ラボニャー人間観察記~その2~
吾輩は招き猫である。
名前はラボニャー。
ここ最近、小澤と愉快な仲間たちは、何やら新しいことを始めようと忙しそうにしている。
吾輩は招き猫であるからして、何をしているのかは全く分からないのだが、人間界ではこういう時「バタついている」と言うらしい。
猫の手を借りたい時には吾輩に声がかかるのではないかとワクワクドキドキしているのだが、今のところ囁きすら聞こえてこない。
いつでもウェルカムなのだが・・・。
どうやら、人間には「遠慮」という言葉が存在するらしい。
もう少しゴロゴロ喉を鳴らして甘えても罰は当たらないというのに。
人間とは面倒な生き物である。
最近は「そーしゃるなんとか」というやつのおかげでめっきり機会が無いようだが、みんなでご飯を食べた時、大皿に少しだけ残ったご飯のことを「遠慮のかたまり」と呼ぶ奴がいるらしい。
「遠慮」とはいったい何なのだろうか・・・。
人間というのは不思議な生き物である。
吾輩の人間観察は続く。