マンネリ化対策・清潔感アップ!待合室プチリニューアルのススメ

こんにちは、歯科医院専門コンサルタントの小澤直樹です。

今回は待合室のプチリニューアルについてのお話です。患者さんが来院して一番最初に過ごす大切な場所ですので、ぜひ参考にしていただければと思います。

早速ですがここで質問です。待合室のインテリア、最後に変えたのはいつ頃ですか?中には開院してから一度も変えていない・・・。なんていう先生もいらっしゃるかもしれませんね。

長持ちするということはとてもいい事ですので、インテリアを一度も変更していないことが悪いというわけではありません。

フルリニューアルするのは、時間も費用もたくさんかかってしまいますが、そこまで出来なくても、少しの工夫で「マンネリ化対策」をすることができます。そして何より、プチリニューアルすることで医療機関として一番大切な「清潔感」も維持できます。

プチリニューアルを比較

難易度、費用、印象(どれだけ変わったか)を5つで評価しています。マンネリ化してるかな?と思った先生はぜひ取り組みやすい方法からチャレンジしてみてください。

※難易度は★が多いほど「簡単」、費用は★が多いほど「安価」、印象は★が多いほど「変わった」

①装飾や小物を季節毎に変える

難易度 ★★★★★
費用 ★★★
印象 ★★★

 

これは多くの医院で取り組まれているかと思います。一番取り組みやすい方法かもしれませんが、実は小物を置く事で掃除が行き届かない場合があります。こまめに掃除をしたり、ほこりが溜まらない、掃除がしやすい工夫をしてみましょう。

②インテリアの配置換え

難易度 ★★
費用 ★★★★★
印象 ★★★

 

配置を変えるのは、時間もかかりますし大変ですが「清潔感」という点ではとても効果的です。

インテリアを動かせば動かしたところを掃除する必要があります。自然と掃除が行き届くため「清潔感UP」が期待できます。今あるものを配置換えするだけなので、費用はまったくかかりません。

③壁紙の張り替え

難易度 ★★★
費用
印象 ★★★★

 

業者に頼んでしまえば簡単にイメージチェンジできます。壁紙は一見あまり汚れていないように見えても実は日焼けなどで劣化しています。

壁紙の種類によって耐用年数も変わってくるようですが、一般的には5年~10年で貼り換えを検討してください。自分で張り替えが出来るものも売っていますが、どうしても上手には貼れませんし、すぐにはがれて来ますのでお勧めしません。費用は掛かってしまいますが、壁がキレイだと清潔ですしイメージも変わります。

④家具の買い替え

難易度 ★★
費用
印象 ★★★★

 

飾り棚やソファーの買い替えで一番大変なのは、商品選び。医院の雰囲気を踏まえつつ患者さんにとっての利便性、配色などの条件も加味して選ぶのは大変ですが、やるだけの価値はあります。

汚れていたり、穴が開いていたり、劣化した家具を置いておくとそれだけで不衛生で、患者さんに悪い印象を与えてしまいます。古くなったものは捨ててなるべく新しいものを置きましょう。医院の雰囲気にもよりますが、心理的に落ち着く配色にするのがベストです。

⑤窓周りのリニューアル

難易度 ★★
費用
印象 ★★★★

 

カーテンやロールスクリーンなどを新調するとイメージを変えることができます。壁紙と同様汚れていないように見えても、実際は劣化しています。

丸ごと洗ったり、拭いたりこまめに掃除ができる物でも無いので、少しでも古くなったら取り換えましょう。思い切って色味を変えてみるとグッと印象が変わります。

リニューアルには色味も重要

インテリアで使用される代表的な色味の心理的効果をご紹介します。それぞれの特徴を参考にしていただき、患者さんが落ち着いて過ごせる空間を演出してください。

ブラック系 暗く気持ちを沈ませる効果があるため医療機関のインテリアとしてはあまりお勧めできません。アクセントカラーとして使用しましょう。
ホワイト系 清潔感を与える色ですが、汚れが目立ったり、真っ白を使用すると目にまぶしく映ったりするので注意が必要です。同じホワイト系でも、少し黄色の入ったオフホワイトにするなどの工夫をしてみましょう。
グレー系 気持ちを落ち着かせる効果のある色味ですが、濃いグレーなどを使い過ぎると全体的に暗いイメージになるので、なるべく明るめで暖かみのあるグレーを選びましょう。
アイボリー・ベージュ系 緊張感が少なく、親しみやすい色味です。温もりのある印象やくつろげる雰囲気を演出できます。比較的色々な色と配色がしやすく扱いやすい色です。
レッド系 人を高揚させ活気づける力があります。ですが、医療機関では血を連想させたり、刺激が強すぎていら立たせてしまう危険性もあるためあまりお勧めしません。アクセントカラーとして使用しましょう。
ピンク系 優しい印象を与えます。ショッキングピンクなどは少しうるさい印象になってしまうので、なるべく落ち着いた甘めの色を選びましょう。
オレンジ系 生き生きとした健康的なイメージを与えます。また、不安を取り除く効果もあるため医療機関で多く使用されている色の一つです。明るいオレンジよりも少し落ち着いた優しいオレンジを選ぶことで効果がアップします。
イエロー系 黄色は神経を興奮させてしまう場合があるので、明るい黄色はあまり広い範囲での使用はお勧めしません。ただ、明視性の高い色ですので、院内に貼る掲示物などで患者さんにぜひ見てほしいというような物への使用はおすすめです。
ブラウン系 落ち着きがあり、安らぎを与える色です。一色使いの場合、全体的に暗い印象になってしまう可能性もあるため、アクセントカラーと一緒に組み合わせて使用しましょう。
ブルー系 冷たい印象を与えかねない色ですが、心身の興奮を鎮める効果があるため、待合室には比較的オススメの色になります。白などの明るめの色味と組み合わせて、暗く冷たくなりすぎないようしましょう。
グリーン系 刺激の少ない色で安心感を与え、心身をリラックスさせる効果があります。ですが、実はグリーン系は他の色との配色が難しい色味です。アンバランスな印象にならないように注意しましょう。

まとめ

今回は待合室のプチリニューアルについてのお話でしたが、医院全体を通して一番重要なのは「清潔感」です。いつも清潔であれば大掛かりなリフォームは必要ありません。古い建物でも清潔な医院はたくさんあります。プチリニューアルを通して院内の「清潔感」についてもぜひ考えてみてくださいね。

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