【実践編】歯科医院の経営分析手法|コンサルタントが教えるKPI設定と活用法

「数字は取っているのに、どう活用したら良いかわからない」
「どの指標に注目すべきなのか迷う」

当社リバティーフェローシップ(東京歯科経営ラボ)には、このような悩みが数多く寄せられます。実は、適切な経営分析があれば、医院の問題点や改善の方向性が明確に見えてきます。

 ━目 次━
 1.基本となる経営指標
 2.重要KPIの設定方法
 3.データ収集と分析手法
 4.分析結果の活用術
 5.成功事例から学ぶ
 6.まとめ:継続的な改善に向けて

 

 

1. 基本となる経営指標

埼玉県のA歯科医院の事例から、効果的な経営分析の実際をご紹介します。

同院では、収益性、生産性、安定性という3つの観点から、経営状態を継続的に分析しています。収益性の分析では、売上総利益率と営業利益率を重視します。A医院の場合、材料費率の上昇が利益率低下の主要因であることが判明。これにより、材料の共同購入や在庫管理の改善といった具体的な対策につながりました。

 

2. 重要KPIの設定方法

A医院では、以下の KPI を重点的に管理しています。

■診療単価:新患、再診別の患者単価推移
■予約率:診療時間帯別の予約充足率
■再来院率:初診後の継続率
■自費率:保険診療に対する自費診療の比率

特に注目したのは、これらの指標間の相関関係です。例えば、再来院率の向上が診療単価の上昇につながるという因果関係が明確になりました。

※KPIとは「Key Performance Indicator(重要業績評価指標)」の略で、事業や業務の目標達成度を評価するための定量的な指標のこと。

 

3. データ収集と分析手法

効果的な分析には、正確なデータ収集が不可欠です。A医院では、レセプトコンピュータのデータを活用し、週次でのモニタリングを実施。特に以下の点に注意を払っています。

■データの一貫性:入力ルールの統一化
■タイムリーな収集:日次での確認項目の設定
■分析の効率化:自動集計システムの活用

 

4. 分析結果の活用術

データは集めるだけでは意味がありません。むしろ、収集したデータをいかに実践的な改善につなげるかが、経営分析の真価を決めます。A医院では、データ活用を以下のような段階的なプロセスで実施し、大きな成果を上げています。

まず、毎週月曜日の朝礼で、前週の簡易的な数値レビューを実施します。これは15分程度の短い時間ですが、スタッフ全員が経営状況を「自分ごと」として捉える機会となっています。さらに、月1回の全体ミーティングでは、より詳細な分析結果を共有します。

例えば、時間帯別の予約率分析から、平日14時から16時の予約率が60%程度と低いことが判明しました。この課題に対し、スタッフから「予防歯科に特化した時間帯として活用してはどうか」という提案が出され、実行に移されました。

具体的には、この時間帯を「予防歯科推奨タイム」として設定。受付スタッフが定期検診の予約を取る際に、この時間帯を積極的に案内するようにしました。また、予防歯科に特化することで、歯科衛生士のシフト調整も効率化。その結果、わずか3ヶ月で同時間帯の予約率は85%まで向上しました。

さらに注目すべきは、この取り組みが予想外の効果も生んだことです。予防歯科に特化した時間帯を設けることで、治療の質が向上。患者様からの評価も高まり、紹介患者の増加にもつながりました。

このように、データ分析の結果を具体的なアクションに落とし込み、その効果を継続的に測定・改善していくサイクルを確立することで、持続的な経営改善が可能となるのです。

 

5. 成功事例から学ぶ

A医院の経営改善は、以下のようなプロセスで実現しました。

着手前の状況

■月間売上:320万円
■自費率:15%
■再来院率:65%
■予約率:75%

6ヶ月後

■月間売上:410万円
■自費率:22%
■再来院率:78%
■予約率:88%

この改善の背景には、データに基づく意思決定の徹底があります。特に効果的だったのは、患者様の来院パターン分析です。これにより、効率的な予約システムの構築が可能となりました。

 

6. まとめ:継続的な改善に向けて

経営分析の本質は、単なる数字の把握ではありません。重要なのは、分析結果を具体的な改善活動につなげることです。

A医院の成功から学べる重要なポイントは以下の通りです。

□ 適切なKPIの選定
□ 継続的なデータ収集と分析
□ 分析結果の共有とスタッフの巻き込み
□ 具体的な改善活動への落とし込み

当社では、各医院の特性に合わせた経営分析システムの構築から運用支援まで、一貫したサポートを提供しています。経営分析でお悩みの院長先生は、まずはお気軽にご相談ください。

 

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    東京歯科経営ラボ
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