中でも最も大きな割合を占める項目です。必要最低限の人員配置にし、スタッフのスキルアップによる業務効率化を図ることで、人件費を削減することができます。
3-2. 医療材料の共同購入
同じ地域の複数の歯科医院で共同して医療材料を購入することで、卸業者から割引を受けることができます。
3-3. 水道光熱費の節約
照明をLEDに交換したり、待合室のエアコン設定を見直したりすることで、水道光熱費を節約することができます。
3-4. ペーパーレス化
カルテや診療記録などを電子化することで、紙の使用量を減らし、コストを削減することができます。
4. コストダウンの落とし穴
コストダウンを追求するあまり、患者満足度を低下させてしまうのは本末転倒です。患者にとって必要な治療やサービスはしっかりと提供し、質の高い医療を提供することが重要です。この点を冷静に検討できるかが成功のキーとなります。
5. まとめ
歯科医院開業におけるコストダウンは、初期費用とランニングコストの両面から検討する必要があります。今回ご紹介した方法を参考に、自医院に合ったコストダウン戦略をぜひ実践してみてください。
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