歯科医院院長でもできる!ホームページ更新を10分で終わらせるテクニック
目次
1. 忙しい院長がホームページ更新に悩む理由
2. なぜホームページの定期更新が重要なのか
3. 更新作業を10分で終わらせる5つの準備
4. 実践!10分でできる更新作業パターン5選
5. スマホだけで完結する更新術
6. スタッフに任せる場合のポイント
7. 更新頻度と時間帯の最適解
8. よくある失敗と対処法
9. まとめ
1.忙しい院長がホームページ更新に悩む理由
「ホームページは定期的に更新した方がいいと聞くけど、正直そんな時間がない」
これは多くの歯科医院院長が抱える共通の悩みです。診療、経営判断、スタッフマネジメント、勉強会への参加と、院長の1日は分刻みのスケジュール。その中で「ホームページ更新」という作業は、つい後回しになってしまいます。
実際、当社がサポートする歯科医院の院長にヒアリングしたところ、以下のような声が聞かれました。
- 「何を書けばいいか分からず、考えているうちに時間が過ぎる」
- 「パソコン操作が得意ではないので、更新作業自体に不安がある」
- 「文章を書くのが苦手で、1つの記事に1時間以上かかってしまう」
- 「更新しようと思っても、制作会社に依頼が必要で手間がかかる」
しかし、ホームページを放置すれば、情報は古くなり、検索順位は下がり、新患獲得のチャンスを逃してしまいます。
この記事では、忙しい院長でも10分あればできる、効率的なホームページ更新テクニックをお伝えします。難しいパソコン操作は不要。テンプレートを活用し、スマートフォンでも完結できる方法をご紹介します。
2.なぜホームページの定期更新が重要なのか
まず、なぜホームページを更新し続ける必要があるのか、その理由を明確にしておきましょう。
理由①:検索エンジンからの評価向上
Googleは定期的に更新されているホームページを「活発に運営されている有益なサイト」として評価します。逆に、何年も更新されていないホームページは検索順位が下がっていきます。
実際のデータでも、月2回以上更新しているホームページは、更新していないホームページと比べて検索流入が平均で2.5倍多いという結果が出ています。
理由②:患者への信頼感の維持
最終更新日が2年前のホームページを見た患者は「この医院、まだ営業しているのかな?」と不安になります。逆に、直近の情報が掲載されていれば「ちゃんと運営している医院だ」という安心感を与えられます。
理由③:診療情報の最新化
休診日の変更、新しい治療機器の導入、スタッフの入れ替わりなど、医院の情報は常に変化します。これらを適切に更新することで、患者とのミスコミュニケーションを防げます。
理由④:既存患者とのコミュニケーション
定期的な情報発信は、既存患者との接点を維持します。「そういえば定期検診の時期だな」「子どものフッ素塗布、そろそろ予約しなきゃ」と思い出してもらうきっかけになります。
このように、ホームページ更新は新患獲得だけでなく、既存患者の維持にも重要な役割を果たすのです。
3.更新作業を10分で終わらせる5つの準備
10分で更新を終わらせるには、事前準備が鍵です。以下の5つを整えておきましょう。
準備①:更新用テンプレートの作成
毎回ゼロから考えるのは時間の無駄です。よく使う更新パターンのテンプレートを用意しておきます。
- お知らせテンプレート(休診日、診療時間変更など)
- ブログ記事テンプレート(季節のお口ケア情報など)
- FAQ追加テンプレート(よくある質問への回答)
これらをWordやGoogleドキュメントに保存しておき、必要な部分だけ書き換えれば完成です。
準備②:写真・画像素材のストック
記事に使える写真を事前に撮りためておきます。診療室の様子、スタッフの笑顔、院内の設備など、日常的に撮影しておけば、更新時にすぐ使えます。
スマートフォンで撮影したものをGoogleドライブやDropboxに保存しておけば、どこからでもアクセス可能です。
準備③:ネタ帳の作成
「今日はこれを書こう」と思いついたら、すぐにメモしておきます。スマホのメモアプリに「ホームページネタ」というフォルダを作り、思いついたトピックを箇条書きで記録。
- 「患者さんからよく聞かれた質問」
- 「学会で学んだ新しい治療法」
- 「スタッフの入職情報」
- 「地域のイベント情報」
更新時にこのネタ帳を見れば、「何を書こう」と悩む時間がゼロになります。
準備④:簡単に更新できるシステムの導入
WordPress、Wix、Jimdoなど、専門知識がなくても更新できるCMS(コンテンツ管理システム)を導入しておきます。もし現在のホームページが制作会社に依頼しないと更新できない仕様なら、システムの見直しを検討しましょう。
当社では、院長やスタッフが自分で更新できるWordPressベースのシステムを提供しており、多くの医院で活用されています。
準備⑤:更新ルーチンの確立
「毎週月曜日の診療前10分」「毎月1日と15日のお昼休み」など、更新する時間を決めてしまいます。ルーチン化することで、更新を忘れることがなくなり、習慣として定着します。
スマホのカレンダーにリマインダーを設定しておくのも効果的です。
4.実践!10分でできる更新作業パターン5選
ここからは、実際に10分で完結する更新作業の具体例を5つご紹介します。
パターン①:お知らせ更新(所要時間:3分)
最も基本的で頻度の高い更新です。
【テンプレート例】
【タイトル】◯月◯日(◯)は休診いたします
【本文】
誠に勝手ながら、◯月◯日(◯曜日)は[理由:学会参加/院内研修/祝日のため]、休診とさせていただきます。
◯月◯日(◯)は通常通り診療いたします。
ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解のほどよろしくお願い申し上げます。
日付と理由を書き換えるだけで完成。テンプレートをコピー&ペーストし、必要箇所を修正すれば3分で完了します。
パターン②:季節のお口ケア情報(所要時間:8分)
季節ごとの予防歯科情報は、患者に喜ばれるコンテンツです。
【12月のテンプレート例】
【タイトル】年末年始のお口トラブルを防ぐ3つのポイント
【本文】
こんにちは、[医院名]です。
年末年始は食生活が不規則になり、お口のトラブルが増える時期です。
今回は、楽しい年末年始を過ごすための3つのポイントをご紹介します。
- 甘いものを食べたら水を飲む
お餅やお菓子など、甘いものを食べる機会が増えます。食後すぐに歯磨きが難しい場合は、水やお茶を飲むだけでも効果があります。
- 就寝前の歯磨きは必ず行う
飲み会で帰宅が遅くなっても、就寝前の歯磨きは欠かさないようにしましょう。
- お正月休み明けの検診がおすすめ
年末年始に違和感を感じたら、早めの受診を。当院は◯月◯日から通常診療いたします。
素敵な年末年始をお過ごしください。
季節に合わせた内容をストックしておき、該当月にコピー&ペーストして微調整すれば8分で完成します。
パターン③:患者からの質問に答える(所要時間:7分)
診療中に患者から受けた質問を、そのままコンテンツにします。
【テンプレート例】
【タイトル】「電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか?」
【本文】
患者様からよくいただく質問にお答えするコーナーです。
- 電動歯ブラシと普通の歯ブラシ、どちらがいいですか?
- 正しく使えば、どちらも効果的です。
電動歯ブラシの利点は、短時間で効率的に磨けること。手の動きをサポートしてくれるので、手の不自由な方やお子様にも適しています。
一方、普通の歯ブラシは細かい部分を丁寧に磨きやすいという利点があります。
大切なのは「自分に合った道具を正しく使うこと」です。当院では、患者様一人ひとりに合わせた歯磨き指導も行っていますので、お気軽にご相談ください。
実際に診療中に受けた質問をメモしておき、それをそのまま記事にすれば、リアルで役立つコンテンツになります。
パターン④:スタッフ紹介(所要時間:5分)
新しいスタッフが入職したとき、または既存スタッフの紹介更新に使えます。
【テンプレート例】
【タイトル】新しい歯科衛生士をご紹介します
【本文】
◯月から[医院名]の仲間に加わった、歯科衛生士の[名前]をご紹介します。
[写真]
【メッセージ】
はじめまして。歯科衛生士の[名前]です。
患者様が安心して通える医院づくりを目指し、笑顔で丁寧なケアを心がけています。
お口のことで気になることがあれば、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。
【趣味・特技】
読書、カフェ巡り
丁寧なケアと明るい笑顔で、皆様をお迎えします。どうぞよろしくお願いいたします。
事前にスタッフに質問項目を渡しておき、回答を記入してもらえば、それをコピー&ペーストするだけです。
パターン⑤:診療日カレンダーの更新(所要時間:3分)
毎月のカレンダー更新は必須です。多くのCMSには月間カレンダー機能があり、休診日をチェックするだけで自動的に表示されます。
手順は簡単です。
- 管理画面のカレンダー設定を開く
- 休診日にチェックを入れる
- 保存ボタンを押す
これで完了。文章を書く必要すらありません。
5.スマホだけで完結する更新術
パソコンを開くのが面倒という院長には、スマホだけで完結する更新方法がおすすめです。
方法①:WordPressアプリを活用
WordPressには公式のスマホアプリがあります。アプリをインストールすれば、記事の投稿、写真のアップロード、公開までの全てがスマホで完結します。
通勤中、診療の合間、寝る前のちょっとした時間に更新できます。
方法②:Googleドキュメントで下書き→コピペ
スマホのGoogleドキュメントアプリで文章を下書きし、それをホームページにコピー&ペーストする方法もあります。音声入力を使えば、タイピングの手間も省けます。
「今日の診療で、患者さんから〇〇という質問があった。〇〇については△△と答えた」と音声で入力し、後で文章を整えれば、5分で記事の素材が完成します。
方法③:Canvaでアイキャッチ画像作成
スマホアプリ「Canva」を使えば、プロ並みのアイキャッチ画像が3分で作れます。テンプレートから選んで文字を入れるだけ。デザインの知識は不要です。
方法④:InstagramやFacebookとの連携
InstagramやFacebookに投稿した内容を、自動的にホームページにも表示させる連携機能を使えば、SNS投稿がそのままホームページ更新になります。
普段からSNSを活用している院長には特におすすめの方法です。
6.スタッフに任せる場合のポイント
院長自身が更新する時間がない場合、スタッフに任せるのも一つの方法です。
ポイント①:更新ルールを明文化する
誰でも同じクオリティで更新できるよう、マニュアルを作成します。
- 投稿頻度:週1回、毎週月曜日
- 文字数:300〜500文字
- 使用する写真のルール:明るく、患者が写っている場合は許可を得る
- 禁止事項:医療広告ガイドラインに抵触する表現
これらを明文化しておけば、スタッフも安心して作業できます。
ポイント②:承認フローの設定
スタッフが作成した記事は、公開前に院長が確認する承認フローを設けます。WordPressなら「レビュー待ち」機能があり、院長の承認後に公開できます。
スマホで通知を受け取り、移動中にサッと確認して承認ボタンを押せば、院長の負担も最小限です。
ポイント③:役割分担の明確化
複数のスタッフで分担する場合、役割を明確にします。
- 受付スタッフ:お知らせ・休診情報
- 歯科衛生士:予防歯科・ケア情報
- 院長:診療方針・専門的な内容
それぞれの得意分野を活かせば、質の高いコンテンツが効率的に作れます。
ポイント④:定期的なフィードバック
月1回、更新内容を振り返るミーティングを行います。「この記事は反応が良かった」「このテーマはもっと詳しく書いてもいいね」とフィードバックすることで、スタッフのモチベーションも向上します。
また、アクセス数や予約数の変化を共有することで、ホームページ更新の重要性をスタッフ全員が理解できます。
7.更新頻度と時間帯の最適解
どのくらいの頻度で、いつ更新すればいいのでしょうか。
最適な更新頻度:週1回
理想は週1回。月4回の更新でも、検索エンジンからの評価は得られます。最低でも月2回は更新したいところです。
重要なのは「継続すること」。月に1回でも、3年続ければ36本の記事が蓄積されます。これは大きな資産です。
最適な投稿時間帯
データ分析によると、歯科医院のホームページへのアクセスが多い時間帯は以下の通りです。
- 平日:12時〜13時(昼休み)、20時〜22時(帰宅後)
- 休日:10時〜11時、15時〜16時
この時間帯に合わせて投稿すると、公開直後から多くの人に見てもらえる可能性が高まります。
予約投稿機能を使えば、早朝に記事を作成して、アクセスの多い時間帯に自動公開することもできます。
季節先取りの法則
季節に関する情報は、1ヶ月前に投稿するのがベストです。
- 年末年始のケア情報→11月下旬
- 花粉症と口腔ケア→1月中旬
- 夏休み前の子どもの歯科検診→6月
検索する人は「そろそろ準備しなきゃ」と思うタイミングで検索します。その時期に合わせた情報提供が効果的です。
8.よくある失敗と対処法
更新作業でよくある失敗と、その対処法をご紹介します。
失敗①:完璧主義で手が止まる
「もっと良い文章にしなきゃ」と考えすぎて、公開できなくなるパターンです。
【対処法】 「70点で公開、後から修正」の精神を持ちましょう。ホームページは後からいくらでも修正できます。完璧を目指すより、まず公開することが大切です。
失敗②:専門用語を使いすぎる
歯科医師にとって当たり前の用語でも、患者には難しい言葉があります。
【対処法】 小学5年生でも理解できる言葉で書くことを意識します。「う蝕」→「虫歯」、「齲蝕予防」→「虫歯予防」など、平易な表現を選びましょう。
失敗③:医療広告ガイドライン違反
「絶対に治ります」「地域No.1」など、誇大広告は違反です。
【対処法】 厚生労働省の医療広告ガイドラインを確認し、以下の表現を避けます。
- 「絶対」「必ず」などの断定表現
- 「最高」「No.1」などの最上級表現
- ビフォーアフター写真のみの掲載(条件付きで可)
不安な場合は、当社のような専門家に相談するのが安全です。
失敗④:写真の著作権・肖像権侵害
ネットから拾った画像を無断使用したり、患者の顔が写った写真を許可なく掲載するのは違法です。
【対処法】
- 自分で撮影した写真を使う
- 無料素材サイト(Unsplash、ぱくたそなど)を利用
- 患者が写る写真は必ず書面で許可を得る
これらの基本を守れば、トラブルは防げます。
9.まとめ
忙しい歯科医院院長でも、10分でホームページ更新を完了させる方法をまとめます。
10分更新を実現する5つの鍵
- テンプレート化:よく使う更新パターンをテンプレート化し、必要箇所だけ書き換える
- ネタのストック:日常的に「書くネタ」をメモしておき、更新時に迷わない
- ルーチン化:更新する曜日・時間を決めて習慣にする
- スマホ活用:パソコンを開かなくても、スマホだけで完結できる仕組みを作る
- 完璧主義の排除:70点で公開し、必要に応じて後から修正する
効果的な5つの更新パターン
- お知らせ更新(3分)
- 季節のお口ケア情報(8分)
- 患者からの質問回答(7分)
- スタッフ紹介(5分)
- 診療カレンダー更新(3分)
これらを組み合わせれば、毎週違った内容を発信できます。
継続のコツ
ホームページ更新で最も重要なのは「継続すること」です。月1回でも3年続ければ、36本の記事という貴重な資産になります。
この資産は、検索エンジンからの評価向上、新患獲得、既存患者との関係維持など、多方面で医院経営に貢献します。
10分という短時間でも、積み重ねれば大きな成果につながります。まずは今日から、できることから始めてみませんか。
当社では、忙しい院長でも簡単に更新できるホームページシステムの構築と、更新代行サービスを提供しています。「自分で更新したいけど方法がわからない」「スタッフ教育をサポートしてほしい」といったご要望にも対応いたします。ホームページ運用でお困りの院長先生は、お気軽にご相談ください。初回相談は無料です。
投稿者プロフィール
-
歯科コンサルタント小澤直樹
2002年よりコンサルティング活動を開始。2008年から歯科コンサルタントとして勤務した後20017年より現職。
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